ひきこもりを抱える家族の孤立感をやわらげる
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ひきこもりを抱える家族の孤立感をやわらげる

2020年07月02日(木)3:41 PM

 

 

ひきこもりの人の社会からの撤退が長期にわたると同時に、家族もしだいに社会から取り残されていくような感じを受けるようになります。家族は、近所の人からなにか自分の子供のことで噂をされているように感じて、近所の人と疎遠になったり、父親は会社で子供のことが気になって仕事に集中できなくなったり、母親は子供を介した母親同士の付き合いをしなくなったりするため、しだいに社会から置きざりにされていくのです。

 

このとき、父親は逆に仕事に熱中して、子供のひきこもりの問題から目をそらそうとすることが多いようです。こうなると、母親はひきこもりの子供にそれこそ自分の人生をささげるような姿勢をとりがちです。そして、ひきこもりの人との共依存関係を形成します。共依存関係は、生産的なものを生み出すことはありません。つまり、家族が孤立することは、ひきこもりの長期化を促進する因子の一つなのです。

 

では、家族が孤立するのを防止するためには、どのようにすればいいのでしょうか。これは、両親がひきこもりを相談するための場所を持つこと、そして、両親が協力態勢をとることができるようにすることです。家族が孤立することは、ひきこもりの人にとってもいい結果をもたらしません。孤立感をやわらげるためにひきこもりを相談できるいい相談者を見つけることが大切です。

 

家族は、ひきこもりが長引くにつれて焦りが出てきます。そして、自分の子供がどうしてこんなふうになってしまったのか原因を探ろうとします。しかし、ひきこもりの本人自身がどうしてこんな状態になっているのか皆目わからないのです。ですから、家族があれこれ原因を探しても見つかる道理はないのです。

 

確かにひきこもりの人が「こうなったのはおまえらのせいだ」「育て方が悪かったのだ」と両親を責めることは多く見られます。だからといって、その原因を一つのことに特定させることはできませんし、ましてや、それを証明することはできません。

 

 

さらには、原因探しにエネルギーを費やしてしまい、両親が協力態勢を築けずにいれば、ひきこもりの長期化を招くだけです。だから、原因探しはまったく意味のないことだと考えられますし、両親が自分たちの子供に対する関わり方を後悔しても、何も生産的なことは生み出しません。

 

ただ、両親がひきこもりの意味を考えて、これまでの自分たちの生き方を変えていくことはひきこもりの人にとっても、両親自身にとってもいい結果をもたらすと思います。これまで述べたように、ひきこもりの原因探しをしても何も生み出しません。まず、ここにひきこもりがあることを認めましょう。そして、ひきこもりの人の生活の単調さ、だらしなさをとりあえずは認めてあげましょう。

 

合意のないところに、前向きな協力態勢はけっして築くことはできません。ひきこもりの人は、彼ら自身がもっとも苦しんでいるのです。彼らは彼らなりに、この状況から抜け出したいともがいているのです。それなのに、今はその方法が皆目見当もつかないのです。ですから、見方を変えればひきこもりの人は仕方なしにひきこもりの状態に陥っているとも考えられるのです。

 

したがって、ひきこもりの人は現状を否定されれば当然傷つくのです。まず自分がこうなっていることを認めて欲しいと願っているのです。そして、それが可能なのは両親だけなのです。どうかひきこもりの人の両親はまずひきこもりを保証してあげてください。

 

 

そして、「生活の単調さ、だらしなさ」をとりあえずは認めてあげましょう。今しばらくは、「現状維持でよし」としましょう。そこから、必ず新しい視点や突破口がすぐにではないにしろ、生まれてくるのです。



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