ひきこもり~仲間づくりの重要性~
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ひきこもり~仲間づくりの重要性~

2020年09月01日(火)11:49 PM

 

 

 

今、孤立しているひきこもりの人たちの多くは、根源的な要求として、「自分の存在を認めて欲しい」「自分のことをわかってほしい」と願っています。

 

 

若者自身が、こうありたいということをどれだけ膨らませていくことができるのか、そうした願いそのものを禁欲してしまったひきこもりの人たちにこのように生きたい、このように働きたいというイメージを膨らませてひきこもりの人の自信回復作業を支えていくこと、これなくしては、引きこもり支援はありえません。

 

 

そして、ひきこもりの人たちの前に立ちはだかる課題を乗り越えていくためには、様々な道具が必要であり、その道具の中で一番重要なロープは仲間であり、その関係性づくりであると考えます。

 

 

また、人間とは単にお金がないという金銭的な貧困だけが辛いということではありません。人間が極限まで追い詰められていく過程の中で、「五重の排除」にさらされます。

 

 

「五重の排除」とは、「教育課程からの排除」「企業福祉からの排除」「家族福祉からの排除」「公的福祉からの排除」「自分自身からの排除」を指します。

 

 

ホームレスの人たちが、関わらないで放置しておいてくれとかたくなに生活保護などの支援の手を拒む徹底した「自己排除」の姿は、ひきこもりの人にも通じるところがあります。

 

 

特に年齢の高いひきこもりの人で、ひきこもりが長期にわたるケース、職業経験のある場合に35歳以下のひきこもりの人に比べて治療反応が悪いという結果も出ています。

 

 

ひきこもりの人が一番辛い時に誰も手を差し伸べないで、冷たく排除され、ひきこもりが長期・高年齢化してきた結果は、支援の過程においてもマイナスに現れる所以でもあります。

 

 

そうした「絶望」と「あきらめ」の淵にある人たちを救済するためには、「溜め」があることが重要です。ここで指す「溜め」とは、「金銭的な溜め」のほか、「人間関係の溜め」「精神的な溜め」を意味します。

 

 

ひきこもりの人にとってもまさに「金銭的な溜め」以上に、家族はもとより多くの人たちとの繋がりをもって自己肯定感と自信・意欲を作り出す「人間関係の溜め」や、これからの人生や生活に向かっていく精神的なゆとりや安心安定を得る「精神的な溜め」が求められていると言えます。

 

 

その意味で、狭められた「溜め」をどうやって回復し、蓄積していくかがひきこもり支援には必要不可欠となります。こうした「溜め」を作り出す条件はいくつかあります。

 

 

一つは組織的、社会的、政治的ゆとりが失われているなか、彼らを救済する既存の制度サービスの有効活用促進とサービスそれ自体を新たに作り出す社会資源を開発する活動であり、まさにソーシャルワークにおけるソーシャルアクションとしての機能です。

 

 

もう一つは、「自分自身からの排除」から回復できる居場所と仲間づくりです。これらは、ひきこもりの人の支援にも同様に適用され、社会にある既存の社会資源を知らないまま過ごしているひきこもりの人と家族をもれなく社会とつなげることであり、ひきこもりの当事者会のグループ活動に見る居場所と仲間作りの促進を図ることに他なりません。



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