子供の問題と父親の役割
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子供の問題と父親の役割

2020年05月31日(日)10:41 AM

昔は子供の相談に父親が登場することはめったにありませんでした。必要があるから来てもらおうとしても、なかなか実現しなかったものです。ですから、全家族面接を始めた頃、父親の出席を求めるのに一番気を使いました。また、子育てについて父親に何か言われるのを嫌がっている母親もいました。「お父さんにも是非いらしていただきたいので伝えてください」

 

そう母親に伝言した次の面接の直前、「主人がどうしても仕事を抜けられないと言うんですが、どうしましょう・・・・」と連絡が入ります。

 

後から確かめてみると、その何割かは、父親は面接のことなど聞いたことがないと言いました。母親の独断で、仕事が忙しいことにされていたのでした。逆に、面接への呼びかけに対して、母親が来ないで父親だけが来る家族が時々あります。

 

これはちょっと注目に値します。母親の欠席、これが二度、三度続くと、何か重要な意味を持っていることが多いようです。おそらく父親の頭の中に、母親に対する何かの判断(決め込み)が隠されているのです。

 

言い方をかえれば、一種のいたわりでもあるのでしょうが、母親の実像が外部の人に知られることを警戒し、父親が自分だけで解決したい気持ちが表れています。

 

たぶんこれまでも対外的なやりとりにおいて、母親がかかわることで余計にこじれたような経験があるのでしょう。その結果、ややこしい話のときは父親が出て対応する習慣ができたのでしょう。それを批判しても仕方のないことです。

 

しかし、実際はこんな時こそいっしょに出向いてみるとよいと思います。そしてこれまでにやってみて、うまくいかなかったのとは異なった対策を考えてみるのです。

 

うまくいかないのは母親のせいではなく、父親のこれまでの解決策かもしれないのです。しかしこれとて、父親が悪いのとも違います。結果が悪いのです。だから異なったやり方で考えてみるのです。

 

父親というのは哀れなところがあって、ある時期にはCMで「亭主元気で留守がよい!」などと言われていました。

 

ところが「お父さんの出番です!」などと、突然期待するようなことを言われたり、挙句の果てに娘に「お父さんなんて大嫌い!」と叫ばれたり、要するにその程度のものでした。

 

しかしそれでやってきた日本の子育てを見ると、まあそんなところでいいかなと思っていました。ところがつい最近の国策PRでは「育児をしない男を父とは呼ばない」だそうです。

 

このぶんだと次には、「いくじのない父を男とは呼ばない!」なんて言われそうだと、わたしは心配しています。



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