子育てについて~減点主義と加点主義
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子育てについて~減点主義と加点主義

2020年05月06日(水)10:07 PM

子育てにしても、社員教育にしても減点主義では人はなかなか育ちません。子どもに対して減点主義で接する親は必ず反抗されます。部下に対して減点主義で評価をしている上司は間違いなく嫌われます。妻に対して減点主義の夫はいずれ離婚の危機にさらされます。




そして、減点主義で自己評価している人は、必ず自己嫌悪に陥ります。減点主義で評価されると、人は否定されていると感じます。人は誰でも欠点があり、そしてミスをします。人は誰でも減点される面を持っています。




あって当たり前の欠点やミスを否定的に捉え、減点対象にすれば、相手はさいしょから自分が否定されていると感じるでしょう。そして、欠点やミスを減らすことに過敏になり、新しいことにチャレンジしたり、長所を伸ばしたりしないようになるかもしれません。




管理的な職場ほど減点主義がまかりとおっていて、欠点やミスを必要以上に問題視します。そのような職場では、問題を起こさないことに異常にこだわり、なんでも無難にすませる人が評価されます。




ちょっとしたミスでいちいち上げ足をとられるので、リスクのあることはしなくなります。出るくいにならないように萎縮しているので、のびのびと自分の個性をのばすようなことはできません。




周囲に迎合して自分お個性を殺し、決して目立たないようにするのです。管理的で減点主義で評価をする上司は、確実に部下のパフォーマンスを低下させ、長期的に会社に大きな損害を与えます。




減点主義は、失敗を必要以上に恐れさせ、仕事そのもののやりがいや楽しみを奪います。自分らしくのびのびと本来の力を発揮できない環境で、モチベーションを高めろと言うのは無理な相談です。




これは組織にも個人にもそのまま当てはまります。必要以上に失敗を恐れる人が成功しているでしょうか。そのような人がいくら集まったところで、そのそしきや集団が成功できるでしょうか。




減点主義は、モチベーションを奪い生産性を低下させるのです。あなたの親はあなたに対してどのくらい減点主義ですか?あなたの先生はあなたに対してどのくらい減点主義ですか?そして、あなたはあなた自身に対して、どのくらい減点主義ですか?




あなた自身が本来の力を発揮したいのなら、まず自分自身に対する減点主義をやめることをお勧めします。減点主義では、人を育てることはできません。自分も成長することはできません。




減点主義よりは、加点主義のほうが人にずっと良い影響を与えます。人はしばしば良い面を伸ばすことで悪い面がよくなります。良い面を認められることで、わたしたちは自尊心を回復し、自分の存在価値を感じることができます。




しかし、加点主義であればあるほどよいわけではありません。短所を大目に見て、長所だけ評価するのは公平とはいえません。本当に本人のことを思うのなら、短所をきちんと評価していいのです。短所も長所もある一人の人間として理解して、短所も長所もどちらかに偏ることなく同じようにきちんと評価することが大切です。




ありのままの本人を理解して、認めて、受容しようとする態度は、人間関係を築くための基本です。そのような態度で接する人に対しては、誰でも損得に関係なく誠意をもってこたえようとします。




どんな人でも、この人にはわかってもらっている、理解されている、受け入れられている、と思える相手には心を開こうとします。



そう思わせることなく、相手の心を開かせようとするのは無理なのです。受容という概念は、減点や加点といった考え方よりも上位にあります。短所と長所の区別なく相手を受け入れることが受容です。




条件をつけずに受け入れるということです。誰でも無数の長所と短所を持っています。減点主義の人と長く一緒にいるほど、自分の短所を必要以上に意識させられることになります。




そんな相手と過ごす時間は一秒でも短くしたいものです。反対に、加点主義であっても、加点するものが不足すれば、すぐに減点主義と同じことになります。




加点主義は減点主義の裏返しに過ぎません。良いところだけ評価していくということは、よいところがたくさんあればより高く評価して、あまりなければ低く評価することになります。




たとえば、子どもを加点主義で育てようとして、良いところだけほめたとしましょう。すると、優秀な子どもほど良いところをたくさん評価され、反対にあまり優秀でないと評価は低くなります。




ということは、結局は、加点するポイントで差がついてしまう、形を変えた減点主義なのです。そして優秀な子どもでも、もっと優秀な子どもと比較され、自分の評価が下がってしまうのではないかという不安をいつも抱えることになります。




わたしたちは、短所を指摘されるのがいやなのではなく、短所のせいで自分が受け入れてもらえないことが怖いのです。




長所を認めてもらうとうれしいのは、長所のおかげで自分がより受け入れられたと感じるからで、わたしたちがもっとも求めていることは、長所も短所も含めて、条件付ではなく人から受け入れてもらうことです。



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