ひきこもり・ニート・不登校と行為障害・チック障害
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ひきこもり・ニート・不登校と行為障害・チック障害

2020年04月16日(木)1:35 PM





行為障害とはこんな障害





行為障害は、年齢を考慮しても、常識から大きくはずれてしまうような反社会性、攻撃的行動を繰り返してしまうという障害で、その状態が6ヶ月以上続く場合をいいます。





10歳までに発症する小児期発症型と、それまでは何も症状がなく思春期以降に発症する青年期発症型があります。年齢の早いころから発症し、症状が重いほど治りにくく、将来の人格障害の要因になりやすいといわれています。





幼児や小学校の低学年で、はげしい反抗やかんしゃくをたびたび起こしますが、非行や反社会的行動はしない場合には、「反抗挑戦性障害」と呼びます。





こんな症状が





具体的な症状としては、頻繁なけんかやいじめ、家庭内暴力や校内暴力、動物や人間に対する残虐行為、器物のひどい破壊、放火、窃盗、学校のずる休みや家出、たび重なるかんしゃく、はげしい反抗、自傷行為、自殺などです。





これらの行動を同年齢の仲間にとけ込むことができずに一人で行う非社会性型と、集団で行う社会性型があります。注意欠陥・多動性障害(ADHD)の子どもが思春期以降にこの障害を起こすことがありますが、その場合は非社会性型がほとんどです。





原因は





脳内の神経伝達物資や自律神経などの働きに障害があるのではないかといわれていますが、はっきりしたことはわかっていません。親の愛情不足や虐待などのような育てられ方、両親の不和や離婚などの家庭環境も影響しているといわれています。





治療法と家族の対応は





攻撃性、多動性、不安、うつなど、強く出ている症状を抑えるための薬を使いながら、精神療法や生活技能訓練などを根気よく行うことが必要です。精神療法は家族に対しても重要です。





幼いころから頻繁に反抗していると、しかられる体験が圧倒的に多くなりますが、立ち直るためにはほめられる経験、愛される経験が必要です。誰にでも長所やかわいいところが必ずあるものです。そういうところを積極的に褒めましょう。家庭を話しやすい雰囲気にし、様子がおかしいと思われるときは親子でよく話し合いましょう。学校の教師とも密に連絡しあい、協力してもらいましょう。





行為障害の事例  「反抗挑戦性障害」から「行為障害」へ  14歳(中学3年生)の男子の場合





両親と3人家族です。中学へ入ったころから外泊や万引きが始まり、親に金銭をせびり学校では先生に叱られると殴りかかり、窓ガラスを割ったこともありました。





中学3年生になり、受験が迫ると母親にも暴力を振るうようになり、身の危険を感じた両親はアパートに避難しました。あるとき、自宅近くの屋上で酒盛りをしてタバコの火からボヤを出したことから、母親が警察や病院へ相談に行きました。





そして、何回かの受診後、家庭での対応は困難であることから入院となりました。反抗挑戦性障害からエスカレートした行為障害でした。入院当初は叱責にはげしく反発し、病棟の子どもたちを裏でいじめていましたが、事実を突きつけて注意すると、「学校の先生よりきちんとしている」と自分の非を認めるようになりました。





いやがっていた薬も、必要なことを説明すると服用しました。その後、服薬により落ち着いて、病棟から通学し、卒業することもできました。退院した数年後に本人が来院し、住み込みで建築関係の仕事について、現在では弟子を使うまでになったと話したようです。





チック障害について





チックとは不随意的、急速、反復的、非律動的な運動または発声のことをいい、それが1日に何回も起こり、しかも長期間続くものをチック障害といいます。





継続する期間が1年未満の「一過性チック障害」、1年以上続く「慢性運動性あるいは音声チック障害」、いくつもの運動性チックと音声チックがある「(ド・ラ・)トゥーレット症候群」などがあります。6~8歳の間の発症が多く、男子に多く見られます。トゥーレット症候群には小児期と思春期に発症するものがあります。





こんな症状が





まばたき、首振り、肩すくめ、しかめっ面、足踏み、飛び跳ね、自分をたたくなどの運動性チックと、せき払い、鼻鳴らし、ほえ声、舌打ち、特定な単語の繰り返し、卑猥な単語の発声などの音声チックがあります。





強迫性障害、注意欠陥・多動性障害を合併することもあり、特にトゥーレット症候群ではこれらを高い率で合併します。心理的なものが影響していますが、ストレスが強くなると症状が頻繁に出る場合と、逆にリラックスしたときに頻繁になる場合があります。





睡眠中には出ません。発症は小児期が多いのですが、思春期には悪化することが多く、その後は徐々に軽くなります。ただ、症状は一生続く場合もあります。





原因は





おとなしく内気な反面、わがままで依存的な子どもに多いといわれています。遺伝的な素質、運動を調節している脳の基底核というところでのドーパミンの働きの異常などが考えられています。





治療法と家族の対応は





抗精神病薬が有効なことがあります。行動療法などの精神療法、家族への指導も行います。特に、本人が居心地よく生活できるような環境整備の指導を行います。ストレスがある場合にはそれを取り除くことが必要です。小学校低学年で症状も軽い場合は、ストレスが軽減されると治ってしまう場合もあります。





しかし、思春期以降は治りにくくなります。チックが出ると、親はつ注意したくなりますが、注意したり叱ったりするのは逆効果になりがちです。個性の一つとして受けとめ、長所を褒める接し方のほうが子どもは安定します。





症状がひどくなければ、社会生活にも支障はありませんし、実際、チックをもっていても才能を発揮して社会に貢献している人もたくさんいます。



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