最近の不登校・ひきこもりの特徴
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最近の不登校・ひきこもりの特徴

2020年08月17日(月)7:47 PM

 

 

 

数年前に大学生の不登校の話題がマスコミで広がり、大人のひきこもりが「社会的ひきこもり」と呼ばれるようになったのは、記憶に新しいかもしれません。不登校は、大学生や高校生や中学生だけではなく、園児や小学生などにも広がり、低年齢化が進んでいます。

 

 

文部科学省の学校基本調査でも、平成になってから小学生全体の生徒数は減少していますが、不登校の子供たちの数だけは増加傾向にあります。平成三十年度の不登校児童生徒数は二万五千人を超えています。

 

 

園児についての登園拒否の全国的な統計はありませんが、現場の保育士さんからは、最近、登園拒否の話をよく聞きますし、実際に臨床例も増えています。

 

 

私の経験から見ると、小学校の低学年や園児の不登校・登園拒否の特徴は、大別すると次の二つからなります。

 

 

①母子分離不安から

 

 

②LD(学習障害)やADHD(注意欠陥・多動性障害)などの症状から

 

 

1.母子分離不安による時

 

 

それでは、はじめに母子分離不安の代表的なケースを見てみましょう。

 

 

毎朝、子供が園に行きたくないと登園を渋りだし、泣き止まずに動こうとしないので、無理やり抱っこして園に連れていきます。子供はますます激しく泣き出し、手足をジタバタさせて暴れます。

 

 

それでも、力ずくで園まで行き、保育士さんに子供を手渡しして帰ってきますが、親としては子供がかわいそうでしかたがありません。しかし、自分にも仕事があるのでどうにもなりません。

 

 

そこで保育士さんに相談すると、「園ではお母さんが帰られた後、すぐに泣き止むから大丈夫です」とおっしゃるのですが、子供のことを思うと、不憫でしかたがありません。どうしたらよいのでしょうか。

 

 

このようなケースが母子分離不安の典型的なものです。年齢的には幼児から思春期に入る前の小学三年生くらいまで起こります。母子分離不安からくる登園渋りや登園拒否は、母子関係の希薄さによるものがほとんどです。

 

 

お母さんが仕事や家事に追われ、精神的に余裕がなくなって、つい、「もう園児や小学生になったのだから、自分のことは自分でしなさい」と、十分に気持ちを添えずに言ってしまうことは、誰にでもよくあります。

 

 

しかし、子供とそのような関係をずっと続けていると、子供はいつも満たされない気持ちが募ってきて、不安な気持ちを起こします。子供にとっては、園や学校に行っているとお母さんとの心の距離がますます広がっていってしまうような気がして、不安な感情が心全体に広がり、登園渋り・登園拒否・不登校となって現れてきます。

 

 

子供の心は純粋で、さまざまな刺激に対して反応し、喜びや悲しみなどのいろいろな感情が交錯して、時には自分をコントロールできなくなるくらい揺れ動きます。

 

 

子供たちはさまざまな体験を通して、その時々の感情を他の人と共感化しながら成長していきます。また、園や学校で起きたさまざまなことを親に話しながら共有化し、親との共感をはかりながら感情を分化し、情緒を安定させて成長していくのです。

 

 

子供が親を求めたとき、子供の気持ちに寄り添って話をじっくり聞いてあげることが、子供の心の成長や情緒の安定には絶対に必要です。子供の心を育てるには、子供が求めた時に応じてあげることが基本です。

 

 

仕事を辞めて一日中子供に寄り添ってあげるのではなく、短時間でも濃密な情緒的交流ができれば、子供は満足して自分の世界に戻っていきます。

 

 

多くの子供は母親との安心確認ができると、登園渋りや登園拒否・不登校はよい方向に向かっていきます。逆に、安心できず精神的に満足できないと、いつまでもベタベタと張り付いてきます。

 

 

そのような時に「うるさい子ね!」「いいかげんにしなさい!」と腹を立て、感情的に子供を叱ると、親子関係にひびが入ることもあるので絶対に避けたいところです。



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