現在ひきこもり中の32歳の男性からのメール
ホーム > 現在ひきこもり中の32歳の男性からのメール

現在ひきこもり中の32歳の男性からのメール

2020年05月02日(土)9:30 PM

ここでは関東自立就労支援センターに届いた、現在ひきこもりの男性からのメールをご本人の承諾を得て、紹介したいと思います。




わたしは現在もひきこもり続け、来月で32歳になる男性です。家族は両親とわたしの3人です。弟がいますが、大学を卒業して、東京で働いています。




もともと体が弱いこともあり、小学生のころからよく身体的欠陥からかわれました。そういうこともあってか、中学、高校と環境が変わっていじめられることがなくなっても、人づきあいがうまくできず、思い出と呼べるものは何もありません。




文章を書くのが好きだったので、大学は某国立大学の文学部を目指しましたが、二浪し、結局だめでした。この頃は「大学に入る」という以前に、もうわたしの生活は正常ではなくなっていました。




この浪人時代が、わたしにとって非常に苦痛の毎日でした。高校の頃はすでに「ひきこもり」といわれる状態だったのでしょう。できるだけ人とは顔を合わせたくないという思いで、ほとんど外出しませんでした。




高校も中退したかったのですが、その時近所の人がわたしの妙な噂を流しているのを聞いてしまったのです。「あそこの息子さんは病気みたい」




以前から近所の人にはあいさつもせず、なるべく目を合わせないようにしていましたので、「礼儀知らず」と思われていたようでしたが、そんな噂を流されるとは・・・・。




それ以来、他人の視線が気になって仕方ありません。ある日窓から外を見ると、近所のおばさんたちと視線が合ってしまいました。その時からカーテンは閉めきったままです。息を殺すような生活を続けています。




そういうことがあってますます、わたしの状態はおかしくなり、噂が噂ではなくなってきました。幻聴が聞こえるようになり、現在は精神科にかかっています。極力外出は避けていますが、どうしても出かける用事がある時は、顔がひきつり、脂汗が出てきます。




子ども達がわたしを見て逃げたことがありました。むごい噂が流れているんですね。噂をする方は、ひまつぶし程度の認識しかないのでしょう。それが一人の人間の人生をこんなにも狂わせるということをわかってほしいです。




今は両親に食べさせてもらっている状態ですが、父親は来年、定年を迎えます。弟も結婚が決まりました。こんな情けない兄貴では、とても結婚式には出られないと思います。




このように状況が変化する中で、わたしだけ時間が止まった世界にいて、とり残されていくようです。いつまでも親に面倒をみてもらうわけにはいかないのですが、自殺すれば親によけいに面倒をかけることになり、それもできません。




両親が死んだ時が、わたしの死ぬ日かもしれません。悲観的なことばかり書きましたが、まだわたしは完全に絶望したわけではありません。なんとか社会との接点を持って、前進したいと思います。




わたしからの返信



めぐり合うすべての事柄が、わたしの人生を豊かにするために必要であったと思えたら、苦しい今を笑って話すこともできます。そこには「とにかく生きているだけで、もう十分に努力している」という自負があるからです。




開き直りで言っているのではありません。やはり、悩んだからこそ見えてきたものがあると思います。いろいろな気づきを起こしながら、人はお互いに影響しあっているのですね。




人生を豊かに生きるとは、そういうことではないでしょうか。したから気づけたこと、しなかったからこそ気づけたこと・・・。いずれも豊かな人生をデザインするために必要な気づきです。




ところがわたしたちは、とかく自分の人生に好き嫌いを持つと、選り好みの人間になってしまいます。そして、他人と自分を比較します。比較すると、見た目で人生の豊かさを判断しがちになります。




学歴や財産、名誉にとらわれて、自分のテンポを見失ってしまいます。そんなときこそ、捨て身になることです。どちらに転んでも人には変わりないということでしょうか。




ふてぶてしい人間になるということではなく、わたしの本当の心はわたしでしかわからないと、自分の信じた道を選択することが大切だと思います。



メニュー

過去の記事

団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
杉下真理
住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援