子育て相談~子供の飽きっぽい性格が心配~
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子育て相談~子供の飽きっぽい性格が心配~

2019年12月14日(土)11:36 PM







相談事例   「飽きっぽい性格が気になります」





小さい頃からいろんな習い事をさせたのですが、どれもすぐに飽きてしまい長続きしません。中学生になってもこの傾向は変わらず、いろんなことを始めてはすぐに飽きてしまうという繰り返しです。





ギターやバイオリンなどの楽器なども使わなくなったものが山積みです。親のほうは一つのものを長く続ける性格なのに、子どもはまるで違います。性格の問題なのか、それとも教育の問題なのでしょうか。





回答





戦後の高度成長期以来、日本の家庭は経済的に非常に豊かになりました。そして余裕ができたぶん、子どもに対する教育熱はどんどん高まってきたのです。





小さい頃からピアノやバイオリンなどの楽器を習わす、進学塾へ行かすことなど当たり前になり、それ以外にも身体を鍛えるために、やれ水泳教室だ、やれバレエだとあらゆる習い事を子どもに強いるようになりました。





もちろん親としては、子どものためによかれと思ってやっているのでしょう。あるいは自分が子どもの頃にピアノを習いたくても習わせてもらえなかった、だからせめて子どもには習わせてやりたい、これも親心だと思います。





しかし、当の子どもにとってはどうでしょうか。習いたくもないピアノを無理やりやらされる、本当は友達と遊びたいのに「お前のためだ」というひと言で塾に通わされる、本当はサッカーがやりたいのに水泳教室に行かされる、これは迷惑以外のなにものでもないでしょう。





でもたいていの子どもたちは親の言うことに従います。それは親の期待に添いたい、親から褒められたいといういじらしい気持ちがあるからです。特にいわゆる「良い子」ほどこの傾向が強いです。





「ピアノの練習は楽しい?」と親に聞かれれば、本当は楽しくなくても「楽しいよ」と答えてしまいます。親の期待に応えるように練習をするだけでも苦痛なのに、自分の気持ちにまでウソをつかなくてはなりません。





親のほうは「楽しいよ」という子どもの言葉を鵜呑みにし、やっぱり習わせてよかったと自己満足に浸っています。こんな家庭が多いようにわたしは感じます。親に多くのことを押しつけられ、自分を隠しながら育ってきた子どもたちは、どこかに大きなストレスを抱えることになります。





このストレスを抱え続ければ、いずれどこかで爆発することになります。やりたくもないことをやらされるほど嫌なことはありません。それも他者(親)の機嫌を取るためだけにやっているのですから、こんなにつらいことはありません。





この相談に出てくる子どもは飽きたら止めるといいます。嫌なことは親に言われてもやらない、これはむしろ、とても健全なことではないでしょうか。





それができる子は、ストレスをためる心配はありません。自分で考え、自分の意思で止めているのであれば、それはとても良いことだとわたしは思います。





親の考え方や価値観を子どもに一方的に押し付けてはいけません。子どものやりたいことを親が押し付けてはいけないのです。子どもというのは、その環境の中で自分のやりたいこと、興味のあることを見つけ出していきます。





その決断を優先させてあげるのが一番です。たとえば母親がピアノの先生で、毎日家でピアノを弾いています。その姿を見て、わたしもお母さんのように弾きたいなと思う子もいるでしょう。また逆に、わたしはお母さんみたいにピアノばかり弾いているのは嫌だと拒否する子どももいるはずです。





どちらにせよ子どもにとって、それが正直な気持ちなのです。自分で考え出した結論なのです。まずはそれを優先させてあげることが何よりも大切です。





それでも押し付けたいなら、せめて戸惑って揺れて、自分の愚かさをあからさまにしてください。中学生の男の子を連れて相談にやってきた親御さんがいました。小さい頃から良かれと思って習い事をさせてきたようです。





特に読書にはとてもうるさく、毎週のように難しい本を買ってきては「これを読んでおきなさい」と子どもに渡してきました。子どものほうはそれが嫌で嫌で仕方がなかったけれど、親に感想を聞かれるから読まざるを得ません。





一方の親はそんな子どもが自慢でした。本を読む息子の姿がとても誇らしく思っていたのです。しかし、そうした長年のストレスがついに爆発し、とうとう親に暴言を吐くまでになってしまったのです。





「俺は、おまえらの操り人形じゃないぞ。今まで俺は、一度も自分の好きなことをやったことはない。みんなおまえらが勝手に俺に押しつけただけじゃないか!」彼はわたしの前でこう叫びました。親にしてみれば良かれと思ってやってきただけに、とてもショックを受けていたようです。





でもよく考えてみてください。「親が良かれと思うこと」と「子どもにとって本当に良いこと」とは、けっして同じではないのです。もちろん親の考えていることは、子どもが言うことより自らの経験を通しての言葉ですから、未経験の子どもよりは筋が通っているものです。




しかしその親の経験がすべてではないし、それがそっくり子どもに当てはまるものでもありません。いくら親子といえども、互いに一個の人格を持った人間なのです。





他人と同じように、子どもの意思も尊重してあげましょう。それが親子関係の原点ではないでしょうか。ちなみにこの父親は、実は小さい頃にほとんど本を読まなかったそうです。そのことを自分が後悔していただけに、子どもには読ませてやりたかった・・・・。この気持ちはわたしにもよく分かります。自分の負の体験を子どもには負わせたくないという切ない親心なのでしょう。





対応





いろんなことに興味を持ち、いろんなことに首をつっこんでみる、これは子どもの打算のない特権です。それを繰り返しながら本当に自分に合うものを見つけ出していくのです。





ただ、あまりにすぐに投げ出すのも褒められたものではないでしょう。新しいことを始めるとき、「1年は続けようね」とか「ここまでがんばってみようね」という約束をすることです。そのうえで止めるというのであれば子どもの意思を尊重してあげてください。



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