ひきこもりのきっかけと長期化
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ひきこもりのきっかけと長期化

2020年08月11日(火)10:39 AM

 

 

ひきこもりになるきっかけはさまざまなのですが、これがなぜ長期化するのでしょうか?ここでは日本という社会の持つ要因について考えてみましょう。大きな原因としては、次の五つが考えられます(精神的な問題は除く)。

 

 

〇母子密着のスキンシップ

 

 

〇父親不在の子育て

 

 

〇もの豊かな、しかし閉鎖的な管理社会

 

 

〇単一価値観の社会

 

 

日本では、母親のスキンシップを中心とした、母子密着型の子育てが主です。父親は仕事・会社中心の生活を強いられ、中高年になるにつれてその傾向はますます顕著になります。

 

 

そのため、父親と思春期の子供たちとの心の距離がいつしか遠ざかってしまいます。子供と仲良くしようと思いたったとしても、すでにそれを許さない家庭環境になっているのです。

 

 

普段子供と接していない父親、それが急に彼らの世界に入ろうとしても、管理・指導ばかりで、ますます子供に煙たがられてしまうのが関の山、といったところでしょうか。

 

 

このような母子密着スタイルだと、「子供の自立」は確かに遅れがちになることがあります。このあたりがひきこもり発生の大きなポイントかもしれません。

 

 

しかし最近では、父親と同様に仕事・会社に関心が移行している母親も増加しています。従来の母子密着が少しずつ変化してきているのです。にもかかわらず、父親不在の子育ては相変わらずです。これでは、子供は十分な愛情を得ることができません。

 

 

子供が親の愛情を求めるのは、生理的な欲求です。ですから足りなければ、より強く求めるのですが、これに親がイライラしてしまいがちなのです。

 

 

そうすると、子供は途方に暮れ大泣きする、親は興奮して子供に手を挙げる・・・・・・。よくニュースに登場するようになった「児童虐待」の典型的なパターンです。

 

 

この虐待が心の傷となり、思春期になって不登校やひきこもりの引き金になってしまうことがあります。ただ、逆に、ひきこもりの経験者に虐待を受けた経験者は少ないという研究報告もあります。

 

 

年功序列や終身雇用、最近崩れ始めたとはいえ、まだまだこれらが色濃く残っている管理社会、それが現在の日本の姿です。日本社会の中では学歴がなければ、出世はおろか、職業の選択さえままならないのが現状ともいえるでしょう。

 

 

親は、子供の幸せのためにと信じて高学歴を望み、子供に対して知らぬ間に大きなストレッサー(ストレスをつくる原因)になってしまっているのです。

 

 

また、日本は、価値観の多様性が少ない、あるいは認めない単一価値観が圧倒的優位を占める社会でもあります。例えば、ある子供が親の生き方や考え方、世間の常識とは異なる道を歩もうとします。

 

 

すると、まず固定観念の強い親からの抵抗にあうでしょう。そして、周囲の教師や友達からも白い目で見られることでしょう。親の中には子供を「親の持ち物」「アクセサリーの一種」と思っている人たちさえいます。

 

 

このように親や周囲とは確執・離反しながら、抵抗のために動けなくなり、ひきこもってしまっても、親の経済力・周囲の支えを必要としている自分がいます。

 

 

この自己矛盾がひきこもりをさらに長期化させてしまうのです。



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