増加し続けるひきこもりとネット廃人
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増加し続けるひきこもりとネット廃人

2020年08月14日(金)11:26 PM

 

 

不登校になり、ひきこもりの生活が始まると、他人とかかわること自体がストレスになってしまうために、ひきこもりの生活は長期化していきます。

 

 

そして、自分自身のなかにこもることが快適で、とても楽になり居心地がよくなってきます。しかし反面、何となく寂しい、みんなから忘れ去られ、群れから離れていくという感情も生まれてきます。

 

 

そんな時、ひと昔前なら、ラジオやテレビの深夜放送によって心のつながりを感じ、TVゲームのソフトによって寂しさを紛らわすこともできました。しかし、それらは放送時間がくれば終わってしまうし、ゲームはクリアすることによって終了してしまうという一方向性です。

 

 

そういう意味では、自分と他者の区別が明確でした。現代は、パソコンの時代です。常時接続のインターネットを使用すれば、双方向性で、しかも必要な時に必要なだけ、どこでも取り出すことができるオンデマンドです。

 

 

毎日更新される内容、胸がわくわくするエンドレスの最新ゲームの数々、そして、最高の魅力はゲームに匿名で自分が参加できることです。その世界では、現実と仮想社会がボーダレスなため、自分とキャラクターになりきった自分との区別が精神的にボーダレスなことです。

 

 

もちろん、普通に学校生活や社会生活を送っている人が、気分転換にちょっと遊んでみようかなと、オンラインゲームをやることは何にも問題は生じないと思います。

 

 

しかし、次のような気持ちの強い人がストレスの発散にやってみると、思わぬ落とし穴が待ち受けているかもしれませんので注意してください。人との関係になんとなく、

 

 

〇疎ましさを感じる

 

 

〇おっくうである

 

 

〇ひいてしまう

 

 

〇不安を感じる

 

 

しかし、ひとりになってしまうと

 

 

〇寂しさを感じる

 

 

〇孤独を感じる

 

 

〇虚しさを感じる

 

 

このような心理の背景として考えられることは、「不安から逃れる」「現実逃避としての退却」があります。自分自身は完全に守られ、安心できるところで、他人とはいつでも退却できる距離で、「寂しさ・孤独・虚しさ」を埋められる道具として、インターネットのオンラインゲームは最高の条件を備えています。

 

 

安心・興奮・楽しい・お金があまりかからない・嫌なことをすべて忘れられる・自分(仮の自分)も仲間として参加できる→オンラインゲームに夢中→一日中ゲーム漬けの生活→オンラインゲーム依存となり、現実と非現実の区別がつきにくくなって、最後にはネットのことがすべてになって、オンラインゲーム中心の生活をしているネット廃人になってしまいます。

 

 

 

ネット廃人の条件

 

 

 

1.不就労・不就学の状態で家にこもっている状態の青少年の人が中心。

 

 

2.制限がかからなければ、一日十時間以上インターネットをやっている。

 

 

3.朝起きてテレビやラジオ等よりも先にパソコンを立ち上げることのほうが多い。

 

 

4.外出の目的は、パソコン関係の雑誌かゲームに関する本を見に行ったり、購入することが多い。

 

 

5.会話のほとんどがチャットのことやネットゲームのことが多い。

 

 

6.現実的なこと(仕事や学校・勉強のこと)を話すと不機嫌になることが多い。

 

 

7.家族との会話が少なくなり、意味もなく笑ったり、考え事をしていることが多くなる。

 

 

8.インターネットをやっているときは、家族が声をかけても返事をしないことが多い。

 

 

9.食事や睡眠時間が狂い始め、生活が不規則になる。

 

 

10.インターネットをやっていないときは、常に何かに急き立てられているかのようにあまり落ち着きが見られない。

 

 

以上のうち、該当するものが5個以上で要注意、該当するものが7個以上でネット廃人の可能性があります。

 

 

 

ひきこもりの長期化でネット廃人にならないために

 

 

 

不登校からひきこもりの生活をしていて、それらの対応自体なかなかうまくいかないのでしょうから大変だと思います。子供とコミュニケーションができない状態の人も多数いますから、不登校・ひきこもりの対応を優先して行って、その一環のなかで次の対応を考えてください。

 

 

1.チャットやインターネットゲームは、一日三時間以内にする。

 

 

2.生活リズムを崩さない。

 

 

3.パソコンに向かった時間分、外出や家族との会話に心がける。

 

 

4.ひとつのゲームは、一日一時間以内にとどめる。

 

 

5.ゲームではあまり使わない感覚(味覚・嗅覚・触覚)を生活のなかで充分に活用する。家族も生活感を共有するために、四季のうつろいの話、食事の味付けや生け花の香り、衣服などの肌触りなどの会話を自然に取り入れる。

 

 

6.「寂しさ」「虚しさ」「孤独」が癒されるような親子関係や兄弟関係を作るような工夫をする。(会話を楽しむ・家族麻雀・家族参加のボーリングやカラオケなど)。

 

 

7.コンピュータを独り占めにしないで、家族共有のものとして皆で使う。(本人がお金をためて買ったものは除く)。

 

 

それらの取り組みがうまくいかずに「ネット廃人」になると、数年は現実社会に戻れなくなることが非常に多いようです。そして、実際にネット廃人から立ち直った人の経験では、本人自身が、

 

 

〇「こんなことをしていて、どうなるのだろうか?」と不安になる。

 

 

〇あきて何となくバカバカしくなる。

 

 

〇身体上、腕や手首の腱鞘炎になるとか、極度の近視などに陥る。

 

 

ことがなければ、自分からはやめられない可能性が大きいと言います。また、

 

 

〇新しいパソコンを次々に親は買わない。買わなければパソコンのCPUが低いため、次々に出る新しいオンラインゲームはできなくなり、必然的にできるゲームは少なくなってできなくなる。

 

 

と複数の人が言っています。ひきこもりの子供たちにとって、インターネットのオンラインゲームは、心の隙間を埋める大切な道具になっています。

 

 

「癒しにもなるが、依存にもなる」可能性があることをぜひ理解してほしいと思います。ゲーム依存になるいからといって、常時接続の契約を親が一方的に解約しても、子供との関係は悪化するだけです。

 

 

その結果、ひきこもりを長引かせてしまうだけです。わたしたちの暮らしのなかでは、パソコンやインターネットはもう拒否できないほど生活のなかに入ってきています。

 

 

オンラインゲームを拒否するのではなく、親も子供の世界に飛び込み、いっしょに楽しみながら会話を増やし、親子の信頼関係をしっかりとつくり、現実の世界にもどしてあげることをしてください。

 

 

オンラインゲームも、ひきこもりを卒業してしまえば、一過性のものだったということがわかると思います。



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