不登校・ひきこもりを防ぐ親子のコミュニケーション
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不登校・ひきこもりを防ぐ親子のコミュニケーション

2020年06月04日(木)10:14 AM

たとえ親子であっても、もっとも大切なのは「信頼しあえる人間関係」です。わたしたちにとって「理想的な人間関係」とはどんなものなのでしょうか。

 

それは赤ちゃんとお母さんの関係です。赤ちゃんは母親の胎内に宿ったときから、母親に愛と希望と期待を与え、産むときの苦しさ、初期の子育ての困難さを乗り越えさせる忍耐と勇気を与えてくれます。

 

つまり、子どもは母親にそれだけのものをまず与えるのです。一方、母親のほうは、授乳とおむつの取り替えなどを献身的に行って、無私の愛情を注ぎます。

 

母親の赤ん坊への行為は無条件、無償の愛といっても過言ではないでしょう。この両者の関係にこそ、人間関係の理想の姿があります。最近は、幼児虐待などがよくニュースで報道されていますが、大多数の母親は生まれてきた赤ちゃんとは、理想的な人間関係を結んでいます。

 

それがどうしてうまくいかなくなるのでしょうか。それは、成長してくるに従って、親は理想的な人間関係を崩してしまうからです。では、どうやって崩してしまうのか、まず善悪で子どもを見るようになることです。

 

よい行動はほめ、評価し、悪い行動は叱り、罰を与えるようになります。つまり、子どもの側から見ると、よい行動をすると気分がよく、悪い行動をすると気分が悪い状態を作られます。

 

これは初期段階のしつけとなって、子どもに善悪の観念を植え付けることになります。ここまでは何の問題もありません。最近は、このしつけの段階で親がしっかりした教育をしないので、野放図な子どもたちが増えているのです。

 

やはり、初期段階で善悪の見分けをつけさせることは必要不可欠です。しかし、このようなしつけはせいぜいが小学校の低学年までの話で、それ以上の年齢になったら、親は教育の質を変えていかなければなりません。

 

ところが多くの親御さんたちは、初期段階のしつけをおろそかにして、長じてくるとあれこれと指示や命令をするようになってきます。子どものほうは、すでに自立心が芽生えてきていますから、なかなか素直にうけいれられなくなっています。

 

この頃になると、親は二通りに分かれます。子どもに反発されるのが嫌で、言いたいことも言わずに甘やかしてしまう親、もう一つはガミガミ文句を言う親です。

 

どちらも親として好ましい態度ではないのですが、いまはそういう親が増えてきています。不登校やひきこもりは、この親の態度に問題があるといえます。

 

つまり、いちばん身近な親子の人間関係がうまくいっていないことが最大の問題なのです。親子関係は子どもにとって最初の人間関係なので、すべての人間関係の基本となる非常に重要なものです。

 

親子といえども、相手の存在をしっかり認め、他人に接するときに保つ最低限の節度、礼儀は守らなければなりません。それがよい親子の人間関係づくりの第一歩ですが、親も子もそれが理解できていないケースが多いようです。

 

「親だから・・・・・」「子どもだから・・・・」とお互いもたれ合って、わがままになっているのです。「これが他人だったら・・・・」という視点から一度見てみる必要があります。

 

 

親が「がんばれ」と言わず、子供に「がんばる」と言わせる

 

 

人間という生き物は誰かが何も言わなくても好きなことはがんばれます。好きではないことでも、自分から進んでやるときはがんばれます。でも人から「がんばりなさい」と言われると、なかなかがんばる気にはならないものです。

 

学校というところは、総化的にがんばることを強制されます。個性豊かな子どもは、特定なことではものすごくがんばれても、全部の教科はがんばれない傾向があります。

 

それを「全部がんばれ」と言われるものだから、だんだん勉強が嫌いになってしまうのです。わたしの経験ですと、小学校の5年生くらいから、学校に対して疑問を抱く子どもが多いように感じます。

 

中学、高校へと進むにつれて、そういう子どもがどんどん増えてきます。今の学校のシステムが「自分に合わない」といった違和感を持ち続けている子どもは、中学生で全生徒の4割くらいはいるように思われます。

 

また学校が嫌いとか、勉強が嫌いというのではなく、自分らしい勉強がしたいと思っています。でも学校へ行くと、いまの教育システムでは嫌いなものでもがんばらなければいけませんから、学校に行きにくい状況を抱えていることは確かです。

 

このような子どもたちをどのように扱ったらよいのでしょうか。こちらから「がんばれ」とは言わずに、子どものほうから「がんばるよ」と言わせるように仕向けることが大切です。

 

そのためには常日頃から「すごいね」「うまいね」と評価してあげることです。わたしの知り合いの父親は、子どもの欠点と思えることを、逆に長所としてほめてあげています。

 

たとえば、「この子は忍耐力がないな」と思ったら、それをストレートに指摘するのではなく、「がまん強いな」といった評価をしてあげるのです。

 

いくら忍耐力のない子でも、好きなことをしているときは辛抱強いものです。そういう機会を捉えてほめてあげればよいのです。それを繰り返していると、子どものほうから自然に「がんばるぞ」という気持ちになってきます。

 

「がんばれ、がんばれ」というよりも、このほうがよほど効果的なのです。



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