不登校経験者の告白~自分の人生という物語を作りたい~
ホーム > 不登校経験者の告白~自分の人生という物語を作りたい~

不登校経験者の告白~自分の人生という物語を作りたい~

2020年02月20日(木)10:14 AM






「17歳男性の不登校事例」





僕が学校に行かなくなったのは、中1の秋、ちょうど文化祭の五日前だったと思います。理由はいじめとかそういうものではありませんでした。今思えば情けない理由だと思いますが、あの頃の僕にとっては、とても大きなものでした。実は、その理由は学校以外のところにありました。





小4のときから、うちの近所でも評判の高い(勉強に関してですが)塾に通っていました。中1のとき、勉強がわからなくなってきて、ついさぼりがちになってしまっていました。





一日でも休むと、みんな先に行ってしまい自分だけ取り残される、その恐怖をそのときに知りました。そして、その年の夏、その塾の先生に、「やる気のない者には教えたくない」と言われてしまいました。





はじめからやる気がなかったわけではありません。誰だって勉強がわからなくなったら、やる気もなくなってしまうでしょう。だから、仮病を使って休んでいました。





もちろん、塾なんて本当は行きたくありませんでした。でも、どうせ親にやめたいって言ってもやめさせてくれないどころか、殴られて無理やり連れて行かれるだろうと思っていました。





なぜなら過去に、そういうことが何度もあったからです。でも、一度だけ、本当にやめたいと言ったことがありました。結果は予想通りになりました。そして、そのまま月日は流れ、教えたくないと言われたとき、はっきり言ってうれしかったのです。今ならやめさせてもらえると思ったからです。





そのときはやめられるという喜びでいっぱいでした。結局、塾をやめて二学期が始まりました。その頃、例の教えたくないという言葉は実はたいへんなショックだったようです。





それで、なぜか学校に行きたくなくなってしまいました。それが2~3日続いた後、一日学校へ行きましたが、また10日ほど行けなくなってしまいました。





10日も学校を休んでしまうと、もちろん勉強なんかまったくわかりません。そこで、取り残される恐怖に負けてしまい、次の日から学校に行かなくなりました。





話は変わりますが、生まれてくる子どもはみんな白紙だと思います。そして親をはじめ、まわりの人間が鉛筆となり、その紙にいろいろな知識を書き込んでいきます。しかし、その鉛筆は、良い知識だけでなく、悪い知識(何が良くて何が悪いのかはわかりませんが)、それに恐怖等も書き込んでしまいます。





厄介なことに、人間という紙に書かれた文字を消す消しゴムはありません。義務教育とは、まさにいろいろな知識を書き込んでくれるたいへんすばらしい場所ですが、いじめなどが起こるのも義務教育の中でです。





社会に出る前に最低限の知識を備えておくため、それに、そこでは人間関係の大切さなども教えてくれます。しかし、この義務教育は、いろいろなことを強制的にやらせます。確かに、そうでもしなければ子どもの知識や経験は増えないかもしれないから、それはそれでいいと思います。でも、先生たちはまじめにやれと言います。





やりたくもないことをやらされて、その上まじめにやれなんてそんなことができる人がいるのでしょうか?中1のとき、他の学校の吹奏楽部の演奏を聴かされました。





もちろん強制的にです。みんな聴きたくない演奏を聴かされ、あくびしたり、小声で話をしていたりしていました。そのことで、演奏会の終了後、みんな先生に怒られました。





実はその日、先に書いた10日ぶりに学校に行った日で、もしかしたらこの件によって義務教育の強制的な束縛に対して反発する心が芽生え、それが学校に行かなくなった一番の理由だったのかもしれません。





このように、この文章を読んでくれている学校へ行けなくなってしまったみなさんとはきっと理由がまったく違うと思いますが、僕はみなさんに夢と勇気を持ってもらいたいと思います。





本気で立ち直りたいのなら、勇気を持って人と話をしてみましょう。いや、最初は話を聞くだけでもいいと思います。いろいろな人の話を聞いているうちに、自分の考えもまとまってくるだろうし、それに、自分が気づいていないことを気づかせてもらえることもあります。そして、自分の考えがまとまれば、自分の気持ちを話せるようになると思います(これは、本当に勇気のいることですが)。





そしてもう一つ、夢を持つことを忘れないでほしいと思います。夢をあきらめるなとはよく聞く言葉ですが、それよりも、いつまでも夢を持つことのほうが大事だと思います。





夢があれば目標だってできるし、目標ができればそれを達成するために努力すればいいのです。目標を達成すれば、夢に近づけるし、成長もできます。





つまり、どんどん強くなれるのだと思います。目標という関門を突破して、その目標の集大成、夢をかなえることができたら本当に強くなれるでしょう。みなさんは、学校を休んでいることや失敗をどう受けとめているのでしょう。もしマイナスだと思っているならそれは違うと思います。





どんなことでも肯定的に受けとめれば、プラスになると思えば・・・・・つまり失敗は成功のもと、どんなことだって無駄な経験にはならないと思うし、人生の中でその経験をどこかで生かせればいいと思います。





強くなるということはたいへんなことだと思います。それはみなさんもよくわかっていると思います。でも、少しでも自分が強くなれれば、強くなっていくのがわかれば、自信もついてくるし、何より強くなることが楽しくてもっと強くなりたくなると思います。





もちろん挫折もあるでしょうし、傷つくこともあるでしょう。でも、そんなもの、強くなるための試練だと思えばいいと思います。大人たちに言いたいこと。先に書いたように子どもたちは白紙です。義務教育という束縛された生活の中で、傷ついている子どもがたくさんいます。





こういった傷や恐怖はけっして消せません。ただ、消すことができなくても、断ち切ることはできるということを教えてあげてください。



メニュー

過去の記事

団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
杉下真理
住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援