不登校の子供と「人前での恥」
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不登校の子供と「人前での恥」

2020年05月03日(日)12:55 AM

子供が、子供同士にしろ、親からにしろ、教師からにしろ、人前で恥をかかされたりすると、学校へは行きにくくなります。ただし、いくら恥をかかされても、その「恥」に関してフォローをして、気持ちを楽にしてくれる人がいれば、不登校にまでは普通は至りません。



子供は心に「恥」を感じてしまった場合、「もう、この不名誉は取り返しがつかない」「二度とあんな思いはしたくない」「みんなに合わせる顔がない」等と、自己否定感や、自己防衛感や屈辱感に苦悩します。



例えば、給食時にみんながいるところで吐いてしまったとか、小学生ならお漏らしをしてしまったとか、仲間から身体や顔について揶揄されたとか、教師や先輩から人前できつく叱られたとか、本人が気にして秘密にしている部分について暴露されたりしたとかいったことはかなりのダメージになります。



そんな時には、子供は人前に出ることを嫌がります。「こんな自分は、みんなと一緒にいることはできない」と深刻に思い込んだり悩んだりして消極的になってしまいます。



ひどい場合には「みんなから、こんなに馬鹿にされるなら生きていても仕方がない」と思うようになってしまうことさえあります。こうした思いの背景には、何でもよくできる「良い子」である実際の姿とは裏腹に、人に嫌われたくないという強いこだわりとともに、内心の自己評価の低さがあります。



もちろん、フォローがあればそれほど深刻にはならないで済みます。フォローには「あやし」「癒し」「慰め」「いたわり」「くつろぎ」が必要です。



フォローする人は、近くに居続けることができる、親、親友、教師などです。特に、本人が好意をいだいている人や尊敬している人など、本人に影響力がある人のフォローには絶大な効果が期待できます。



そうしたフォローがないと、「恥」をかかされた子供は不登校からひきこもりに至ることも少なくありません。母親への幼児退行現象を起こすこともしばしばあります。



そういう意味では、周囲の優しさが「恥」の克服のために必要なのです。ところで、「恥」には、例えば犯罪のようにその範囲や軽重に基準があるわけではありません。



大方の人が「恥」と感じることは共通することが多いとはいえ、感じる深さは人によってだいぶ異なるのではないでしょうか。



もともと自分について主観的な「劣等感情」やコンプレックスを持っている子供にとっては、たまたま自分の身に起きた「恥」が、もともとあった「劣等感情」やコンプレックスとむすびついて、あたかも起こるべくして起こったように思えてしまうのです。



ですから、「恥」につながる出来事が、実は自分の「劣等感情」とは無関係なものであることを自覚できれば、「恥」によるダメージはかなり軽減されるはずです。



「自分がいまおかれている状況なら、このようなことが起こることはあり得る。自分でなくても誰でもこのようなことになるはずだ」という認識ができるようになるようにしたいものです。



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