ひきこもり・ニート・スネップ・不登校と発達障害の治療
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ひきこもり・ニート・スネップ・不登校と発達障害の治療

2020年04月20日(月)2:40 PM






発達障害が原因で、ひきこもりやニートなどになる人は少なくありませんが、しかるべき療育指導や治療をすることで、社会生活が送れるようになります。持っている才能をうまく伸ばしてやれば、一目置かれるような仕事をすることも可能です。


障害の実態を知らない善意の人は、理解し、受け入れることだけで問題が解決すると思いがちですが、アスペルガー症候群や自閉症は段階的で具体的な治療法が必要なのです。


ただ、ボーダーラインチャイルドは、少々事情が違いますが・・・。アスペルガー症候群や自閉症は、年齢とともにさまざまな症状があらわれます。治療は、その段階に応じて行われていきます。


第一段階


最初の段階は、先天性の脳機能障害による、反応の乏しさがもっとも特徴的な症状です。時期としては一歳くらいまでです。この時期では、子どもに話しかけ、肌に触れるようにします。耳からも目からも、皮膚からも積極的に刺激を与えます。


自閉症の子どもは反応に乏しいので、母親はあまり話しかけなくなってしまう傾向にあります。何を言ってもニコッとしないし、ワッ、キャッなど、赤ちゃんらしい反応がないので、母親は言ってもむなしくなってしまうのです。


だからといって何も刺激を与えないと、ますます症状は進みます。たとえ反応はなくても、普通の赤ちゃんと同じように、スキンシップをしながら言葉をかけることが大切です。


母親だけではなく、父親や祖父母にも言葉かけをしてもらうとよいでしょう。声をかけたり子どもの肌に触れるだけでなく、そのとき同時に、手足を動かすような運動をさせます。


楽しんでできる運動、遊び感覚でできることをします。難しいことではなく、昔の日本では自然におこなわれていたような遊び、たとえば一、二歳ごろになると、ふとんをしいて、寝る前に子どもたちがでんぐり返しをしたり、枕投げをしたり、押入れから飛び降りたりしながら、ふざけあって遊ぶような、じゃれあうような遊びです。


これは感覚統合療法という、れっきとした治療法です。感覚統合とは、音やにおい、皮膚への刺激などを感じたとき、脳の中で、行動や思考が適切に行われるように統合するプロセスのことです。


感覚がうまく統合されていないと、さわられるのをいやがったり、体の使い方が不器用になったりします。赤ちゃんのときに抱っこされると反り返っていやがるのは、感覚統合が適切にされていないためです。


感覚統合を発達させるためには、子どもの皮膚に触れ、語りかけながら、手足を同時に動かすというような、体と脳を同時に働かせるような運動が有効です。


手と足を同時に動かすような運動とは、たとえば縄跳びや自転車に乗るといった運動です。小さな子どもでは、かえかけをしながら、やわらかなボールを使って、ボール遊びをするとよいでしょう。


ボールをやりとりすることは、コミュニケーションでもあります。ボールがうまくつかめない子には、空気を少し抜いて、キャッチしやすいように工夫してやります。


空気がパンパンに入っていると、はじいてしまって受け取れません。ちょっとした工夫ですが、子どもが成功しやすいように導いてやるのが大切です。せっかく治療を行っても、子どものことを考えないと、子どもに失敗体験だけを教えてしまう結果になりかねません。


第二段階

第二の段階は、発達障害があらわれはじめる一~三歳ごろまでの時期です。この時期には、ほかの子どもに無関心であったり、横目でものを見る、耳を押さえるといった自己刺激的行動や、同じことを繰り返すような行動が目立つようになってきます。


ものと動作を関係づけるような声かけを、根気よくしてください。「おめめはここ」「おててはここ」などと、自分の体を把握させるような遊びも有効です。


アスペルガー症候群や自閉症の子どもは外界からの刺激を取捨選択することが苦手なので、このころから周りにある刺激を整理した環境を作り、一対一で、ひとつひとつ教えていくことが必要になります。


騒音は混乱を招きます。家庭では必要のあるとき以外、テレビは消しておいたほうがいいでしょう。また、他の子どもと一緒に遊ばせ、子供同士がどんな行動をとるのか、お互いに体験させることも意味があります。


とくにアスペルガー症候群の子どもには、運動が苦手であったり、ぎこちない動きが多く見られますが、リトミック運動(リズムに合わせて体を動かす)、水泳、ボール遊び、自転車遊びなど全身を使う運動をさせるとよいでしょう。


第三段階

第三の段階は、三、四歳から十一、十二歳ごろまでに当たり、人付き合いが苦手で、こだわり行動が強く、言葉の使い方に違和感があるなど、症状がでそろう時期です。


幼稚園や小学校での集団生活で起こってくる問題をひとつひとつ見極めながら、その場合の正しい対処の仕方を丁寧に教えていく必要があります。


まず、基本的な挨拶を覚えさせる必要があるでしょう。「おはよう」「さようなら」「ありがとう」「ごめんなさい」といった、人間関係を保つために必要な言葉と、それを言う場面を具体的に教えてあげます。


ただ説明するだけでなく、大人が実際にやってみせるとよいでしょう。学習や生活指導などでは、後で詳しく説明する「ティーチ(TEACCH)プログラム」など、子どもが受け入れやすいような方法をとっていきます。


同時に、集団生活の中でストレスをためこみやすいので、子どもたちの心のケアもしていかなければなりません。学校で友達から無視されたり、いじめられたりしている子がおおいので、注意してみてあげてください。学校に行きたがらなくなったり、体にあざができていたり、サインはさまざまなかたちであらわれます。


第四段階

第四の段階は、青年期(中高生)の時期から成人期にあたります。一般的に落ち着きが出てきて、まとまった意味のある行動がみられるようになります。


しかし、他人の気持ちを推し量ることができないため、日常生活では対人関係で失敗しがちです。失敗したことはわかりますから、混乱や葛藤が起こり、うつ状態になる場合もあります。



幻想や妄想状態を示すこともあります。必要に応じて、抗不安薬、抗精神病薬などを用いることもあります。なにに対して混乱し、困っているのかを見極めて、具体的なアドバイスをしていくことが大切です。できれば、、その場その場ですぐに教えてあげます。


子どもの治療をするときには、子どもの症状が、どの段階で出ているのか、どういう意味をもっているのかを見極めます。問題解決をスタートさせるための「入場券」としての症状なのか、誤った対応が続けられていることに対する「危険信号」なのか、劣悪な状況につぶされないようにするための「安全弁」なのか、慎重に観察と判断をしていくことが大切です。


これらは、アスペルガー症候群だけでなく、自閉症やAD/HDの場合でも、基本的に同じです。いずれの場合でも、脳の機能障害という同じバックグラウンドをもっているからです。


子どもの段階に応じたかかわり方を積み重ねていくことで、発達障害の症状を目立たなくし、社会に適応できるような技能や知識を身につけさせていくことが可能になります。



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