引きこもる社会人たち  1
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引きこもる社会人たち  1

2013年12月25日(水)12:48 午前

引きこもる社会人たち(1)    

高校や、大学を卒業後、一度は自立したはずの社会人がある朝、突然「体が動かなくなった」「会社に行こうと

 

したが、家から一歩も出られない」そんな大人のひきこもりが水面下で深刻化しています。これまで「精神的な

 

疾患の一つ」として診断されたり、、「ニート」のなかに一緒くたにされたりしてきたひきこもりですが、長期

 

化や高齢化が進む中で、その存在は、長らく社会から置き去りにされたまま、今も増え続けています。厚生労働

 

省は、ニート・フリーター対策で、就職などを支援する「ジョブカフェ」などを全国各地に設置しています。し

 

かし、これはあくまでも若年者支援です。40~50代のニートや引きこもりの子供を持つ親が相談に行って

 

も、「ハローワークへ行かれたらいかがですか」と言われ、ハローワークに行っても「本人が直接ここに来なけ

 

れば・・・・・」などとたらい回しのように断られるのがおちです。いったん、社会から離脱した彼らには、行

 

き場がないのが実態なのです。明星大学人文学部の高塚雄介教授(臨床心理学)は、東京都の委託を受け、都内

 

の15~34歳の男女3000人を無作為抽出で調査しました。その結果回答者1388人のうち0.72が

 

「完全な引きこもり」、また4.9%が「引きこもり親和群(予備軍)」と判断しました。その合計は、都内で

 

約20万人の計算になります。しかも、30~34歳が43%と最も多く、35歳以上を含めれば、かなりの数

 

に上ると高塚教授は推測しています。

 

 

 

ひきこもる社会人たち(2)

 

最近では、30歳以上の報告も珍しくなくなった「ひきこもり」。会社も家庭もある大人たちがなぜ突然、家か

 

ら出られなくなってしまうのでしょうか。約30年にわたって引きこもり者の追跡、本人への面接をしてきた明

 

星大学人文学部の高塚雄介教授は、引きこもりになりやすい人の像が見えてきたと言っています。「これまで引

 

きこもりになりやすいのは、不登校経験者と言われて来ましたが、実際には全体の3分の1以下。今の引きこも

 

りは、いったんは就職するのに、どこかでつまづいて、やがてはたらこうというエネルギーもなくなってきて、

 

引きこもり状態に陥るのです。」と語っています。ではなぜ、つまずくのでしょうか。「共通しているのは、自

 

分へのこだわりが強い人。こだわりがプライドにもなっている。ここは譲れない、ここは周囲に評価してほしい

 

という自尊心をもっている人が多い。その一方で、自尊心や、プライドを押し通すだけの自信がないために、自

 

己主張ができないのです。」確かに、他人からの批判に脅えていれば、人間関係も浅いものになっていきます。

 

人付き合いを深めるには、自分の持っている世界を相手に見せなければいけません。こうした人間関係の中を緊

 

張状態で送っている傾向があると言います。「人と争ってまで、自分の考えを押し通す気持ちはない。トラブル

 

を起こしたくない。そんな自己矛盾の世界に生きているのです。そうなると結局、自分の世界の中にとどまっ

 

て、じっとしているしかない。」それでも、多くの人は矛盾を抱えつつも、会社に向かいます。その違いはどこ

 

にあるのでしょうか。「矛盾などの葛藤を自分で乗り越える力があるかどうかの違いです。乗り越えられないの

 

は、葛藤処理体験が少ない人。子供の頃、勉強さえしていれば、何でも許され守られる、安心できる場があった

 

んです。これでは葛藤処理能力が身につきません。」こうして極限状態が続いていくと、ある朝、「体が動かな

 

くなる」「目が見えない」「耳が聞こえなくなる」といった症状も起きてくるといいます。 



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活動内容
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