元ひきこもりの20代の女性
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元ひきこもりの20代の女性

2020年05月02日(土)9:26 PM

関東自立就労支援センターの届いたある女性のお手紙をご本人の承諾を得て、紹介したいと思います。参考までに、私からの返信も書いてみました。わたしは現在23歳です。社会人になったばかりですが、人間関係がうまくいかず、苦しい毎日を過ごしています。




そういうわたしが関東自立就労支援センターのホームページと出会って本当にうれしかったです。わたしのような悩みを持った人がこんなにいるなんてぜんぜん知らなかったし、変な言い方ですが、少し楽になれました。




対人関係が苦手なのは小さい頃からですが、それでも不登校になることなく(本当は行きたくなかった)、なんとか高校は卒業できました。その後、好きな美術の道をということで専門学校に入学しましたが、とうとう我慢できず、辞めてしまいました。




いじめられたとか、そういうわけではありません。どうしてもクラスになじめず、息苦しくなってしまったのです。原因は、わたし自身にあります。人を受け入れることができない自分が情けなくなってしまうのです。




その後、ひきこもりに(自分はひきこもりだったんだなあとこちらのホームページを読んで、はじめて知りました)なりました。絵だけは中学時代から好きだったので、自分の部屋で絵を描いているときが一番幸せでした。




今でもそうです。それだけがわたしの心の支えになっています。今はなんとか父の知人が経営する職場で働いていますが、いい人ばかりでわたしにとても気を使ってくれます。




でも、それがわたしには重荷です。父親からわたしの過去を聞いているからそうやって大切にしてくれるんだと思うと、ますますわたしは萎縮してしまいます。




このまま息苦しい状態の職場はわたしも嫌だし、まわりの人にも雰囲気を苦くさせるみたいで迷惑かな、なんて思います。辞めたいです。でもそれは父に悪いし。




辞めた後、何をしたらいいかもわかりません。またひきこもってしまいそうです。わたしのこの胸の内を話せる人は誰もいません。それでお手紙を書きました。




「わたしからの返信」




本当は他人を受け入れられるような自分になりたいんですよね。かつて「人には冷たいところもあるけど、あったかいところもいっぱいあることに気がついたの」と、中学時代のいじめに傷つきながらも、相談室に来てくれた17歳の少女がいました。




わたしはフリースペースを運営していますが、そこも他の空間と変わりません。「やさしく、いたわりに満ちた場所」を目指しながらも、お互いに傷つけあってしまうこともあります。




でもわたしは、傷ついてきたもの同士が、またそこで傷つけあうことの悲しさにこだわりながらも、しつこくその関係を深め、理解し合う努力をしていけたらと思っています。




その時きっと、見えてこなかったあったかさもあることに出会えると信じています。「人間まんざら捨てたもんじゃない」という人への信頼感は、そこで獲得できると思います。




人を信頼できたら、将来に対しても希望がわいてきます。「人生って悲しいことも多いけれど、楽しい事だっていっぱいある」と。




「よりによって、どうして何も悪いことをしていないわたしが、他人を受け入れられないような人間になってしまったの」というあなたの泣きたいようなくやしさが、わたしには伝わってきます。




心の成長の多くは、人間関係の中で育まれていくと思います。けっして一人にならないでください。人間関係に一休みしたら、重いかもしれませんが、腰を上げて歩いてみてください。




そしてすぐ「白か黒か」「善か悪か」と決めつけないで、思うようにいかない人間関係に、曖昧さに可能な限り付き合ってみてください。その「曖昧さに耐える力」が、きっと人間へのやさしさと、生きることへの踏ん張りを、身につけさせてくれると思います。



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団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
杉下真理
住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援