不登校の相談事例~子供が不登校に至るプロセスを知る~
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不登校の相談事例~子供が不登校に至るプロセスを知る~

2020年10月21日(水)5:03 PM

 

 

 

相談事例

 

 

 

2学期が始まってしばらくしてから、中学1年生の娘が、毎朝のように頭痛や腹痛を訴えるようになりました。今のところは、ぐずぐずしながらもなんとか登校していますが、登校しなくなってしまうのではないかと不安です。これからどうしたらいいのでしょうか。

 

 

 

回答    

 

 

 

不登校の子供は、決して「ある日突然」学校へ行けなくなるわけではありません。そうなる前に、何らかの「心のサイン」を出しているものです。サインは一人ひとり異なりますが、家族が見逃さないで、早い段階で子供の心を安定させることが大切です。

 

 

それには、日頃から子供とスキンシップをとったり会話の機会を作ったりしながら、子供の状態を知っておくことが重要となります。ただし、思春期の子供達は、なかなか心を開いてくれませんが・・・・・・。

 

 

 

不登校になる前の対応が重要

 

 

 

不登校には事情がある

 

 

 

親御さんから、「子供が突然学校へ行かなくなった。どうしたらいいか?」という相談をよく受けます。けれども、子供にしてみれば、決して「突然」ではありません。不登校になる前に、子供は何らかのサインを出しています。

 

 

親がこのサインを見逃していたために、「突然」と感じるだけです。子供が不登校に至るプロセスは、一人ひとり異なります。けれども共通していることは、どの子どもも不登校になりたくてなったのではなく、そうなるだけの事情があったということです。

 

 

 

「心のサイン」を見逃さない

 

 

 

不登校には、学校へ行きしぶる「前兆期」があります。朝起きられない、頭痛・吐き気・腹痛・発熱が起きる、トイレが近くなる、泣き出すなど、登校前に異変が起こります。この場合、担任の先生に欠席の連絡を入れてしばらくすると、身体症状が消えることがよくあります。

 

 

また、行動に変化が起こることがあります。朝、家族に学校まで送ってもらいたがる、友達との交際が減る、学校の不満を訴える、学習意欲の低下などです。

 

 

子供がいつもとは違う時、「よくある腹痛」「怠け心」と単純に考えて見過ごしがちですが、これらの変化は、子供の心が助けを求めていることを示す「心のサイン」です。

 

 

日頃から子供とスキンシップをとったり、会話の機会を作ったりして子供の状態を知っていると、「心のサイン」を見つけやすくなります。

 

 

 

前兆期の対応が重要

 

 

 

前兆期には、このまま不登校になってしまうのではないかという焦りと不安から、親はさまざまな方法で登校させようとします。けれども、そうすればするほど、逆効果になる場合があります。

 

 

子供の辛い気持ちを家族が受け入れるまでに時間がかかるかもしれません。子供自身も、学校へ行きたいのに行けない自分を受け入れることができないで、もがいている時期だと言えるかもしれません。

 

 

前兆期に登校したりしなかったり、いわゆる「五月雨登校」を繰り返し、子供が自分の気持ちに折り合いをつけていないままでいると、登校をあきらめて不登校になります。

 

 

そうなる前の前兆期の対応が重要です。子供の「心のサイン」を見逃さず、どこにもやり場のない不安な気持ちを、親だけは受け止めてあげましょう。また、学校との協力も欠かせません。子供が「学校へ行っても大丈夫」と心から感じる温かい環境作りが、子供の心の安定につながります。

 

 

 

ポイント

 

 

 

不登校になる前に、子供は「心のサイン」を必ず出しています。それを見逃さないで早い段階で対応するためにも、日頃から親子でのスキンシップや会話を大切にしましょう。

 

 

 

不登校の前兆サインを見逃さない

 

 

 

相談事例

 

 

 

中学1年生の女の子です。新学期に入ってから、「頭が痛い」と言って、朝、登校を嫌がるようになってきました。あまり痛がる日は学校を欠席しています。しかし、欠席するほど痛かった頭痛も、昼には治まるので仮病ではないかと疑っているのですが・・・・・。

 

 

 

回答

 

 

 

中学生の段階では、言語能力が未発達であったり、自分の本心を言わないように我慢したりしてきたために、困った時に「困った」と言えなかったり、悲しい時に「悲しい」と言えない子供もいます。

 

 

そうした子供は、身体でストレスを訴えてきます。頭痛という形で何か辛い状況を訴えているのかもしれません。仮病と決めつけないで、お子さんを信じてゆっくり話を聞いてあげてください。

 

 

 

子供は不登校になる前に前兆サインを出している

 

 

 

子供の状態にアンテナを張る

 

 

 

子供の不登校は、できれば未然に防ぎたいものですが、残念ながら絶対的な予防法はありません。しかしながら、子供が不登校になる前には前兆サインを出していることが多く、この前兆サインに親御さんが気づくか、気づかないかで、その後の経過が随分と違ってきます。

 

 

あまり手のかからなかった自慢のお子さんが突然不登校に陥ったと、親御さんがパニックを起こして収拾がつかなくなったケースを、私はこれまでにいくつも見てきました。しかし、本当にそれは突然だったのでしょうか。

 

 

前兆サインを見逃さないように、お子さんの学校での過ごし方や精神状態などに、しっかりとアンテナを張っておいてください。次のような点を少し気にかけるだけでもかなり違います。

 

 

 

親だから気がつくサインがある

 

 

 

一例ですが、家庭生活に現れるサインを紹介します。

 

 

 

〇 朝、なかなか起きようとしなくなる。

 

 

〇 いつもより朝の準備に時間がかかるようになる。

 

 

〇 頭痛や腹痛を訴えるようになる。

 

 

〇 細かな事を気にするようになる。

 

 

〇 学校や先生、友達への批判が多くなる。

 

 

〇 喜怒哀楽が激しくなる。

 

 

〇 仲良しだった友人と交わらなくなる。

 

 

〇 家族との会話を避けるようになる。

 

 

〇 自分の部屋で過ごす時間が多くなる。

 

 

〇 ため息が多く出るようになる。

 

 

〇 食欲がなくなる。

 

 

などです。注意しなければいけないのは、頭痛、腹痛、発熱などは、素人判断をしないでまず内科や小児科を受診するということです。その結果、身体的な疾患がなければ、精神的なものかもしれないと判断できます。

 

 

 

苦しみを身体症状で訴える子供

 

 

 

子供は大きなストレスがかかると、言葉にならない言葉で表現することがよくあります。行動で訴える言葉か、身体で訴える言葉です。

 

 

前者は、攻撃的行動、反抗的行動、盗みなど、学校生活や家庭生活で問題行動として現れます。後者は、発熱や頭痛、腹痛などの身体症状です。ストレスが身体症状に現れる子供は、しっかりしている、大人びている、我慢強い、良い子供と見られがちで、苦しんでいても周囲から気づかれないことが多いものです。

 

 

身体症状を訴える場合は、まず身体をいたわり、子供の話を丁寧に聞いてあげるようにしてください。

 

 

 

ポイント

 

 

 

朝の登校時間は、最も緊張する時間帯です。身体症状がある場合は身体をいたわり、話をじっくり丁寧に聞いてあげましょう。

 

 

辛い気持ちを言葉にできると、身体症状が消失していく場合もあります。

 

 

 



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