子育て相談~親につっかかる子ども~
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子育て相談~親につっかかる子ども~

2019年12月24日(火)3:59 PM

 


何かあるごとに親につっかかるような言い方を子どもがします。学校に遅れそうになれば、自分が起きないにもかかわらず親のせいにします。うまくいかないことがあると、親に似たからだと悪態をつきます。要するに理屈にならないことばかりで対応のしようがありません。





文句のための文句のようなところがあり、まるで親を嫌っているかのようです。子どもの本心がさっぱりわかりません。人はけっして独りで生きていくことはできません。どんな形であれ、誰かと関わりながら生きていきます。それが人間の性というものです。





「自分は独りで生きていくんだ」と言う人もいるでしょうが、しょせんは突っ張っているだけです。人間はそんなに強いものではないのです。





そして心傷ついている人は、自分が関わりたいと思う人に対して、時に攻撃的になることがあります。素直に気持ちを表現することができないのです。





相手とストレートに向き合うことができないのです。そんなときに相手を攻めたり、嫌味を言ったり、愚痴を言ったりという行動を取ります。





その人と関わりたい一心でぶつかっていきます。こんなことを言ったら嫌われるだろうな、そんなことは分かっている、でも分かっていてもつい言ってしまいます。自分の中では処理しきれない感情がそこにあるのです。「見捨てるなら、早めに切ってくれ」と本音、本心を試しているのです。





そもそも関わりたくない人に対してはそこまでエネルギーを使いません。何かを言われても事務的にハイハイと言っておけばいいし、反論があっても、いちいち言い返すことはしません。





相手を攻めたり反抗したりするのはとてもエネルギーのいることです。それがわかっていながらぶつかっていくのは、心からその人と関わりたいと思っているからなのです。親と関わりたい、親の気持ちを理解し、そして自分の気持ちも理解してほしい、これはすべての子どもたちの心にある感情です。





もし、14、5歳の子どもの中からこの感情が失われていたとしたら、それは”重症”と言えるでしょう。自分のことをわかってほしい、見てほしいというもどかしさが暴言となって噴出してきます。





これは明らかに子どもたちからのSOSです。これを親が軽視してしまうと、それはやがて暴力へと発展していきます。それでも理解してもらえないとわかれば、子どもは親との関係をすべてあきらめてしまいます。これがいわゆる”ひきこもり現象”です。





こうなってしまうと、子どもにとっての親の存在は”無”になってしまいます。相手を人間として認めなくなります。これほどお互いにとって苦しくつらいことはないのです。





自分の部屋にひきこもって3年になる男の子がいます。高校1年のときにひきこもり、部屋に鍵を閉めたまま一歩も出てきません。食事は母親が部屋の前に置いてノックをするだけです。家族が寝静まった深夜にしか部屋から出てきません。その父親がこう言いました。





「暴言を吐かれているときはまだ良かった。暴力で立ち向かってくるときもまだ良かった。息子に殴られながらも身体のぬくもりを感じることができた。取っ組み合いをしながらも、親子の絆を感じることができた。しかし今は、息子の存在も、生きていることさえ感じることができないんです」と。





「クソババア、先公、突然言われたからって驚くなよ。ただ、言いたいだけだったんだよ。深い意味はないんだ。ちょっと聞き流してくれればいいんだよ」こんなことを面接室で言った男の子がいました。いつも何らかの不安を抱え、もやもやとした気持ちが渦巻いています。それを誰かに吐き出したくて、うずうずしているのです。





かと言って誰彼となく言えるわけはありません。だからこそ、親に向かって吐き出そうとするのです。その不安をいちばんわかってほしい人、それが親なのです。甘えていると思われるかもしれません。しかし、人間は甘える相手がいないと生きていけないのです。





「ただ言ってみたかっただけ」「聞き流してくれればいい」、そういう気持ちは大人にだってあるはずです。飲みに行って同僚に会社や上司の悪口を言う、言ったところでどうしようもないのは分かっています。また相手に答を求めているわけではありません。相手につっかかることで、愚痴を聞いてもらうことでストレスから解放される、そんなものではないでしょうか。





子どもがつっかかってきた時には、サラリと聞き流してあげてください。無視するということではありません。あくまでも言葉を受け入れ、その言葉に対して敏感に反応しないことです。





親が受け入れてくれた、そう思えたときに初めて子どもは本心を語り始めます。本当に言いたかったことを話し始めるようになるのです。最初は子どもの言葉に戸惑うかもしれません。特に小さい頃おとなしい、いわゆる”いい子”が急に暴言をはくケースが多いです。





これまで溜めていたものを一気に発散するからです。そこをよく理解してあげてください。「何という口のきき方をするの!」と怒鳴ってしまえば、子どもは口を閉ざしてしまいます。子どもが心を閉ざしてしまう前に、受け入れてあげることが大切なのです。





「対応」





まずは、子どもの言葉を聞き流してあげることです。何もなかったかのように振る舞ってあげることです。そして子どもの心が落ち着いて、問題が解決したあとで、「あのときのあなたの言葉にはちょっとびっくりしたわよ」と言ってあげればいいのです。





子どもは子どもなりに反省しているものなのです。特に父親は頭ごなしに怒りがちです。ちょっとした言葉尻を捕らえられることが、子どもにとってはいちばん辛いことなのです。たいていの場合、「だた」言ってみたかった「だけ」なのです。



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