不登校の子供の親子関係
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不登校の子供の親子関係

2020年02月25日(火)12:19 AM





一般に不登校の子供の親子関係は、幼児期から不登校になるまでは大変に良好だったケースが多いようです。よく気がつく親で、子供に危険が及ばないように育児しています。子供が危険な目にあったり、不健康な状態に置かれることはほとんどありません。


不登校の子供の親たちは、どちらかというと知的レベルが高く、よく考えて行動するタイプの親が多く、子供にも「よく考えて行動するように」要求している傾向があります。「考える」のであって「感じる」のではないところが特徴です。また、知識が豊富で、いろいろな方面に気がつき、物知りです。幼い年齢の子供から見ると「逆らい難い、偉い人」に見えます。


多くの子供たちは、そうした親から言われることは、「いつも正しい」のだから、自分の意思に関係なく「親が言うとおりに実行していれば、自分はみんなから認められるし、ほめられる」と思い込んでいる「良い子」だったようです。


このような「良い子」の自立心は、親の価値観に沿った、親に気に入られるような自立心となっていく傾向があります。つまり、「与えられた自立の方向性」です。親が建てた道筋による自立心は、もっぱら「他者から認められる」ことによって満足感を獲得することになります。


自分自身で快さを感じたり、今は苦しくても挑戦してみようといった、自分の判断基準や自己決定は伴いません。したがって、心の底から満足感を味わう経験がなかなか持てないのです。


親たちは大概多忙な仕事を持ち、どちらかというと「忙しいことはよいこと」という価値観を持っています。特に父親は、子供とのかかわりは「妻に任せていました」と言う人が多く、仕事だけに専念していて、「子供のことはよくわかりません」という状態に置かれています。子供のことについて、配偶者と話す機会を十分に持つこともなかったということになります。


子供はそんな影響で、父親、母親、本人という三者関係に不慣れです。どちらかというと、母親と本人という二者関係が一番居心地が良いようです。


子供社会や学校という集団の中での関係の基本は三者関係なのですが、不登校の子供の場合は、その三者関係の体験不足が目立ちます。ですから、不登校の子供は、「どうしても集団は苦手だ」「誰と話をしたらよいかわからない」「どんな話をしたらよいかわからない」「みんなの話についていけない」とよく言うのです。


このように一手に子供を抱え込んできた母親でも、子供が幼少のころ「良い子」であっただけに、不登校になった途端にあわてふためき、「私は何をどうしたらよいかわからなくなった」「これから先、子供はどうなるのだろうか」「このままでは子供がだめになってしまうのではないか」等といった不安にさいなまれるようになります。


父親には三者関係を、母親には心の安定を求めることはかなり困難なことではありますが、カウンセリングなどで不登校の実態がわかってくると、父親も母親も子供の不登校状態にかかわることは十分にできるようになっていきます。



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