ひきこもり~動かない体と心の空洞化~
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ひきこもり~動かない体と心の空洞化~

2020年08月11日(火)11:31 AM

 

 

実際にひきこもっている子供たちの体や心は、どうなっているのでしょうか。一般的にひきこもりとは、「長期間にわたって人間関係を退いてしまい、家族以外の他者とのかかわりを拒絶し、精神的に自分の世界の中にいる状態」を指します。

 

 

具体的には、不登校や出社拒否などの行動をとりながら起こります。大きく分類すると、以下の四つに分けられます。

 

 

〇精神障害の前駆的症状として起こる場合。

 

 

〇神経症を含む境界例の状態で起こる場合。

 

 

〇対人不安や不信からくる陰性感情が強く起こり、外出が困難になる場合。

 

 

〇その他。

 

 

心理的ひきこもりは、本人の気質が大きく作用します。もともと思春期不安という不安定な状態に「人間関係」「いじめ」「学業不安」「叱咤・激励としての体罰」などの一時的な強いストレスが加わると、それらが発散されずに蓄積し、自律神経失調状態に陥ります。

 

 

不安・緊張・葛藤・いらだち・憂鬱・自責・不満などの精神症状から、ホルモンバランスの失調をきたし、長時間睡眠や昼夜逆転の生活を引き起こします。

 

 

具体的な状態像としては以下の五つが挙げられます。

 

 

〇精神的な緊張感が続くかと思うと、急に自分の世界に入り込んだように落ち込む。

 

 

〇何に対して不安なのか、理由や状況が不明確。

 

 

〇長時間(数か月から数年も)続く場合がある。

 

 

〇急に無気力感に襲われ、その不安から不安発作が起きる。

 

 

〇外出が困難になり、特別なことがない限りほとんど外へ出ない。

 

 

ここで問題なのは、本人にはどうしてこのような状態や生活になったのかを自覚しにくいということです。自分の不安や緊張感は一体何なのか、どうして、何に対してなのか、それらもわからないまま、漠然とした不安に包まれて一日一日を過ごすうちに、日常生活でも動くに動けない深みにはまりこんでいくのです。

 

 

 

ひきこもり~心の空洞化~

 

 

前項のような状態の中で、彼らの心はどう変化しているのでしょうか。特徴としては、

 

 

〇孤独感が強くなるが、逆に人を寄せつけない。

 

 

〇寂しい・悲しいという感情がわき起こるが、それをどう表現したらいいのかわからなくなる。

 

 

〇自分のことを他人がどう思っているのかを異常に気にするか、あるいはまったく無頓着になる。

 

 

〇時間の概念がずれやすくなる。

 

 

〇生きていることがなんとなく虚しく思えるようになる。

 

 

などがあります。ではどうしてそうなるのか。その過程をたどってみましょう。まず、自分の過去に絶え間なく悩まされます。頭の中に、幼少年時代の嫌な思い出が次々に浮かんでくるのです。

 

 

「こんな簡単なこともできないのか、この馬鹿」「嘘ばっかりつくんじゃない」当時の親・周囲の人たちの言動や行為に古傷をこじ開けられる一方で、「やはりそうだったのか」「だから自分はダメなんだ」というネガティブな思い込みが、さらに傷口を広げていき、大きな心の亀裂になってしまうのです。

 

 

次に待ち受けているのが、お先真っ暗な自分の未来です。自分の人生は、これからどうなってしまうのか、いくら先取りしてもあるのは不安だけです。

 

 

こうして嫌な過去と不安な未来に心を支配されてしまいます。そこに、現在という考えはありません。これらを自分一人で思考しているので、客観性がなくなり、「どうせ・・・・・もうダメだ。何をやっても自分は・・・・・・ダメだ」という思い込みが突っ走っていき、心の空洞化が起きるのです。

 

 

彼らの心は、ひきこもることで肉体的・精神的にストレスを減らして、「自我の混乱」を防いでいます。しかし、その世界に長時間いることで、さまざまな体験や経験の絶対的な不足を生じてしまいます。

 

 

そして、自分自身の欠落をも招いていく、これが一番の問題なのだと思います。

 

 

 



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