ひきこもりの子どもを抱える親からの相談事例
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ひきこもりの子どもを抱える親からの相談事例

2020年04月13日(月)12:51 PM




相談事例   自分の将来のことを自分で決められない子ども





自分の将来のことを自分で決めようとしないのはなぜでしょうか。自分のことなのに、決められないのです。「学校に行く、行かない」それも決められないのです。





それだったら、アルバイトにでも行きなさいというと、それもできません。母親としては、自分のことを自分で決めないと、今後全部自分にふりかかってくるということは考えたらわかるはずだと思うのです。なぜ、決められないのでしょうか。





回答





意思決定ができない背景には何が起こっているのでしょうか?学校に籍があるのに行かない・・・・・。授業料だってお金がかかりますので、だったら「やめたら」と親は思います。親から見たらそのとおりです。当事者から見たら、学校に籍があるということは、自分の居場所があるという所属欲求を満たします。





欲求を満たすと、ほっとした安心感につながるのです。不安が強いときには決定はできません。また自分はまだ学生だからと言いきれ、言い訳ができる材料にもなります。





言い訳ができない状況に向き合うためには、エネルギーと時間とサポートが必要です。親たちも、自分自身の問題や個人的な問題に本気で向き合えるでしょうか。





なかなか難しいですよね。今までの時代は、「食べるため」に「いい生活をしたいため」に、がんばってお金をかせいだり、お金を貯めたりしてきませんでしたか?





そちらを優先せざるをえない現状もありました。ただし、これも言い訳をしていると思われたらそれまでです。そういう状況でも、自分に向き合って生きてきた人もいます。





親の立場で考えたら、リストラされるかもしれない不安と、リストラされた不安、どっちをとっても苦しいと想像できます。そういうときは選択はできません。




選択できない、決められないというときは、選択した後の楽しいイメージがわかないと考えられます。またどちらも選べないということは、その背景になんらかの要因があると思われます。そこを立ちどまってふり返っていくことが大切です。





相談事例   カウンセラーのことが好きになった息子





息子がカウンセリングに通うようになりました。ひきこもっていた期間が長かったので、こんなにも定期的にうかがうことができるようになるとは思いもしませんでした。





まだ、電車に一人で乗ることには少し抵抗があるようですが、カウンセリングの時間をほんとうに楽しみにしているようなので、なんとか行くことができています。





外に出るようになったことも、楽しそうにカウンセリングに行く姿を見ることも嬉しく思っています。しかし、最近担当のBカウンセラーの話が多くなってきました。ちょっとしたしぐさを覚えていたり、話した内容を細かく覚えていて家にいるときはBカウンセラーの話ばかりをしています。





そんなわが子の姿を見ていると、正直不安になってしまいます。どう考えても、Bカウンセラーのことが好きなんだと思いますが、かなわない想いですよね。





でも想いもどんどん膨らんでいるようです。このことでまた「傷ついた」と、ひきこもるきっかけになるのではないかと思ってしまうのです。それが心配でしかたありません。





回答





長い期間、ひきこもっていた青年が公共の場にでることは、相当の決断と力を必要とします。特に電車などの乗り物は、他人の目や閉ざされた空間によって緊張を余儀なくされる場でもあります。





しかしながら定期的に外に出かけることができ、まずその理由となる対象が人間でプラスの印象づけがなされていることは、いずれは多くの人間とコミュニケーションをとってゆくことを考えたとき、最初の人間関係のきっかけとしてはいいかたちだと思います。





つまり、「居場所は人間そのものである」ということがいえます。さて、その居場所たり得る人が異性であり、好意を持っている素振りが周囲の人間にもわかるまでの言動があるということは、息子さんはその人を気持ちのうえで頼っている、もしくは頼れる相手かどうかを見極めているのです。





ひきこもる青年たちが人間同士のコミュニケーションを望んでいることはもちろんなのですが、「恋に恋する」という気持ちもあるなかで、異性に関しては守られたい気持ちや守りたい気持ち、ひとりの男性(女性)として認められたい気持ちや傷ついたときには癒してほしい、甘えたい気持ちなど複雑に入り乱れます。




班自省の鋭い彼らですので相手の気持ちも推し量るようになり、一挙手一投足自分につなげて考えてしまいがちです。自分が嫌われるのではないか、もう嫌われたのではないか、自分に好意を持っているに違いない、好意をもたれるにはどうしたらよいのか等、異性である相手が及ぼす影響は自分でも気がつかないこともあるかと思います。





相手がカウンセラーであるといった立場的なことも、息子さんが悩むポイントになります。人間の本音としてのコミュニケーションを望んでいる彼らにとって、立場や建前が許せないということもあります。





しかし、そのなかで気持ちが動いたことや息子さんの素直な気持ちを聞くことが必要です。いつか「かなわぬ想いだ」とか「傷ついた」ということになろうとも、自分のなかにわきあがってきた気持ちをそのままに受け取り、感じきることができれば立場や建前といったことを含めた現実を直視できるようになります。



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