不登校の子供の思春期危機
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不登校の子供の思春期危機

2020年05月01日(金)12:32 PM

不登校は、思春期におこることが多いために、不登校をそのものを思春期危機であると主張する人もいます。一般的に、思春期とは、急激な性成長が始まる時期のことを指していますから、身体的、心理的、対人関係、内的対象関係などに様々な変調や変化が起こってくることは確かです。


しかし、最近の不登校の子供たちは(実は、登校している子供でさえも)、一般的な思春期危機はもちろん起こっているのですが、さらに、対人関係や社会的な現象や自分にとっての不利益な出来事などに対して、負の感情の共鳴による気分反応が強く引き起こされているのが気になります。


強い気分反応


子供の口からは「むかつく」「いらつく」「やる気にならない」「気分が悪い」等々の気分を中心とした言葉がたくさん出てきます。その他、あまりにも過激な気分による激しい言葉が展開されます。「テメエー、死ネエー」「ぶっ殺すぞー」「くたばれ」等々といった負の衝動的で感情的な言葉が口をついて出てきます。


これらの言葉は、いちいち考えて出てきた言葉ではありません。このような言葉が出てくる背景には、子供社会のストレスの強さが暗示されています。そして、子供たちの精神的な成長の未熟さも無視できませんし、周囲のかかわりに対する強い自己防衛である場合も考えられます。


また、少々の乱暴ささえも強く規制しすぎる社会的価値観の代償でもあり得ます。思春期を迎えた子供たちは、ストレスが多い環境では、しばしば虚無的になります。何をやっても駄目だと思うようになります。


父親とか母親という家庭的な組織、教師という学校(教育)を背景とした組織、社会という漠然としてはいるものの抵抗しがたい組織に常に圧迫感を感じるようになり始めます。


しかし、一定の限度を超えると、衝動的な過激な言葉を表出することによって自分の心の内部に起こってくる「もやもやした気持ち」の発散をするようになっていきます。


このようなことはいつの時代にもあったことですが、最近の子供たちの言葉遣いは、その親子関係における生活を背景としたものは少なく、むしろテレビやネットなどのマスコミから獲得した言葉や、ゲームや漫画などから獲得した言葉が多くなっています。


自分の感情による自分自身の言葉が減少し、生活を共にしたことがない対象から間接的に獲得した情報による言葉が多くなり、自分の感情そのものをうまく表すことができにくくなっているのです。


したがって、何か自分の気持ちにそぐわないことが起こっても、自分の言葉で感情の整理をすることができにくく、ゲームや漫画から借りてきた言葉で、発散しているだけの状態に陥ってしまいます。


そのことは、子供の心にすっきりした気持ちを与えることは少なくなり、気分反応は長く継続されることになります。



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