いじめる、いじめられる~誰もがいじめの対象になり得る~
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いじめる、いじめられる~誰もがいじめの対象になり得る~

2019年11月04日(月)12:34 AM





いじめというと、体を傷つけることを想像しがちですが、仲間に入れない、話しかけても無視(シカト)するなど、心理的ないじめも少なくありません。ふざけているふりをしながらいじめるという、周囲にわかりにくいいじめもあります。





いじめは最近は低年齢化していますが、中学や高校など年齢が上にいくほど冷酷で陰湿になります。いじめの対象になりやすいのは、知的障害や身体障害などのハンデを持っている子、気の弱い子、不器用であったり運動が苦手な子、太っている子、小柄な子、海外から帰国した子など、他の子と違った特徴を持った子です。





ときには、勉強ができる子、音楽や美術などの才能のある子などが対象になることもあります。とはいえ、誰でも、被害者にも加害者にもなりえます。親離れの過程にある思春期は、親にかわる親密な関係の対象として仲間の存在が大きくなります。いじめはこの仲間意識を強める行為となっていると考えられます。





いじめの対象は仲間との一体感を感じる「いけにえ」というわけです。その裏には、いつ自分がいじめの対象になるかわからないという不安感があります。また、いじめを強化したり長引かせたりする要因として、いじめをおもしろがる多数の傍観者の存在があります。この傍観者も、自分がいじめの対象にされることへの不安感を抱えています。





また、いじめる側の子供は強いストレスや、学校でも家庭でも認められていないことへの不満を抱えていることが多く、いじめをそのはけ口にする傾向があります。性格的には、他人に対する支配欲が強かったり衝動的であることなどが指摘されています。





いじめ問題では、いじめられている子供を救済するとともに、いじめる側の子供に「君のやっていることはいじめなんだよ」「いじめは犯罪なんだよ」ということを理解させることが必要です。





そして、その子の不満の原因を探り、子・親・教師が協力し合いながら不満を解消する努力をしましょう。また、教師全員がいじめることを許さないという毅然とした姿勢を貫くこと、クラスでいじめについて討論し合う中で傍観者をつくらないことも必要です。





いじめのサイン





いじめられたことをすぐに親にストレートに訴えることはめったにありません。親との信頼関係がある場合であっても、子供なりのプライドがあり、みじめな思いを親に悟られたくないのです。





しかし、体の不調、不登校、暗い表情、家族との会話の減少、成績の低下など、さまざまなサインを出します。洋服が汚れたり怪我をよくするが原因を話さない、お金をせびったり盗んだりする、ナイフを携帯するなどがサインであることもあります。





このようなサインを感じたら、子供に話を聞き、つらい気持ちを共感し、100%子供の味方であることをわからせることです。教師に相談しても適切な対応をしてくれないときは、学校を休ませることも必要ですし、校長にも相談することです。





それでも対応してくれないときは教育委員会、大学や地域の教育相談機関、児童相談所などに相談しましょう。子供の不安感や孤独感が強いときには、精神科医の診療が必要になることもあります。





親や教師に反抗する乱暴する





大人への反抗は思春期には必要なもの





周囲の大人に対する反抗は、複雑で矛盾に満ちた社会へ出て行くための大事なステップです。激しい口答えをしたり、親の意見をむかつく、うざいなどのひと言で拒否したり、返事を求めても口をきかないなどのようなことがあっても、日常生活が普通にでき、学校生活や友達との関係に支障が出ないようであれば、健全な反応と考えていいでしょう。





しかし、物を破壊したり、暴力を振るったりする場合は、正常な範囲を超えていると思います。暴力は男女どちらにも見られます。家庭内暴力は母親に向けられることが多いのですが、父親が対象になることもあります。





一般には暴力だけが単独で起こることは少なく、大半は不登校、ひきこもり、強迫性障害、摂食障害などを伴います。暴力のきっかけは、親に注意を受けた、親がいやな顔をした、自分の要求をのまなかったなど、ささいなことや理屈の通らないことがほとんどで、暴力が悪いことだという自覚をあまり持っていません。





母親が暴力の対象になりやすいのは、心の奥に母親は自分の一部分であるという感情があるからかもしれません。母親への暴力を暴力であるという自覚さえ持っていないと思われるケースもあります。





その一方では、ベタベタと親に甘えることもよく見られます。この子たちはイライラ、不安、怒りなどの不快な感情をコントロールできず、そのはけ口を身近な親に向けてしまうのだと思われます。外では自分を主張することができず、その緊張を家の中で爆発させることもあります。





暴力を認めない姿勢を貫く





両親がそろっている家庭では、ふたりの協力が絶対に欠かせません。本人が落ち着いているときに、両親そろって暴力はだめだということをきちんと話すことです。なだめるために高額の小遣いを渡すなど、暴力に屈してはいけません。身の危険を感じるようなはげしい暴力をふるうときは、近所、親戚、警察などに一時避難しましょう。





また、児童相談所、精神保健福祉センター、精神科医など、周囲の人や組織などに相談し、子供への接し方のアドバイスをしてもらうことで道が開ける可能性もあります。





校内暴力に対しては、教師は管理の強化より子供の目標探しの支援を





校内暴力をふるう子供のほとんどが、学業についていけない、自分の存在価値を実感できない、大半の人が進む進路からはずれてしまったと感じているなどの挫折・逸脱体験を持っています。





また、価値基準として学業だけが突出してしまった高学歴社会のなかで閉塞感を感じ、それに対する反発があるともいわれています。校内暴力に対して、ほとんどの学校は管理の強化で対応しようとしますが、それは、往々にして学校での子供の居場所を奪うことにつながります。暴力の裏にある不満や不安を探り、子供が生き生きとできる目標を共に探したり、子供の進むべき進路探しの支援をしたりすることが必要です。



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