コミュニケーションと障害
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コミュニケーションと障害

2020年05月12日(火)5:47 AM

人は通常、他人と行動をともにしたり、おしゃべりをしたりすることに喜びを覚えます。




それゆえ人は他人と交わろうとするし、より集まって村や町を作り、暮らそうとします。




ところが、人によっては、一人のほうが気楽で快適だと感じる場合もあります。




その場合にも、原因はさまざまで、あまり構ってもらわずに育ったことによって、回避型愛着スタイルを身につけたことによる場合もあれば、遺伝子による場合もあります。




遺伝子レベルの原因で起きる場合にも、さまざまな変異や多型が原因となりえます。




そのひとつとして知られているのが、DISC-1遺伝子の変異です。この変異を持つ人では、社会的無快感症の状態が生じやすいことがわかっています。




つまり、人と一緒にいることが喜びとして感じられません。その結果、人と行動をともにすることに興味を示さず、孤立的に振舞ったり、協調性を欠いたりしやすいです。




この変異を持っている人では、統合失調症や自閉症になるリスクが増大します。





この遺伝子以外にも、近年注目されているのは、オキシトシン受容体遺伝子の多型です。




いくつかの多型が知られていますが、あるタイプの多型を持つ人では、対人関係に消極的で、不安が強く、聞き取りの能力が悪い傾向が見られます。




これらの特徴は、自閉症スペトクラムの人に見られやすい特徴でもあります。




オキシトシン受容体は、愛着とも深い関係を持ちますが、遺伝子レベルの変異によりオキシトシン受容体の機能が低下することで、愛着がはぐくまれにくい体質になるのでしょう。




昔から、社交を好まず、孤独を愛するシゾイドと呼ばれる気質の持ち主が少なからずいることが知られています。




その一部は、遺伝子レベルの影響によって社会的無快感症があり、一人を好むものと思われます。




ただし、そうした遺伝変異を持っていても、障害レベルと診断されるひとは数パーセントかそれ以下に過ぎません。




不利な遺伝子がいくつも重なったり、不利な環境要因が重なったときに、初めて障害と呼べるほどの強い偏りを示すのです。




つまり、遺伝子レベルですべてが決定されているわけではありません。社交を好まないからといって社交を避けるのではなく、適度にそうした機会に触れるように勤めることによって社会的機能が活性化され、むしろそうしたことが好きになったり、得意になるということさえおきます。



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