子どもの自己肯定感や生きる力を育てるために
ホーム > 子どもの自己肯定感や生きる力を育てるために

子どもの自己肯定感や生きる力を育てるために

2019年12月23日(月)3:11 AM






子どもの自己肯定感や生きる力を育てるためには、「ほめて育てる」ことや「長所を見つける」ことが、子育てにおいては強調されます。





そして、子どもの長所を探そうというと、勉強ができるとか、行儀がいいとか、人にやさしいなどの見た目の良い、通俗的なわかりやすい「良い」ところを挙げる親がほとんどです。





でも、そんなわかりやすい長所がある子はそれでいいのですが、それがない子は困りますし長所がある子も、親にほめられるために、「いい子」であろうとしていることも多いものです。





中には、「うちの子に、ほめてあげるところや長所なんてありません」と、思わず正直な戸惑いをこぼす親もいます。結局、誰かと比較して子どものほめるところ、長所を探しているのが、悲しいかな、子育ての現実ではないでしょうか。





わたしは、「ほめる」とか、「長所を見つける」より、子どものおかげで親自身が何かに気づかされたり、助けられたりしている、そういうことを謙虚に言葉にして感謝してほしいと思います。





それが、誰とも比べない親の「わたし」から見た「わが子」のいいところであり、長所だと思うからです。しかし、意外とこれが出てこないのです。それはつまり、親は日ごろ子どもに感謝していないということです。良い意味で”負い目”を忘れているのです。





”負い目”とは、相手に精神的な負担をかけている自分に気づく目です。親の一番の”負い目”は、わが子に死がいずれ来ることを知らせずにこの世に誕生させたことです。





もちろん、親自身も、自分の親からそんなことを聞かされることなく生まれてきました。しかし今、自分は「親」ですからわが子に対して、この根元的な苦悩を確認して、「よくぞ今日まで生きてくれた」という謙虚な心をわが子に伝えなければならないのです。





すると、あるゆる面で「困った子」であっても、「健気」に生きてくれていると思えます。そうすれば、日々の暮らしの中で、子どもに助けられていることがたくさん思い出せます。「こうして毎日仕事に出かけられるのは、おまえが嫌な顔一つせず、元気に学校に行ってくれているからだよ」





「毎日、温かいお風呂に入れるのは、あなたが忘れずにお風呂の掃除をしてくれるからよ」日常の中にある感謝の気持ちをたくさん見つけて、たくさん言葉にしてください。




「長所」ではなく「持ち味」を認める





すると、子どもの長所というか、「持ち味」が見えてきます。長所というと必ず「善」とか「良」のもので、勉強ができるだの、スポーツができるだの、ありきたりのものばかりになります。





でも、「持ち味」は、その子特有のものです。世界中に同じ人格の人間は一人もいないわけで、その意味からみんな尊い「味」を持っているのです。





身体が丈夫だとか、病気がちなので病人の気持ちがよくわかる、一本気なところがあって暴れたけれど、そのことで家族のことをみんなが考えるきっかけをつくってくれた、自分で決めたことにはしぶとい面がある、しつこくて粘り強く取り組むなど、何でもいいのです。





子どもはそんな自分の一面を持ち味として両親が口にしてくれ、役立っていると肯定されたらうれしいものです。生活に密着した出来事を振り返ってみると、子どもの持ち味はたくさん思い出せるはずです。





そして、その持ち味は、これからの子どもの「生きる力」の支えにもなるものです。わたしは子どもを”生活の必需品”にしていくことをすすめています。





「あの子があの家事をしてくれなければ、我が家の生活がメチャクチャになってしまう」という状況を意識してつくり、頼っていくのです。





ささやかなことから始めます。「朝、起きたら、お湯を沸かしておいてね」「その『おやすみ』のひと言がうれしいね」と感謝し、それを失ったら家族が、家が困ることを伝えるのです。





すると、一つひとつがオリジナルな、その子の”持ち味”になります。たくさん感謝すればするほど、子どもの豊かな持ち味が見えてきます。





よその子とは比較できない、この子自身の持ち味があると思えれば、人より成績がいいとか、足が速いとか、そんな些末なことは気にならなくなります。





すると、「勉強できないより、できるほうがいいよね」とか、「足が遅いより、速いほうがいいよね」といった言葉が、いかにおろかな励ましであったかがわかると思います。





「できないこと」「遅いこと」を否定していたことに気づけるのです。さらに”負い目”を自覚するならば、親であるわたしにはできないけれど、この子にはできる!ということを見つけていくと、「わたしは子どもに助けられている」ということを、親も深く実感できるようになります。





「わたしはすぐカッとなるけど、この子は穏やかだわ」とか、「わたしは人前だと緊張してうまく話せないけど、この子は物怖じしなくてえらいわ」とか、よいところをどんどん見つけてみましょう。





そうしたことを続けていると、意外にも気づかなかった子どもの良さが見えてきます。親である自分を通して気づけたことであっても、親と比べることなく、「おまえは穏やかな子だね」「あなたは物怖じしないね」と、持ち味を認めるように言葉にしていくのです。





成績や運動のように評価の基準もないので、誰とも比べる必要がないものが、たくさん出てきます。そして、そんな見方のできた親も、自分自身を肯定できるのです。



メニュー

過去の記事

団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
杉下真理
住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援