不登校と家庭について
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不登校と家庭について

2020年06月08日(月)8:40 PM

不登校とは当然ですが、「学校へ行かない」ということです。文部科学省では「30日以上欠席」を不登校生と定義まで決めています。しかし、この問題は子どもが学校へ行かないことが問題なのではなく、ごくふつうの社会的行動ができなくなっていることが問題なのです。

 

サラリーマンの世界には、出社拒否があります。会社へ行かなければならないのに行けないとしたら、それは個人の問題であって会社の問題ではないはずです。子どもが不登校になると「学校で何かあったの?」と学校の問題にする親がいますが、この考え方は改める必要があります。

 

もちろん、直接の原因は学校にあります。それはいじめかもしれないし、友達や先生との人間関係の失調であるかもしれません。あるいは学業の不調かもしれません。でも、それは真の原因ではないのです。このことは最近、厚生労働省が発表した調査で結果からも明らかです。

 

 

「ひきこもりは若者だけの問題ではない。大人のひきこもりも深刻化している」

 

 

30歳を超える人のひきこもり相談例が全体の3割を占めているというのです。若者だけではなく大人にまで広がってきているということは、この現象が教育問題を超えて社会問題になっているということです。

 

不登校という言葉を使うから、どうしても学校に目がいきがちになります。ですが、不登校は原因ではなく結果として捉えなければなりません。むろん、原因は多様です。

 

ですが、就学年齢層の場合は、社会とのかかわりが希薄なので原因の多くは家庭にあると見て間違いありません。この指摘は、不登校や引きこもりの子どもを持つ親にとっては、不本意なことであるかもしれませんが、その視点に立たない限り、この問題の有効迅速な解決は難しいと思います。

 

 

学校へ行かなくてもよい子もいる?

 

 

A君は現在、中学3年生で1年前から不登校になっています。彼は最近はやりのマンガ喫茶に入り浸って、パソコンのホームページに書きこみをして過ごしています。学校へ行かなくなったのは、「おもしろくないという以外に、特に理由はない」と言っています。

 

今のところは親も黙認してくれているそうです。彼は、中学3年生にしては大人びた見識を持っていて、たとえば「暴走族の少年が交通事故で死亡しました」というニュースを知ると、「これで社会のダニが2人減りました」といった書きこみをするタイプです。

 

世の中への目配りもあるし、パソコンには習熟しています。こういう子は放っておいても、自分でしっかりと進路を見つけてくるに違いありません。わたしがこれまで不登校やひきこもりの子どもたちと接してきて感じることは、特別な能力を持った子が多いということです。

 

スポーツ、芸能、芸術、技芸、あるいは個性において、ハッとするような能力を所有していると感じられるのです。わたしの勝手なイメージでは、今の中学生の2割くらいは、そういう子ではないかと思います。

 

今の学校教育は、偏差値教育で記憶力中心に優劣を決めていますが、学校の評価の物差しでは測れない能力の持ち主は、あえて学校へ行かせる必要はないと思っています。その能力を伸ばす方向へ進ませたほうがよいのではないかと思います。

 

日本では、義務教育は小学6年、中学3年の計9年です。小学校の6年間は「読み書き計算」を覚える期間として必要ですが、中学の3年間は特殊な能力の持ち主や個性的な子どもには必要ないかもしれません。

 

この際、義務教育は小学校の6年のみにして、あとは各々早い時期から進路を決めてあげたほうがよいのではないでしょうか。そうすれば、不登校もひきこもりも激減すると思います。


 

 

学校の先生の悪口を言わない


 

 

昔は「学校の先生」というだけで、人は信頼や尊敬の念を抱いたものですが、今は親が先生の悪口を平気で言う時代です。先生が生徒を叱ると、親が文句を言いに来ることも珍しくありません。

 

先生のほうは、これを恐れて叱るべきときに叱れなくなっています。全体に事なかれ主義に傾いてしまっています。「A先生は、えこひいきするからきらいだ」お子さんがお母さんにこう訴えたとします。

 

このときの親の対応は、後々まで影響を及ぼしかねません。「ホント。嫌な先生ね」このように親が子どもに同調すると、子どもはその先生が本当にきらいになってしまいます。

 

えこひいきすることは、確かによくないことです。でも、お子さんが言うことは、一方的な証言です。それが本当に「えこひいき」なのかもはっきりしていません。

 

ひいきされている子が誰からも好かれる子で、先生も同じように接しているだけかもしれません。逆に自分がひいきされている立場だったら、子どもはどう言うでしょうか。

 

「僕、A先生が大好きだ」つまり、子どもは客観的に「ひいきする先生」を批判しているのではなく、ひいきされないことを不快に思っているのです。子どもがそう言ってきたら、「先生には先生の考えがあるのよ。そういうことはあまり言わないように」とやんわりたしなめるのがよいと思います。

 

他人との関係は鏡のようなものです。こちらが思うように相手も思うものです。「嫌な先生だ」と思っていると、先生のほうも「嫌な生徒だなあ」「嫌な母親だなあ」と思うようになるのです。

 

先生との関係がうまくいかないために不登校になってしまう子どももたくさんいます。でも、親が子どもに同調しなければ、子どもはそう簡単には不登校になったりしません。

 


「良いのか悪いのか」の二分法ではだめなのです。「良いもの」の中にも問題があり、「悪いもの」の中にも良い点が必ずあるということです。



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