ひきこもりの生活パターンと長期化への対応
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ひきこもりの生活パターンと長期化への対応

2020年08月12日(水)10:13 PM

 

 

ひきこもりは人間関係を退くこと、学校や仕事を退くことですが、その人の状態によって生活の仕方や行動は違います。彼らの生活を分析しカテゴリー化して、それをカウンセリングに利用するという方法をわたしはとっています。

 

 

ひきこもりは軽度のものから重度のものへと、段階的に発展していくからです。そして、その段階別に細かな対応が必要なのです。家族や他人とのかかわり方を例にとってみることにします。

 

 

軽度から重度へ(①→⑧)の順に並べてみました。

 

 

①人と積極的に(心から)かかわろうとしない。

 

 

②家でも外でも一見自由にしているが、自分のことは何も言わない。

 

 

③外出はするが、特別なことがない限り、他人とは会話をしない。

 

 

④近くのコンビニなどへは、時間を見計らって出かけることができる。

 

 

⑤家族と一緒に食事がとれる。家では制限があるが自由に生活している。

 

 

⑥リビングやダイニングに母親がいる時でもいっしょにいられる。

 

 

⑦家族と会話をしない。必要なときは筆談で済ませてしまう。自分の部屋中心の生活。

 

 

⑧家族に姿を見せない。

 

 

以上をご覧いただければお気づきかと思いますが、ひきこもりは家の中だけのことではありません。外でひきこもっている精神状態があるのです。その根底には、人間関係の問題がある、と見るべきでしょう。

 

 

 

長期化への対応

 

 

 

前項で「ひきこもりには段階別に対応をすべき」と述べました。その度合いによって重度から軽度へ移行している場合は、基本的に見守る対応でよいでしょう。

 

 

しかし、反対に軽度から重度へ変化している、同じ状態が半年以上続く、などの場合には対応の仕方を変えてみる必要があります。そのやり方をここで考えてみることにします。

 

 

長い間ひきこもりの生活をしていると、本人は自分自身を肯定的に捉えられなくなっています。日常のなかで起こる思いや感情を、「これでいいんだ」「自分は間違ってなんかいない」と自己完結させているので、他人の考えを受け入れようとしません。「主観」を肥大させることで、なんとか自己を肯定して生きていこうとしているのです。

 

 

これを理解していない他者からすると、「なんて頑固なんだろう」「プライドが高すぎる」ように見えます。ですから、つい、「そんなこと言っても、世の中はねえ」という調子で本人の考えとしての「主観」を否定してしまいがちです。

 

 

そうすると、彼らは口を閉ざし、ひきこもりの度合いが強くなり、関係性はおしまいになってしまいます。このような状況を避けるためには、まず、「受容」としての傾聴が必要になります。

 

 

相手の投げてくる球を、それがどんなに的外れであろうと変化球だろうと、まず受け止めてみてください。世間の常識や親の考えといった「客観」を投げ返すのは後回し、彼らにその準備ができてからです。

 

 

 



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