子どものストレス
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子どものストレス

2020年04月18日(土)3:10 PM




子どもにとって良いストレスと悪いストレスとは





ストレスは子どもたちの生活のあらゆる場に存在しています。大人たちが日々ストレスにさらされているように、子どもたちもストレスと無縁の生活を続けることは不可能です。





言い換えるなら、人はストレスがない状況で生きていくことはできないということです。そこで、わたしたちにとって重要なのは、ストレスを避けることではなく、ストレスとどのようにつき合うのか、ということです。





ストレスに飲み込まれない知恵を身につけることです。これが子どもをストレスから守ることになるのです。ストレスには、人間に苦しみをもたらす「悪いストレス」と、克服することが楽しみになる「良いストレス」があるといわれています。





遊園地のジェットコースターを例にとりましょう。多くの人はジェットコースターに乗ると、歓声をあげ、興奮し、爽快な気分を体感します。





これはジェットコースターに乗った人間には、苦痛にならない程度に重力、つまり物理的なストレスがかかり、日常生活では体験できないスリルが経験できることが理由になっています。





安全の裏打ちもあるから「ほどよいストレス」になるのです。わたしたちは、興奮するようなストレスを経験し、それが苦痛をもたらすものでないとき、おもしろく、快適な気分を味わうのです。





読者のなかには、ジェットコースターが苦手という方もいるでしょう。「あんな怖いものには乗る気がしない」と、はじめから敬遠する人もいるでしょうし、「乗ったことはあるが、具合が悪くなったので、二度とごめんだ」という経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。





同じ出来事でも、人によって千差万別、苦痛なストレスになることもあれば、心地よいストレスになることもあるということです。要するに、ストレスの性質を決定するのは、出来事それ自体ではなく、わたしたちがストレスをどのように受けとめるか、どのようになじむのか、ということなのです。





「テスト・試験」は子どもにとって悪いストレスなのか





たとえば、学校生活の中で、「テスト・試験」は、子どもたちにとって避けて通れない出来事です。このテストはストレスといえるでしょうか。





答えは、「ストレスになることもあれば、ストレスにならないこともある」だと思います。そして、学力テストはすんなりできても、運動能力には自信のない子もいます。





では、能力のある子なら、良い点が取れるのでストレスにならない、学力がない子にとってはストレスになる、という見方は正しいでしょうか。もちろん答えは否です。優秀な子のなかにも、「今度のテストで点数が下がったらどうしよう」とビクビクしている子どももいます。





一方、テストに自信のない子どもでも、「こんなテストの点数なんか関係ないよ」と評価をまったく気にしない別の考え方に目覚めている、あるいは放棄している子どももいるかもしれません。





後者のように考えられえる子どもなら、やっかいなテストもストレスにはならないでしょう。ただそれは、評価というドグマ(教義)に傷つけられたなかで生きるために身につけた”術”かもしれません。差異を認め合う関係から言うと、評価はストレスそのものです。





そして、いわゆる「いい子」は周囲が学力評価を期待していることをよくわかっています。だから、ストレスを感じても親などを困らせるのではないか、悲しませるのではないか、と周囲の心を推し量って胸の中に苦しみをしまってしまいます。





このことに親が無頓着でいると、青年期になって「報われなさの反抗」が勃発するのです。「いい子」にほど日頃から弱音や愚痴を言ってもらえるように話しやすい環境を整えることです。大阪の有名進学高校に通っていた若者が、相談室でつぶやいた言葉はストレスを見事に言い表したものでした。





「僕は歌を唄えばオペラ歌手を目指し、語学を学べば同時通訳者を目指し、気軽に歩いていたらマラソンをしていた。そして、受験勉強で血尿が出たとき、やっとこの高校の生徒になれたと思った」と。





切ないですね。何事もほどよいストレスでありたいものです。不登校から引きこもりとなり、関東自立就労支援センターの相談室にやってきた少女が語った言葉も印象深いものです。





「友だちは70点でも親から褒められるのに、わたしは90点をとっても両親から一度として褒められたことはなかった。できて当たり前、わたしの努力は報われませんでした」





彼女は「できて当たり前」のプレッシャーの中で、常にテストと向かい合っていました。そして、90点でも親からは評価されませんでした。彼女にとってテストは、心に歪みを生じさせるほどのストレスだったと思います。





自己肯定感は、70点を取っている友だちのほうが獲得しているわけです。むしろ、この少女は神戸事件の少年Aではありませんが、「透明な存在」なのです。





人は肯定されることで、ストレス耐性がつくのです。



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団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
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理事:
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理事:
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TEL
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メール
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活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援