ひきこもり・ニート・不登校に関連する障害~大学生の発達障害
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ひきこもり・ニート・不登校に関連する障害~大学生の発達障害

2020年06月11日(木)2:27 AM

ひきこもりやニート・スネップ・不登校状態の子どもの中には、発達障害によって社会に適応できずに苦しんでいる人がたくさんいます。特に就職活動で苦戦する姿が目につきます。発達障害の人が適職につくにはどうしたらいいのでしょうか。

 

発達障害者が適職につくには、その分野の専門的な知識や技能、資格などを身につけるために専門学校や大学(場合によっては大学院)を終了する必要があります。

 

しかし彼らは、授業に集中できないなどさまざまなハンディキャップがあるため、せっかくそうした高等専門機関に進学しても、中途退学してしまうことが少なくありません。発達障害のある学生が抱える問題としては、主に次の4つの点が指摘できます。

 

1.対人関係や大学での生活上のトラブル

友人とうまく付き合えない、約束を守れない、借りたものを紛失する、孤立している、サークルでトラブルを起こすことが多いなど。

 

2.学業上の問題

講義についていけない、ノートがとれない、レポートなどの提出期限を守れない、科目履修の管理が困難、授業中に的外れな質問をして授業を中断させるなど。

 

3.行動、情緒面の問題

物事が思い通りにいかないとパニックになる、自己主張が強く自制心に欠ける、気持ちが落ち込みやすい、自尊心が低く、自分はだめな人間だと訴える、感情の起伏が激しい、かっとなって暴言を吐いたり暴力を振るうなど。

 

4.就労の問題

進路が決められず就職活動がうまくいかない、面接で断られる、やりたい仕事が見つからない、将来に対して漠然とした不安がある、高い対人スキルを要求される職種を選ぼうとして失敗を繰り返すなど。

 

某大学で、喫煙とADHD傾向の調査を約400人にしたところ、興味深い結果がでました。調査では411人中93名(22、6%)の大学生がWURSで46点以上を示し、ADHDの傾向がありました。

 

男女差を見ると男子学生は不注意優勢型が多く、女子学生は多動・衝動性優勢型が多いというこれまでの米国などの報告とは異なっていました。

 

症状を見ると、ADHD傾向を有する学生はそうでない学生と比べて喫煙者が多い傾向にあり、易怒性(怒りっぽい傾向)、衝動性傾向や学業不振の傾向が強く、自尊感情(自己評価)が低く出ました。

 

これらはいずれも女子学生のほうが男子学生より顕著に見られました。以上の結果は、本邦においてもADHD傾向を有する大学生は、そうではない学生に比べて不適応を起こすリスクが高いことを示唆しています。

 

これらの問題を抱えたまま学生生活を送ることはきわめて困難であり、発達障害のある学生には教育上の特別な配慮がどうしても必要になります。そこで、たとえば大学では、発達障害のある大学生への支援策として、

 

○カウンセリングをおこなう。○必要な単位や履修科目、時間割などを一緒に考える。○別室で補修を行い、講義に代える。○定期試験に別室を用意する。○講義中の一時退出を認める。○クールダウンのための部屋を用意する。○ワイヤレスヘッドホンを着用し、マイクを通した教員の声だけを聞こえるようにする。○講義を録音し繰り返し聞けるようにする。○文字を読み上げるパソコンソフトを利用する。○デジタルカメラで板書を撮影する。○口頭試問などに解答方法を変更する。○試験をレポートで代替する。○レポートの提出期限の延長を認める。

 

などの学習支援をおこなっているほか、日常生活の支援として自己管理や社会的スキルを指導したり、就職支援として履歴書の書き方や職業適性の指導、ハローワークなどの外部リソースやキャリアカウンセラーとの提携、障害者手帳の取得指導や地域の障害者職業センターの紹介などがおこなわれています。

 

発達障害のある学生にとってもっとも望ましいのは、

1、まず本人が自分の抱えている問題に気づくこと。

2、専門医の診断を仰ぎ、医学的、心理学的治療がなされること。

3、その上で、大学側と支援のための密な連携がなされること。

 

です。発達障害のある子どもを大学などに進学させる場合は、特に3は大事なポイントになります。大学はどのようなサポートをしてくれるのか、どれだけ密な連携をとってくれるのか、どこまで要望をきいてくれるのか、親としても十分に確認する必要があります。



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