ひきこもりからの脱出
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ひきこもりからの脱出

2019年12月13日(金)4:13 PM





ひきこもりの回復と支援の流れ





ひきこもりからの回復の状態を、いくつかの段階に分けてみると支援の流れを説明しやすいように思います。ここで簡単にまとめてみようと思います。





第一段階、緊張と興奮が入り交じった、精神的不安定状態の時期です。直ちに相談を開始し、家族の対応、病院との関係、支援者との協働など、この間にしっかりと支援者を見つけ、家族の心をひとつにしておくことです。





合い言葉は、「慌てない、焦らない」です。時間を経てひきこもりの当事者の状態が鎮まってきますと、第二段階です。興奮は鎮まったが気力が落ち、怠けや自分勝手に見える状態の時期です。





この時期の支援の内容は、支援を親だけではしない、病院だけに頼らないことですから、「支援の輪をつくる」です。第三段階は、何か行動しなければと動き出そうとしながら、生活のリズムが作れず自分を客観的に評価できない、動き始めの時期です。





この時期の中心課題は、社会性とか生活力などといわれるスキルを高めることです。もっとも有効なのは、居場所と支援者の存在です。合い言葉は「仲間のなかで仲間と育つ」です。それができる支援の体制を求めてください。





第四段階は、自分にあった仕事を求めて行動しはじめた時期です。三と四の段階については、これを一つの段階とまとめて見ることもできますが、わたしは違いがあるとしたほうが支援がしやすいように長年の経験から思います。





第三段階での支援は、対人関係スキルの向上や生活リズムを制御できる力など生活訓練が主な内容になります。自分探しがゴールに近づいた時期と見ることもできそうです。





ここの中心課題は、はっきりと社会参加としての「就労」です。「社会の中でどう生きるか」です。





ひきこもり当事者の根気を支える






第一段階から、社会参加を目の前にして動き出す第四の段階までそれぞれ長い時間を要します。ひきこもりの当事者は、それぞれ自分が納得するまで次の段階になかなか進めませんから、しっかり確かめながら進めなければなりません。





しかし、家族から見てそれは非常に歯がゆい思いをすることになります。当事者はそれをいつも感じながら日々暮らしています。ここに支援者の存在の意義があります。





大切なことは、支援者でなければ客観的に判断でき難いということです。当事者も、家族も、安心を求めながら、どこかにいつもさまざまな不安を持っています。





不登校・ひきこもりから一日も早く抜け出したい、抜け出さなければならないという焦りと、この状態は正しくない、悔しいという思いが常にあると考えることです。





当事者も家族も同じ思いを常に持っていることを意識し、当事者の状態にもっとも適切な訓練や体験になる機会を提供する必要があります。これが支援者の仕事です。焦りからの行動は、これまでの積み重ねてきた自信や気力を壊し、後退させてしまいます。





逆に躊躇や逃避は、なかなか出会えないせっかくのチャンスを逃してしまうからです。安心は、焦りや悔悟を抑えることです。将来への見通しを具体的に想起できるものが示されなければなりません。





安心感があるからこそ、当事者も家族も、支援者だって、粘りや根気を持つことができるのです。支援者は、他の支援者やグループと強くつながっていなければなりません。





そのためにも、社会福祉制度や教育制度の仕組みや実態の知識、教育や福祉を学んでいなければならないように思います。その支援には、教育や福祉、医療に関わってきた方々の力が頼りになるように思います。






病院とのつきあい





ひきこもりはすべて病気と考える必要はありませんが、苦しい気持ちや意思に逆らうような感情の昂ぶりは、専門家の医師による診断での処方がもっとも確実な解決法のようです。





クスリも20数年間に比べて格段に進歩し、安心して勧めることができるようになりました。病気じゃないという診断が出て、元気になった若者も多数います。





診断は、親にも支援者にも安心感を与えます。ただ病院とつながり、通院するようになっても、支援者とのつながりを保ち続けることが大切です。





医師の見立てや処方が、いつでも必ず正しいとはいえません。診断も一度では正しい判定はできません。医者やカウンセラーとの個人的関係もあります。ここが、心の問題や精神的な病気の特徴です。





大切なのは、人は生活のなかで自らの力で成長するという観点です。もしクスリが効果的であったとしても、それは一時的であり局所的です。あくまでも、当事者本人の回復力による成長が絶対です。





支援者は、クスリの効果を当事者といっしょに観察することができます。同時に子どもには、社会性を取り戻す訓練、指導などのさまざまな援助が必要で、医師やカウンセラーとの限られた時間では十分ではありません。





病院を嫌わない、しかし病院・カウンセラーだけに頼らないことです。しかし、安心のためにいつでもつながりを持つことも必要です。



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