神経症型ひきこもりの対処法
ホーム > 神経症型ひきこもりの対処法

神経症型ひきこもりの対処法

2020年10月12日(月)11:29 AM

 

 

 

 

神経症型の人はその症状のつらさから、自ら医療機関にかかる人が多いのが救いです。また、薬の効果も大いに期待できます。問題は二次的な障害です。

 

 

自信をなくしてしまったり、社会そのものが怖くなってしまったり、職場や学校を休みがちになって行きづらくなったりします。神経症型の人は、もともと感じやすく傷つきやすい側面を持っています。

 

 

しかし、残念ながら今の社会は、このような感じやすい人たちを受け入れ難い構造になっています。彼らは、見かけよりもストレスに侵されやすく、つらさを背負いながら生きているといえます。

 

 

そして、本人もそのつらさを何とかしたいと考えている場合が多いため、自分が苦悩している心情について話してくれる場合が多いようです。ですから、家族、友人、カウンセラーなど、話し相手を作ってあげることが大切でしょう。

 

 

ただし、不安発作などの症状が出ている時は、本人に他人とコミュニケーションをする余裕がないため、あまり話しかけたりはせずに一人にしてあげるなどの、周りの人の心遣いや理解もとても大切です。

 

 

比較的落ち着いているときや、体調が良い時などを待って話を聞いてあげるといいでしょう。ここでのポイントも、あまり本人を励ましすぎないということです。

 

 

ただでさえつらさに苦しみ精一杯生きようとしているのに、「もっと頑張れ」というのは本人にとっては残酷なことです。特に、うつ症状が出ている時には気をつけなければなりません。

 

 

また、神経症の人は非常に疲れやすく、車や電車などを苦手とする人が多いため、無理に外出や旅行を勧めるのはあまり良くありません。近所を散歩するくらいがちょうどいいようです。もちろん、症状がかなり改善し、本人が希望すれば旅行などをしてもいいと思います。

 

 

神経症型のひきこもりへの薬物療法についてですが、神経症の根本には不安があるために、基本的に抗不安薬が有効です。SSRIなども、抑うつ神経症にはもちろんですが、強迫性障害や、パニック障害、対人恐怖など、これまで心理療法に重きが置かれていたものに対しても、有効であることが確認されています。

 

 

醜形恐怖の治療にさえも、SSRIの投与は効果的なようです。さてここで、実際に神経症型のひきこもりのケースを扱った治療例を紹介してみたいと思います。

 

 

 

タカコさん(仮名・二十九歳・女性)のケース

 

 

 

頑張り屋で責任感の強いタカコさんは、あるテレビ局で重要な役割を受け持っていましたが、度重なるストレスから徐々に不安発作が現れるようになり、ついに休職せざるをえなくなってしまいました。

 

 

タカコさんは自ら相談機関を受診し、抗不安薬とカウンセリングによる治療が開始されました。三か月後、彼女の不安発作の症状は軽減し、職場の配慮もあって無事復帰を果たすことができました。

 

 

しかし、仕事が順調だったにもかかわらず、彼女は突然退職してしまいました。その時彼女は相談室を訪れ、「人のためになるような社会福祉の仕事をしてみようと思います」と語っていたそうです。

 

 

神経症が発端で、人生観が変わる例は多いものです。ひょっとしたら、神経症の発症によって、身体が無理な状況に追い込まれている彼女に対して、サインを出していたのかもしれません。

 

 

タカコさんの場合、彼女が本来向いている職業というのは人のためになるような、人との触れ合いのある仕事であり、ようやく自分の天職を見つけることができたのかもしれません。



メニュー

過去の記事

団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
杉下真理
住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援