不登校の相談事例~親がやるべきことを自覚する~
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不登校の相談事例~親がやるべきことを自覚する~

2020年10月23日(金)5:06 PM

 

 

 

 

質問

 

 

 

息子が不登校になったのですが、夫は「甘やかすな」「お前の教育の仕方が悪い」と言って、相談にものってくれません。息子の人生最大の危機かもしれない時に、父親の役目を果たさない夫に、ほとほと嫌気がさしています。私は一人で一体どうしたらいいのでしょうか?

 

 

 

回答

 

 

 

子供が登校する時間帯にはすでに出勤している父親は、比較的元気な子供の姿しか見ていないため、重大な問題が起きていることをなかなか認識できません。ついつい母親の甘い関わり方を責めてしまうことが多いものです。

 

 

しかし、この瞬間にもお子さんは苦しんでおり、大人の大きな助けを必要としています。今こそ夫婦が団結しなければなりません。根気強くご主人に話して聞かせましょう。母親の説得がうまくいかない場合は、学校に協力してもらう方法もあります。

 

 

 

我が子のピンチを救うのは夫婦の協力、家族の団結

 

 

 

家族の絆に勝るものはなし

 

 

 

子供にとって、家庭は安らぎの場であり、不足しがちなエネルギーを補充する場でもあります。不登校を乗り越えた多くの事例を振り返ってみても、家族の絆や家族愛の力に勝るものはありません。不登校は、さまざまな要因が重なって起こる複雑なものではありますが、夫婦のあり方や家族関係が改善されるだけで、大きく前進できることもあります。

 

 

 

夫婦のバランスは大丈夫か?

 

 

 

まず、夫婦関係を見直してみましょう。子供と接する時は、お父さんとお母さんのバランスが大切です。父親は社会の縮図であるとよく言われますが、夫婦共働きが一般的になってきますと、父親=父性、母親=母性というバランスも流動的になってきました。

 

 

大切なことは、両親のどちらかが子供の逃げ道を作ってあげるということです。両親ともに厳しい家庭、あるいは両親ともに放任主義の家庭の子供は、不登校になりやすい傾向にあると言われます。

 

 

両親の優しさや厳しさ、叱責したり説諭したりするバランスはどうでしょうか。子供のためにも、お互いの姿勢を見つめ直したり、話し合ってバランスを取ったりしていくことをお勧めします。また、夫婦間で子供への関わり方について、見解の相違が出てきて葛藤や争いが生じる場合もあります。

 

 

しかし、たとえ相違があっても、不登校を乗り越えるという共通の思いが共有できていれば問題ありません。時には、子供の前で夫婦が喧嘩をすることもあります。その場合は、最終的にどこかで折り合いをつけることが大切です。子供はそれを見て、折り合いをつけることの大切さを学習します。

 

 

 

困った時こそ家族が団結する

 

 

 

子供のことは心配していても、「苦しんでいる子どもと向き合うと疲れる」とか、「不愉快な気持ちになる」と言って、仕事に逃げてしまうお父さんや子供を避けてしまうお母さんがいます。

 

 

 

子供が溺れて助けを求めているのに、真剣に向き合わなかったら事態はますます深刻化してしまいます。服を濡らさず手も汚さずに、溺れている子供を助けることはできません。困った時こそ家族の団結が必要なのです。

 

 

何も難しいことではありません。家族で楽しむことに挑戦する、食べた食事を「美味しいね」と家族で言い合う、テレビドラマが面白ければみんなで笑う、一緒に映画を見て感動するなどです。そして一番大事なのは、親が自分の夢を生き生きと語ることです。子供はその姿を見て、夢をもつようになります。

 

 

 

ポイント

 

 

 

不登校に苦しむ子供、夫の協力が得られずに苦悩する母親、家庭がこのような状態では、子供は溺れてしまいます。子供を救えるのは親です。それには夫婦の協力、家族の団結が必要なのです。

 

 

 

子供の心理の変化にどう対応するか?

 

 

 

不登校初期の心理と対応

 

 

 

不登校の兆候が見えた時には、教師と親が協力してなんとか登校させる努力をすることに効果のある場合もあります。

 

 

子供の心理状態を冷静に見ながら、無理をしない範囲では有効な方法だと考えています。この段階の心理的な背景には、同級生、教師、保護者、親戚など周囲の人達との葛藤が潜んでいる場合が非常に多いのです。

 

 

したがって、本人がこれらの人たちとリラックスして向き合える環境を作り出すことが重要です。もう一つは、完璧主義のために前に進めないという場合です。こうした心理状況なら、その子の良い点やできたことを見つけて褒めることも良い方法です。

 

 

 

不登校中期・後期の心理と対応

 

 

 

「学校には行きたくない」という言葉が子供の口から発せられる時、その言葉には「行きたくても行けない」という心理的な背景があると考えた方がよいでしょう。

 

 

 

「一度は家庭という安全な場所に回帰したい」という心理的なアピールであり、親や家族との心理的な距離を測り直そうとする要素が含まれていると思われます。

 

 

親に物を要求したり、甘えたり、わがままに振る舞ったり、ゲームに熱中したりするなど、自分の欲求に没頭できることは、次のステップへの必要な行為とも考えられます。対応の基本は、親も担任も子供の心理的な変化を見守り、変化を認めて子供の行動を受け入れていくことでしょう。

 

 

 

不登校後期・再登校の心理と対応

 

 

 

担任や友達と接触することに抵抗がなくなって、心理的に再登校の準備が始まったという段階と言えるでしょう。

 

 

①登校の習慣が身につく。

 

 

②家庭内の人間関係が改善する。

 

 

③自我の発達が促される。

 

 

④自主性・自立性が促される。

 

 

⑤問題を自己解決できる。

 

 

こうした目標が達成された時、「不登校を乗り越えた」と考えてよいでしょう。

 

 

 

 



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