ペットと家族
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ペットと家族

2020年05月24日(日)10:34 PM

 

 

ペットを家族の一員だと思っている人は多いものです。この子のいない生活は考えられません、と犬や猫のことを語る人も少なくありません。




しかし、「次回はご家族全員で面接にお越しください」と言ったときに、「ポチもですか?」と質問されたのには面食らいました。どちらかというと硬い印象の家族でしたので意外だったのです。「ポチというと、犬ですか?」と、間抜けなことを問い返してしまいました。




まさかポチさんという名前の人はいないでしょう(いたらごめんなさい)。共同生活する生き物すべてが家族・・・・、そんな風に書いてある本もありましたので、どうぞご家族全員でと返事しました。




生真面目な両親と頑な感じの中学生A君の家族三人が、それまでの面接で醸し出していたムードは居心地の悪いものでした。遊びの感じがまったくないのです。切々と心配を訴える両親、それをじっと聞いている息子、息が詰まりそうでした。




家族全員でとすすめた次の面接に、姉とポチもいっしょにやってきました。姉は三人と似た雰囲気を持つ高校生でした。しかしポチはとんでもない犬でした。面接室のじゅうたんの上をころころ走り回り、珍しいものを見るとチャレンジしていきます。




子犬だけに、座敷犬とは思えない落ち着きのなさです。おかげで面接を開始しても全員がその動きに目を奪われて、ゲラゲラ笑っています。




あげくのはてに、じゅうたんの上でオシッコをしてしまいました。さあ、たいへんです。母親は、「雑巾はどこにありますか?」言うが早いか、外に飛び出します。




父親は、「たいへん申し訳ないことで・・・・・」笑顔で何度も頭を下げます。姉はポチを抱いて、「ダメでしょ、こんなところで!」と叱っているし、A君は、「しょうがないもんね!」とポチに話しかけています。




この雰囲気は、今まで面接で見てきたものとはまったく異なるものでした。一匹の子犬が、こんなにも家族の空気を激変させる力を持っているのかと驚きました。




そして家族自身も、できればいつもこんなふうにいたいのではないかと思いました。そこで今後の面接は、ポチもいっしょに月に一度と決めました。




四人と一匹の家族は、毎月きちんと通ってきました。



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