不登校の子供の特徴~失敗を恐れる、恥や屈辱を避ける~
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不登校の子供の特徴~失敗を恐れる、恥や屈辱を避ける~

2020年08月08日(土)9:04 PM

 

 

 

不登校をして、抑うつ状態に陥っている子供たちに関して、高すぎるプライドがあるかのように言われることがあります。しかし、子供たちに言わせれば、それはプライドではなく、自信のなさとか、失敗を恐れてのことであると弁明をします。

 

 

実際に、いくら励ましても、いくら援助を申し出ても、子供たちは新しいことには挑戦しようとしません。かえって、「僕(私)はダメな人間だから・・・・・」と言って直接の返答を避けてしまいます。

 

 

また、以前体験したことに関しても「僕(私)はもういい(やらない)」と言い、消極的な姿勢を示します。そのような状態になるには、理由があります。不登校の子供の多くは、小さいころから嫌な体験を積み重ねており、つらい思いを心の中に残しています。

 

 

しかし、自分ではそのようなケアされないつらい体験をして耐えていたことには、ほとんど気づいていません。この時点で、子供の心に嫌なつらい体験の形象化現象が起こっています。

 

 

嫌な体験のモニュメント化現象は、その後の警戒心や不安感や恐怖心を強化し、拡大します。子供の心の中に刻印されたつらい嫌な形象は、その後の似たような体験に対してきわめて過敏に反応を引き起こします。

 

 

その似たような体験(あるいは気まずさを味わうのではないかという不安)の範囲は、子供の心の中で徐々に広がる傾向があります。したがって、つらすぎる体験を何回も心に残したままの子供の多くは、それほどひどい出来事ではなくても(事態にはならなくても)、やがては過敏に警戒したり、強く自己防衛をしたりするようになります。

 

 

「あのときのような恥は、二度とかきたくない」「あんな思いをするくらいだったら、死んだほうがましだ」「とてもじゃないけど、もう一度やる気にはなれない」「やり直しなんかしたって、どうせ同じだ」などの思いが優先的に起こってきます。

 

 

消極的になり、撤退傾向がみられ、無気力になっていきます。例えば音楽のテストで一人で歌ったとき、なんらかの冷やかし(音痴だとか、下手だとか)にあった子は、音楽の時間がくるたびに心が痛むのです。

 

 

そして、音楽の時間だけではなく、ほかのすべての授業に参加できにくくなったりすることがあります。体育で運動神経の鈍さを周囲の人たちから指摘された子供は、体育の授業のときだけではなく、体育のある日は一日中憂鬱になってしまいます。

 

 

数学の教師に当てられて答えられなくて、教師から叱られたり軽んじられたりした子は、数学の時間になるとすくんだり怯えたりしてしまいます。やがて学校そのものを恐れたりすることも起こりえます。

 

 

休み時間に孤立してしまい、ひどい孤独感を体験した子は、休み時間になるのが怖くなります。そのうち、すべての対人関係を回避しようとする場合もあります。

 

 

給食のときに苦手な食べ物で悩まされ、好き嫌いのことで教師や他の子供たちからひどく注意された子は、給食の時間がくると気分が悪くなったりします。やがて食べ物のことで恐怖心を抱いたり、摂食障害や混乱を起こすこともあります。

 

 

まず、本人の言い分を聞く

 

 

このようになってしまった子には、どのようにかかわったらよいでしょうか。いくら励ましてもうまくいくことはあまりありません。また、いろいろな援助を申し入れても聞き入られることは少なく、多くの子は孤立しがちになります。

 

 

一時期の孤立は子供の静養になるかもしれませんが、長期間の孤立は、同世代間の対人関係による成長の獲得が困難になり、結果的には本人によい影響を与えません。

 

 

一般的には、食わず嫌い的な状態になってしまいますから、本人が安心してその課題に取り組むことができるような、本人の言い分を引き出すことからかかわりを始めることが大切です。

 

 

本人の言い分を聞かずに、「これをやるにはこのようにしたらよい」と先に教えても、本人は納得しません(安心しません)。本人がやり方を教えてほしいと言うならば、本人が要求してから本人が納得できるように教えればよいのです。先回りは禁物です。

 

 

「こうしたらよくなる」「このようにやれば失敗しない」等々の善意に基づく忠告も、すべてオペレーション(指示的な命令、おしつけ)として子供には受け取られてしまう場合が多いようです。

 

 

抑うつ傾向になっている子供たちの多くは、そのような形式(枠)にこだわります。例えば、どの子でも自分が悪いことをしても、怒鳴られたり叱られたりすると、悪事の反省よりは、相手に怒鳴られたこととか、叱られたということ(枠)に、より強く反応したり、反発したりすることがあります。

 

 

そして、注意した内容については、子供に反省されないまま引き続き繰り返されることになりかねません。不登校の子供の場合は、大人たちから叱られるような悪事はあまりしませんが、大人のほうが、子供の警戒心や不安の強さにしびれを切らせて、子供との関係が険悪になる場合も多々あります。

 

 

そういう意味では、根気よく気長に本人のペースに合わせたかかわりかたが必要になってきます。しかも、ていねいに、感情的にならないで、心やさしくかかわっていく必要があります。

 

 

時間をかけて焦らずに子供の安全感を安定させることが大切です。



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