引きこもり・ニート・スネップ・不登校の子どもと発達障害
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引きこもり・ニート・スネップ・不登校の子どもと発達障害

2020年05月05日(火)11:21 AM

ひきこもりやニート・スネップ・不登校の子どもの中には、発達障害であるにもかかわらず、親や教師に気づかれないまま放置されている人が少なくありません。




子どもの成長のためには、発達障害を早く発見することが大切です。しかし、最近よく知られるようになったアスペルガー症候群は、自閉症と同じ発達障害のひとつですが、小さいころに典型的な症状が出ることは少なく、どうしても発見が遅れがちになります。




また、知的能力も正常、人によっては学業が非常に好成績、コミュニケーションも一見、問題がありませんので、ある程度の年齢になるまで気づかれないことがほとんどです。




だれにも理解されず、「風変わりな人」「自分勝手な人」などとみなされ、集団の中で浮いた存在になっていることも少なくありません。




アスペルガー症候群のB君の例を紹介しましょう。彼は一流大学を卒業後、、ある大手の建設会社に就職し、将来の会社を背負うべきエリートとして期待されていました。




ところが、新人研修会が終わった後に開かれたコンパで、B君はちょっとした失敗をしてしまいます。ひとりずつ自己紹介をするときに、多くの仲間たちが、「○○大学出身の△△でーす。よろしくー。」などと明るく挨拶をしている中で、彼は現在の日本の経済状態のなかで、わが社はどうあらねばならないかということを滔々と演説してしまったのです。




楽しい飲み会の席は一気にしらけ、「あいつはエリートであることを鼻にかけている」と周囲から反感をかうことになりました。さらにいけないのはその後です。2次会で行ったカラオケでのことです。カラオケが初めてだったB君は、どうしたらいいのかわからず、同僚から「みんなの知っているような歌を歌えばいい」というアドバイスを文字通り受け取って、なんと「君が代」を歌ったというのです。




鼻持ちならないやつという評価に、変人という評価まで追加されてしまいました。仕事がスタートしてからも、B君は何かと浮いた存在になってしまいました。彼は非常に優秀でしたが、その場にそぐわない正論を述べ、上司や同僚とそりが合わないのです。




それが積み重なり、とうとう庶務課に異動になりました。会社の備品、文房具類の管理、しかもほかの人のアシスタントです。




エリートとして採用されたのに、いわゆる窓際への配属でした。しかし、B君は、文句ひとつ言わず、くさることもなく、社内を回ってボールペンの数を丁寧に数えあげていきます。




そんな彼の唯一の悩みは、恋人が作れないことでした。会社の近くの喫茶店に気になる女性がいて、彼女のいる店に頻繁に行くようになりました。




彼は、「自分が好きだから相手も自分を好きだ」と思い込んでいました。最初は、大企業のそれもエリート候補生が会いに来てくれるということで、彼女も喜んでいました。




しかし、接客中やレジにいるときに突然やってきて、注文もせず、「あなたは美しいですね」などと言って去っていく彼の行動を不審に思い始めました。




彼の奇行は社内のうわさとなり、「あいつはエリートを鼻にかけている」と非難されるようになりました。B君は、「店に行って彼女にいろいろ言ってはいけない」という上司からの注意を受けると、ピタリと店に行かなくなりました。




ところが、毎日、店の終わるところを見計らって、彼女の帰宅途中の道で待つようになってしまいました。そして彼女を見つけると、「あなたは美しいですね」とだけ言って去って行きます。




ストーカーのようで、ますます気味が悪くなった彼女をよそに、彼は「店に行ってはいけないというから、外で待っていたんだ」と悪びれる様子はありません。




ちょっと笑い話のようですが、B君にとっては深刻な問題です。そして、これがアスペルガー症候群なのです。一見、普通に見えるのに、対人関係に障害をきたし、状況にふさわしい行動ができないという、見えにくい障害です。



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