ひきこもり・ニート・不登校とうつ病
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ひきこもり・ニート・不登校とうつ病

2020年05月27日(水)12:37 PM

 

 

ひきこもりやニート・不登校状態の人の中にはうつ病に罹患している人が少なくありません。人はなぜ、うつ病になるのでしょうか。うつ病は主に遺伝、性格、ストレスとなる出来事の3つが絡みあって発症すると考えられています。

 

 

遺伝と言っても遺伝病という意味ではありません。糖尿病や高血圧症などのような一般的な疾患と同じように、多少は遺伝する傾向があるということです。

 

複数の遺伝子が複雑な仕組みで関係していることはわかっていますが、遺伝子が同じ一卵性双生児の場合でも、一方しかうつ病にならないことのほうが多く、依然として詳細には解明されていません。性格では、生真面目、几帳面、責任感が強い、自責的などの傾向の強い人がかかりやすいといわれています。

 

昇進、転勤、異動、転居、離婚、身体の病気など、よいストレスでも悪いストレスでも、生活に大きな変化をもたらす出来事が発症の引き金になります。また、大きな変化でなくても、平然とパワーハラスメントをする上司など、慢性的にストレスを受けていることも発症の誘因となります。

 

気をつけなければならないのは、これらの出来事は、「原因」ではなく、「誘因」であることです。環境の変化だけでなく、それに対する個人的な意味合いも関係しており、「誘因」を「状況因」と呼ぶこともあります。

 

原因ではないので、きっかけとなった出来事を元に戻してもうつ病は治りません。たとえば、異動が誘因だからといって異動前の部署に戻しても、いったん発症したうつ病が治るわけではないのです。

 

むしろそれが新たなストレスとなって、「うつ病」が悪化してしまう可能性もあります。環境の変化を最小限にしたほうがいいので、一般的に職場復帰のときは、原則として休むときにいた職場に戻るのが望ましいと考えられています。

 

職場復帰のときに、気を回しすぎてしまい、本人にもっとあっていると考えられる新しい職場に異動させたりすれば、その異動をきっかけに再発してしまうかもしれません。

 

以上のように、うつ病は単一の要因ではなく、遺伝、性格、ストレスなどが絡み合って発症します。ですから、「何か原因があるはずだ」と考えて、直接的な原因を追求するのは意味がありません。

 

複数の要因が絡み合って、生育暦や性格など個人的な文脈のなかで発症していることを理解することが大切です。そして、今後どのようにうつ病と付き合っていくかを考えることが何よりも重要なことなのです。

 

うつ病が増加している背景として、現代の社会的環境の急激な変化が考えられます。うつ病の80%以上は、生活上の大きな変化を伴う出来事を誘因として発症します。

 

うつ病では、きっかけとなる出来事があっても、それは「原因」ではなく、あくまできっかけに過ぎないため「誘因」と呼んでいるのです。たとえば異動、昇進、転職、失職、離婚、破産、転居などは、典型的なうつ病の誘因です。

 

誘因となるような出来事は誰にでも起こりうることであって、あらかじめ避けるのは困難です。その上、わが国では終身雇用制や年功序列の廃止、そして長引く経済不況などによって、労働は過密し、雇用も不安定、さらには、少子高齢化や離婚の増加など、社会環境だけでなく家庭環境も変貌しつづけています。

 

現代は、変化の度合いが大きく、それが急激に起こる時代であり、わたしたちは人生の危機的な出来事にさらされやすくなっているといえるでしょう。

 

このように、誘因となる出来事が起こりやすいという点で、われわれはうつ病になりやすい時代に生きているといってもいいと思います。



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