思春期の子供とストレス
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思春期の子供とストレス

2020年05月03日(日)12:48 AM

人間が社会生活(集団生活)を送っていくときにはストレスはつきものです。多くの人々は、自分が受けたストレスを社会的な許容範囲で発散していきます。しかし、思春期の真っただ中にある子供たちの場合、自分の社会性の範囲を限定しにくくなっています。


社会性と反社会性、社会性と背社会性の区別が十分には理解できない状態に置かれています。自分の所属する社会の社会性が周囲にいる重要な人や権力者(権威者)の都合や気分によって変わってくるので、社会性の範囲が不鮮明になっているのです。「親(先生)は信用できないよ。その時の気分で、さっきよかったことでも、今度はだめになるんだ」という話はよく聞きます。


したがって、自分が受けたストレスの発散をどこでどの程度したらよいのか、してはいけないのか、その境界がよくわからないのです。これは、子供の心の成長の未熟さというよりは、子供の社会と大人の社会の境界が不鮮明になっていることの副作用として受け止めることができます。


それにもかかわらず、子供たちのストレスに対する過敏さや耐性の貧弱さは否定できません。思春期までにかかわってきた対人関係の対象との間にできた「負の感情」の処理が十分にはできていないのです。処理はできなくても、修正さえもできていないのです。「負の感情」の処理や修正は、ストレス処理技術の基本となるはずのものです。


これは、子供の側に問題があるというよりは、むしろ、子供とかかわってきた、子供の対人関係の対象となっている大人の方に多くの問題があるように思われます。


ストレスの処理や修正がうまくできない場合、思春期の子供には、


(1)腹痛、頭痛、嘔吐、下痢、発熱等の身体反応が現れやすくなります。


(2)他者との対人関係を回避し、母親への強い依存が生じやすくなります。


(3)機械的、道具的な遊びに没頭し、対人関係を希薄にしていきます。


(4)できることでもぐずぐずしてやらなくなります。


(5)虚無的になり、無気力、無関心、むなしさに襲われます。


(6)日常生活に規制を加えてまでも、自分の生活を自分で守ろうとします。


(7)完全な孤立状態を作り、他人から自分の心への侵入を防ぎます。


これらの状態が起こるわけは、思春期の子供の心に不安が強まるからです。不安が強くなる原因としては、次にあげるような、思春期になって初めて起こる心身の大きな変化も一因です。


思春期に起こる大きな気になる変化


(1)本人にとっては、性成長が初めに気になる変化です。うまく受け入れることができないと、様々な苦悩が引き起こされます。特に恥ずかしさを強く感じるようになり、消極的になります。実際の性成長と自分の思いが違っていると、不登校になってしまう場合もあります。


(2)容姿、容貌の変化が気になります。うまく受け入れることができないと、摂食障害や容貌コンプレックスに陥り、身体成長に不満を持ったり、対人関係ができにくくなります。


(3)ホルモンの分泌が混乱を起こしやすく、日常生活を安定させることにかなり努力を必要とします。うまくいかないと、自律神経失調症や自律調節障害の状態に陥ります。


(4)物事を内面的に考えるようになっていきます。うまくいかないと「負の感情の連鎖」を引き起こし、こだわりが強くなり、神経症のような状態に陥ります。


このような思春期であることを理解し、子供とかかわりましょう。



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