中高年のひきこもりの悩み
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中高年のひきこもりの悩み

2020年08月28日(金)5:07 PM

 

 

 

中高年のひきこもりの人を何歳からにするかは定説があるわけではありませんが、内閣府の子供・若者育成支援推進法に基づく若者の範疇から外れやすい年齢層を検討していけば40歳以上と見るべきでしょう。

 

 

これら中高年のひきこもりの人の広がりには、就労経験があり、離婚歴があって妻子もいた経験のある引きこもりの人が増大してきたということが主たる理由としてあります。

 

 

彼らは職を失い、妻とも離婚し、家族も失った二重苦の中で挫折感、焦燥感、絶望感に悩まされており、ある意味社会的に自立してきた経験をもっているだけに、ひきこもりになったという事の挫折感は非常に大きいものがあります。

 

 

中高年のひきこもりの人の諸特徴を述べるとすれば、下記のようになります。

 

 

一つは、自己達成感が不消化で、心に傷をもち、社会的経験も不足し、年齢も高いことから将来に対して「不安感・絶望感」をもちやすいです。

 

 

達成感という意味では、志半ばでリタイヤしたり、活動を中断してしまうことによる自己達成感の不消化を意味し、挫折感や年齢が高いということだけで不安感や絶望感をもつ人達が多いです。

 

 

ハローワークも人昔に比べれば、対応は親切になり、こうした離職などによる無業者の声に耳を傾けるようになってきています。

 

 

しかし、中高年という現実は、就労の選択肢の幅を妨げ、採用に結びつかないケースも多いです。繰り返される不採用通知からすっかり自信を失い、求職活動を途中でやめてしまうことも多々あります。

 

 

二つ目には、本人の高年齢化は、彼らを支える親の年齢も高くなることを意味しています。

 

 

家族の支援だけでは難しく、第三者の支えが欠かせません。家族が高齢化することは、「家族に何とかしなさい」ということだけではすまされないということです。

 

 

すでに両親が他界しているひきこもりの人もいます。家族ではない第三者の支え、地域の支えが求められます。

 

 

ひきこもりを専門に担当する支援者の育成や、地域づくりは今後の大きな課題です。

 

 

三つ目には、中高年のひきこもりの人は長きにわたって在宅状態に置かれ、高年齢であることから将来に対して「あきらめ」の境地になってしまいます。

 

 

そして、とかく孤立無援になりがちです。四つ目には、歪められた価値観(どうせ~)に縛られ、自ら必要とされる有意義な仲間づくりをかたくなに拒む傾向になりやすいです。

 

 

自己排除の傾向があります。中高年のひきこもりの人から出てくるどうせ~やっても無駄とする自己排除です。

 

 

最初からこのような感情が作られたというよりは、長いさまざまな挫折体験や無理解の中で作られていったと考えるべきものです。

 

 

実践現場では、彼らより年齢の若い支援者が相談に応じる場面も見られ、彼らの自尊感情から相談窓口に入りにくい状況が伺えたり、相談に行くこと自体に抵抗を抱く中高年のひきこもりも多いです。

 

 

これまで就労してきたというプライドが、弱音を吐けない状況を生み出し、よりひきこもり支援の難しさを作り出していることは確かです。

 

 

こうした就労体験のある中高年のひきこもりの人には、その本人よりも年齢の高い支援者などきめ細かな配慮した対応が求められます。

 

 

また、全く就労体験のないひきこもりの人は、経験のなさそのものが消極性を生み、エントリーする前からもう駄目ではないかという行動抑制を作り出しています。

 

 

彼らには自信を取り戻し、意欲を育むさまざまな経験の場と関係性が必要です。

 

 

さらに、具体的な経済的な支援や仕事場作りが求められます。特に年齢の高さは一般就労の難しさを生むことから、一般就労ではない新しい働き方を視野に入れた社会参加の道筋が求められます。

 

 

そこには社会で失敗しても、受け止められるセーフティネットがあることは前提の条件となると言えます。

 

 

 



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