26歳女性の不登校体験記
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26歳女性の不登校体験記

2020年04月25日(土)4:46 AM





わたしが本格的に不登校をするようになったのは、高校3年生になってからだと思います。それまでにもちょくちょく休んではいましたが、決定的なものではありませんでした。




休むようになったきっかけは、学生生活がつまらないことと、友人関係がうまくいっていなかったことです。一応、友達と呼べる人はいましたが、表面的なもので、学校という場を離れれば何の付き合いもありませんでした。




しかし、ほんとうのところ、わたし自身が人間関係に自信がなく、人との距離感の取り方に問題があったのが原因だと思います。結局、高校3年生の10月で学校を中退したわたしは、高卒認定試験の勉強をはじめました。




そして、ひきこもり生活が同時にはじまった時期でもあります。まったく外出しない状態ではないにしろ、人間関係を必要としない図書館、本屋、CDレンタル店などにしか行きませんでした。




ふつうだったら気軽にバイトでもしてみようかという気持ちになるのかもしれませんが、実際に自分が働く姿を想像するだけで、うまく職場にとけこめない場面しか浮かんでこなくて、面接に行く勇気さえありませんでした。




新聞の折り込み広告に載っている求人情報とか、求人雑誌に目を通すだけで精一杯でした。翌年の夏、高卒認定の試験に合格してから、少し自分の進路を考える余裕が出てきました。




専門学校に行ってがんばってみようという気持ちがわいてきたんです。しかも、それも一週間たらずで、あえなく挫折してしまいました。同年代の人たちと話をしてもすごく浮いている自分がいて、いたたまれなくなったんです。




肩に力が入りすぎていたためでしょうか、これはわたしにとってみじめな出来事でした。さらに輪をかけて悪いことが前後して起こります。父親が交通事故で急に亡くなってしまったのです。




わたしにしてみれば、最後まで親不孝なことばかりして、心配と迷惑ばかりかけていたので、悔やんでも悔やみきれない気持ちしかありませんでした。




このことは、一生かけてでもつぐなわなければいけないと、自分では思っています。それからは家でのんびりというわけにもいかず、ハローワークへ行って仕事を見つけ、実際に働き始めました。しかし、いきなりフルタイムで働き出したものですから、とまどうことも多くありました。




まず、朝のあいさつのタイミングがうまくつかめず、できないときがありましたし、昼休みや休憩時間にどう世間話をしたらいいのかわからず、ただ時間が過ぎるのを待っている感じでした。




父親が亡くなったときは急だったこともあって涙は出なかったのですが、仕事から戻ってきたときは、なぜかよく泣いていたのを思い出します。




職場の方たちは年配の方たちばかりでしたので、わたしがうまく仕事がこなせず、話が合わなくても、「まだこの子は20歳前だから、大丈夫、大丈夫」という気持ちで気長に待っていてくださったと感謝しています。




ようやく仕事にも慣れてきて1年半ほどたったころ、関東自立就労支援センターのホームページを見ました。読んだときは、自分自身のことが書いてあるようで、「もっと早くこのホームページに出会えていたら・・・・」と思いました。




さっそくスタッフの方に手紙を書いたところ、わたしの地元・福岡で「講演会があるので来てみませんか」というお誘いがあり、参加してみることにしました。




まだこのころは緊張しているせいか、講演を聞くのがやっとでした。再度、わたしが講演会に参加したときのことです。あるお母さんが質問をされたんです。「こちらにもフリースペースのような場所があればいいんですけど、どうしたらいいでしょうか」と、おっしゃったんです。




するとスタッフの方が、「そちらで親の会をつくってみたらどうでしょうか」と、いとも簡単に答えられたんです。それを聞いていたわたしは、「あっそうか。なかったらつくればいいんだ」と妙に納得してしまいました。




わたしも福岡のどこかにひきこもりのサークルはないかと探していたんです。すでに親の会があることは知っていましたが、まさか自分が当事者の会をつくることになろうとは夢にも思いませんでした。




とりあえず話し合える仲間がほしかったので、地元の新聞やインターネットで呼びかけてみることにしました。反応はポツリポツリでしたが、少人数で集まって話せたらいいなぐらいにしか思っていなかったので、気になりませんでした。




ただ集まる場所が定まっていなかったので、最初はいろいろ苦労しました。思いがけないことに、親の会の方から、「いっしょに集まりませんか」というご厚意があって、場所を確保することができました。




集まる年齢層は10代から30代で、実際に参加していないメンバーも合わせると、一クラスぐらいはできてもおかしくないぐらいです。




ここまで増えたのは、講演会でチラシを配ったり、いろいろ新聞に取り上げられたりしたこともありますが、やはり今の時代のニーズに合っているというか精神的名意味で満たされない人が増えているからだと思います。集まってくる人たちは、けっしてひきこもりの悩みを持つ人ばかりではなく、じつにさまざまな人たちです。




就職がなかなかできなかったり、心の病を抱えていたり、家庭や職場での人間関係がうまくいかなかったり、自分の行き方を模索したり、ほんとうに悩みを話せる友達を求めていたり・・・・・・。




ただ、ここへ参加したからといって、専門家がいるわけではないので、すぐに悩みが解決するとは限りません。もしそういう人がいるとすれば、その人の努力とか、人とのかかわりあいで変化した結果だと思います。




サークルの活動が大変なときもありますが、それ以上に励まされたり、癒されることが積み重なって、いまの自分がいるような気がします。これからも、もっといろんな人と出会って、自分の幅を広げられたらいいなと思います。



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団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
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理事:
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住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援