ひきこもりについて~親がよかれと思って努力することが、子どものこだわりを高めてしまう~
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ひきこもりについて~親がよかれと思って努力することが、子どものこだわりを高めてしまう~

2020年01月03日(金)1:18 PM





引きこもりの七割程度は、不登校の延長だといわれています。そして、その何割かは小学校時代や中学のはじめまでは、むしろ活発で問題のない子だったのが、思春期の時期に急に様子が変わったのであり、不登校になったのはこの子の場合、思いもかけないことだと親が戸惑う形で始まりますが、多くは、もっと幼い頃からもうひとつ気持ちよく学校へ足を運べていないので気がかりがあったとか、実際、低学年から不登校になりがちだったというように、問題状況は親の気づかないうちに幼いうちから続いてきたというケースが多いです。





うっとおしい日々が、幼いうちからの常態であったのか、それとも思春期ごろから変調してそうなったのかいろんな違いがあるとしても、いずれの場合でも基本に共通した心得ごとを、親が気づかずによかれと思って努力してかえって当人のこだわりを高めさせて、どうしようもない成り行きに行き詰まらせてしまうというのが不登校に陥らせる根本にあるように思えてなりません。





ともすれば起こりがちなのは、夕べはからっと明かるかったのに、朝になると頭が痛いだの、おなかが痛むだの、食べないとか、排泄の調子が不順だとか訴えるところから、不登校に落ち込んでいくといった場合です。





小児科や内科に診てもらって、別に病的な異常がないとなれば、これは大人でいうところの不定愁訴というか、慣れないこと、気づまりなこと、こなしきれないトラブル、いじめがあるとか、まわりからのマイナス評価など学校生活でのストレスの表れなのです。





「どうしたの?」といった、心配の態度もあらわな詰問からはじまって、子どもの答えようもなくはっきりしない様子が続けば、「そんなことではダメだ」だとか「たいしたことではないようだから、がんばって」とか、「学校に行く時間が近づくと、急に様子が変わるって、おかしいよ」とか、子どもの現状を咎め、否定し、ハッパをかけて、頑張らせようと試みがちで親が力むのに反比例して、子どもはもっと気が重くなり、いつしか言動が変わり、「だって、うん。もうこれはだめだ。学校なんか行けそうにない。ねえ、お母さん、休んでいい?」などと、親に重い気持ちを預けるというか、自分の今の大変さから救ってくれるのは親次第、というような責任転嫁が始まってしまったりするのです。





親は子が黒か白かどちらと聞いてくれば、答えなければ親の権威に関わるとばかりに、この際、どうも行かせそうにないとなれば、残念そうな歯切れの悪さで、「じゃあ、休む?どうしようもないなら休みなさい。でもそうやって、どんどん休んでいたら、しまいに不登校になってしまうわよ。それでもいいの?」と不用意に心配丸出しで子どものうっとおしさを高めるだけ高めてしまうことがあって、結局、不登校に落とし込んでしまいます。





子育てには、「過保護、過干渉」はいけないとよくいわれます。この成り行きはまさに「過保護、過干渉」の満点効果なのです。そういうことがいけないとわかるようになって今の傾向は、「そういうことではいけないから、もう、わたし嫌がる子どもには無理に行けって言わないことにしたの。





学校の先生も『行きたくなったときに、来ればいいのですよ』ってずいぶん分かってくださるようになったの。気にすることないって、わたし、思えるようになったから気が軽くなったわ。





なんでもかなり前から、不登校は担任の先生があまり責任を感じなくてもいいという文部科学省からのお達しが出てるんだって。もうわたし、何にも言わないことにしたの。





あの子に自分で考えさせることにしたの。結局、あの子の人生なんだし。わたしがこうしてパートに出ている間は、あの子は一人でまあ好きなゲームでも一日中やってるんじゃない?





もともとおとなしい子だから、外へ出て行く心配もないし、わたしもこうやってられるの」といった次第で、「過保護、過干渉」はいけないから方針を変えたという親がこの頃特に増えている傾向ですが、つまり、ますます「放置、放任」になりきっている傾向なのです。





休ませていれば当人は気楽に休んでいる、行きたくなったら行くでしょうなんて親が思っているほど子どもは軽い気持ちではいません。





ただでさえ、ちょっとしたことが気になって学校へ行けなくなっているものが、長引いたご無沙汰続きの不始末の悪い空気を破って、さらっと登校し始めるなんて、自らの心の動きを参考にして推し量ってみればお分かりかと思いますが、なかなか難しいことだと思います。





学校を休めば休むだけ、心の内の気まずさは増すばかりです。自分ひとりだけ世間から取り残されている現実から逃れる術もないと苛立って、つっかかれるところは親しかないからやがて猛然たる家庭内暴力が始まってしまいます。





それも、たしなめる親の言動が挑発材料になって、際限もなく部屋を壊し続けたり暴言を吐いたり・・・・・・・・。





それが、やがて疲れ果て、反動で無気力になってぼんやり過ごしているうちに就学の在籍期限が切れてしまいます。





あとは会う人もなく、出かける場所もなくて、ひきこもりの状態が続いていきます。



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