ひきこもりのライフスタイル
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ひきこもりのライフスタイル

2020年09月13日(日)3:34 AM

 

 

 

ひきこもりのライフスタイルとはどのようなものか?

 

 

社会から撤退して自宅に閉居しているひきこもりの人々は、一体何をして1日を過ごしているのでしょうか。ひきこもり状態にある彼らの生活習慣とはどのようなものなのか、これは多くの人たちが抱いている疑問かもしれません。

 

 

一部の人々が危惧しているように、彼らはけっして反社会的な妄想に浸っているわけではありませんし、犯罪を画策しているわけでもありません。ひきこもり状態にいる人々の生活スタイルは多くの場合、ただテレビを見ていたり、音楽を聴いたり、本やマンガを読んだり、テレビゲームやインターネットをしていたりという類のもののようです。

 

 

また、昼夜が逆転している人たちが本当に多く、抑うつ状態が強かったりするケースでは、かなりの睡眠時間が必要な人もいます。これらの行動に共通しているのは、「現実逃避」という要素を含んでいることです。

 

 

彼らが社会のしがらみから撤退していることを考えれば、現実逃避こそが最も望まれることであることがわかります。まさにこの点にこそ、ひきこもりの根本的な問題があるのではないでしょうか。

 

 

健常者であっても、たまに息抜きとして現実逃避をすることはあります。仕事で忙殺される毎日を過ごしている人が、ようやくとった休日に海外旅行に行くのは、まさに慌ただしい日常生活から解放されるためであり、現実からの逃避でもあります。

 

 

また、空いた時間にテレビやビデオ、映画を見たりすることも現実逃避でしょう。それらはすべて虚構の世界しか映し出さないものなのですから。

 

 

私たちは、あまりにも現実世界が厳しすぎたり、忙しすぎたりして耐えきれなくなると、心身を休ませるために現実逃避することが必要なのです。ここで、何が現実なのかという議論が持ち出される可能性がありますが、仕事を継続していかなければ経済的に生活が出来なくなってしまう現代社会において、私たちが最も時間を費やしているのは多くの場合、仕事であると言えます。

 

 

確かに、趣味や家庭に最も時間を費やしているという人もいるでしょうが、そういう人達ならば通常心身ともに健康で、「仕事(現実の世界)から逃げる」という言葉自体が意味を成さないでしょう。

 

 

要するに、時として私たちは現実逃避を敢行します。これは事実ですが、しかし現実逃避をしたとしても、やがて私たちは現実の世界に帰っていきます。

 

 

けっして現実逃避したままではないはずです。そして、この点こそがひきこもりの状態にある人々と健常者の違うところでもあります。ひきこもっている彼らは、現実の世界から撤退していると言ってもいいでしょう。

 

 

だから彼らは虚構の世界に逃れようとするのです。虚構の世界を作る作業は創造的であり、能動的なものと言ってもいいかもしれませんが、虚構の世界に安穏とすることは受動的で非生産的な行為です。

 

 

ひきこもり状態にある人たちが、1日の日課にしていることは、全て受動的で非生産的なものであることは注目すべき事です。彼らは自宅にこもって、将来絵描きとして大成しようと夢見ながらデッサンの技術を磨いているわけでも、小説家を目指して黙々と文章を書いているわけでもないのです。

 

 

もし、彼らがそのように能動的で生産的な行動をとることができるのなら、かりに厚生労働省が定義しているひきこもりという枠に入るとしても、さほど問題視することではありません。

 

 

そのような人々は、いつの時代にも存在してきたはずです。彼らについて問題だと言わざるをえないのは、彼らは現実逃避することで、あらゆる物事に対して受動的になってしまい、現実の世界に適応していくために必要なもの、すなわち「自分から物事を生み出していく力、コミュニケーションスキルなど」をすっかり失っているからです。

 

 

彼らはたとえ夢を抱いていても、それは単なる誇大妄想であって、全く非現実的なものであるだけではなく、目標に向かっての努力をまったくしていない場合がほとんどです。

 

 

夢を抱くことすらも現実逃避の道具になっているのです。しかし、ひきこもり状態にあって現実を見なくなった彼らには、それが現実逃避だという認識はあまりありません。

 

 

もっとも彼らの親御さんからしてみれば、成人している彼らが仕事もせずに自宅にいることそのものが問題だと思われるでしょう。「働かざる者は食うべからず」というあの有名な言葉が、私たちの資本主義社会に浸透しているからです。

 

 

そして、そのことはひきこもり状態になっている本人も十分に承知していることであり、「働かなければいけない」と自分自身苦悩していることでもあるのです。

 

 

仕事をするにしても、コミュニケーション能力は必ず必要になりますから、コミュニケーション不全に陥っている彼らにとって、それは非常に困難なことです。

 

 

「働かなければならないのに、働くことができない」この葛藤の狭間で、彼らの心は日々揺れ動いているのです。



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