引きこもりの相談事例~引きこもってゲームばかりしている11歳の息子~
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引きこもりの相談事例~引きこもってゲームばかりしている11歳の息子~

2020年10月13日(火)2:39 AM

 

 

 

質問

 

 

11歳の不登校、引きこもりの息子がいます。調子のいい時には、ゲームばかりに熱中しているので、「ゲームができるのなら、学校に行けるでしょう?せめて運動くらいしたら?」と注意すると、翌日は一日中寝込んでしまいます。まともな人間関係が築けなくなるのではと不安でたまりません。

 

 

 

回答  快復期は楽しいことしかできません

 

 

 

子供が引きこもってしまうと親としては当然不安になります。でも、敏感な子が引きこもってしまうのには理由があります。「外には危険がいっぱいある。今は危険に対処できる自信がないよ」という心のサインなのです。あるいは、「心の風邪」と考えるとわかりやすいでしょうか。

 

 

風邪をひいて体調の悪い時には、薬より何より、「休むことが一番の薬」になります。「心の風邪」も同じです。心が元に戻るまで、ゆっくり休むのが何よりの薬になります。ところが、「心の風邪」のときは、体は元気なので、「怠けている」と責めてしまいがちです。でも、責めてしまうと、「心の風邪」はなかなか治りません。

 

 

なぜなら、「心の風邪」の根本原因は、「自信喪失」「マイナス感情の貯留」だからです。なので、責められれば、責められるほど、「自信」は快復しないばかりか「マイナス感情」がたまって、どんどん具合が悪くなってしまうのです。ですから、「責めないこと」が最重要です。

 

 

また、心の風邪が治るには、次の三つの段階があります。それぞれの段階で対応の仕方が違いますので、お子さんが今どの時期にいるのかをしっかり観察して、その時々に合った方法で対処してください。

 

 

1 休むことが最優先の時期→(対策)休む訓練をしながら休む

 

 

2 エネルギーを蓄える時期→(対策)楽しいことだけをする

 

 

3 生活復帰準備の時期→(対策)自分のペースを掴み、自信をつける

 

 

 

心の風邪が治る三つの段階

 

 

 

1 休むことが最優先の時期→(対策)休む訓練をしながら休む

 

 

寝ていることが多く、声をかけても何もやる気にならない時期です。この時期は、「休むことが最優先」です。できるだけそっと休ませてあげましょう。また、頑張り屋の子供ほど、この時期、体は休んでいても「心」を十分休ませることができません。

 

 

なぜかというと、休んでいると心の中で、「こんなことくらいで休むなんて。今頑張らないとますます駄目になってしまう」といった「自分を責める言葉」がたくさん出てくるからです。すると、体は休めても、心はさらに傷ついて、「心の風邪」が悪化してしまいます。こういう子には「休む訓練」をしながら休ませてあげましょう。

 

 

「休む訓練」とは、「休んではいけない」という責めの言葉が頭に浮かんだ時、「今は休みが必要」と自分に言い聞かせることです。親がまず、根気強く、「今は休むのが一番の仕事」「早く良くなるためには、しっかりと休むことが必要」「休むことは、案外難しいのよ」と声をかけてあげましょう。

 

 

それと同時に、必ず、子供自身にも同じ言葉を自分に言わせるように指導しましょう。

 

 

 

2 エネルギーを蓄える時期→(対策)楽しいことだけをする

 

 

 

引きこもりながらも、遊びに熱中できる子は、「エネルギーを蓄える時期」にいます。この時期は、子供自身が「楽しい」と思うことしかできません。なぜなら、「楽しいこと」が一番の「エネルギー源」になるからです。

 

 

また、「遊び」に熱中している間は、「不安」「恐怖」「嫌なこと」から気持ちがそれるため、「マイナス感情が貯まらなくなる」という効果があります。ですから、この時期は思う存分遊ばせることが早い快復につながります。また、この時期は敏感な子供の多くはあまり外に出たがりません。

 

 

なぜなら、マイナス感情に過敏に共鳴しやすくなっているため、外に出ただけで、街に存在している様々なマイナス感情を吸収してしまいやすいからです。また、ゲーム、テレビ、インターネット、マンガ、本などに熱中するのも「一人遊び」なら、他の人から傷つけられる心配がないためです。

 

 

「人間関係が作れなくなるのでは」とご心配なら、親御さんの方が子供に歩み寄って、子供の遊びを一緒に体験してみてください。親御さん自身が「楽しい」と思う遊びに誘ってみるのもいいでしょう。ただし、この時には、決して無理強いはしないようにしましょう。「楽しい」と思うことは人それぞれ違います。本人の意思を尊重することが大切です。

 

 

また、一緒に楽しめない時にはせめて、「どんなところが楽しいの?」と、子供の感じていることに耳を傾けてみましょう。子供の行動を「くだらない」と否定することは、親自身が行動で「違う価値観の人とは、人間関係を作らなくてもいい」と教えることになってしまいます。

 

 

子供は正直ですから、「一人遊び」よりも、「人と関わって過ごす方が楽しい」と思えば、自然に人間関係を作ります。人間関係を作らせるために無理して外に出すのではなく、まず、家の中に喜んで家族と関わりたくなる環境を作ることが大切です。

 

 

 

3 生活復帰準備の時期→(対策)自分のペースを掴み、自信をつける

 

 

 

子供が外に出始めたり、家族との関わりを自分から求めるようになったら、生活復帰準備の時期です。この時期は、その日の心の調子によって、頑張れる量に大きな差があります。昨日は一日中外で過ごせたのに、翌日は部屋にこもりきりになってしまう・・・・・ということも少なくありません。これは、自分に合ったペースがつかめていないためです。

 

 

敏感な子供は街に出ると、共鳴現象でたくさんの「マイナス感情」を拾ってきてしまうために、それを処理してノーマルな精神状態に戻すのに、人よりも時間がかかってしまいます。そのため、普通の人よりも働ける時間が短いのが普通です。

 

 

その人の性質によって、「3日働いて、4日休む」が合う人もいれば、「24時間パワー全開で働いて、6日間休む」が合う人、「1日3時間ずつ毎日活動する」が合う人など、動けるペースは人それぞれです。ですから、子供に一番合う生活のペースを一緒に考えてあげてください。

 

 

また、普通の生活をするためには、自信を取り戻すことが不可欠です。この時期は、とかく、親も子供も焦って無理をして頑張りすぎてダウンしてしまいやすいものです。そのため、自信を失ってしまうと元に逆戻りしてしまいます。ですから、焦らず、少しずつ復帰するようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 



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