家庭内暴力に悩んでいる親御さんへ
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家庭内暴力に悩んでいる親御さんへ

2019年10月22日(火)11:42 AM







「あなたのことは心配だけど、暴力のあるうちは帰れません」





国際的に家庭内暴力というと、一般には夫が妻に振るう暴力を指します。





しかし、わが国における家庭内暴力は、息子が母親に振るう暴力を指すことが少なくありません。





想像を絶するような暴力をわが子から毎日のように受けている親御さんはけっして少なくないのです。





現代社会は、各家庭が壁に仕切られた空間になっており、昔と違ってご近所の方や地域社会の方が、家庭内暴力の実情を知りにくいのが現状であり、また、暴力を受けている両親にしても、このような状態を「恥」だと思い、最悪の事態になるまで家庭外に人々から隠そうとしてしまうのが実態です。





実際、体の大きくなったお子さんの暴力は凄まじいものがあることでしょう。





そしてついに耐え切れなくなった親御さんが、子どもを精神病院へ強制的に入院させようと思っても不思議ではありません。





しかし、強制的に入院というのはいま少し考えてほしいのです。というのも、家庭内暴力を繰り返しているお子さんを、強制的に入院させたところで、根本的な解決にならない場合が多いからです。





もともと精神病でもないのに、強制入院をさせられたという「恨み」から、入院中はおとなしくしていて、退院すると親に対してさらなる激しい暴力をもって復讐をするということがあるからです。





では、どうすればいいかというと、逆に親御さんが家を出てしまうという方法があります。





逃げ込む先は、友人の家などに前もって話しておいて、数日泊めてもらったり、ウィークリーマンションのような場所などでもいいでしょう。





長期にわたりそうなら、安いアパートを仮の住まいにしてもよいかと思います。





あるいは、病院の医師に相談をしておいて暴力を振るう子どもさんではなく、親御さんが入院するという方法もあります。





子どもには、電話などで連絡をします。子どもには「あなたのことが心配だけど、暴力があるうちは帰れない」という意思を伝えることが大切です。





そうしないと子どもは親に捨てられたと勘違いして、なおさら悪い方向へ行ってしまう恐れがあるからです。





そのために普段から、現金と簡単なお泊りセットのようなものを用意しておきましょう。





近所に友達がいれば、友達にお泊りセットを預けておくというのもいい方法です。





不登校とひきこもりには深い関係があります





「なんとか外へ出そうと焦ったりすると、お父さん、お母さんが消耗していきます」





「ひきこもりの周辺問題」と、「不登校の周辺問題」は、極めて類似します。





共通する周辺問題としては、「いじめ」「子による親への家庭内暴力」、「摂食障害」、「自殺未遂」、「対人関係能力不足」、「母子共依存」、「神経症」、などなど、ほとんどひきこもりと不登校問題は、同じような問題が重なっているといえるのです。





ただ、少年少女が対象になる「不登校」と、社会人が主な対象になる「ひきこもり」では、30代以上の「ひきこもり」のほうが、今後の社会適応や、就職、独立、結婚といった社会的参加という観点や、保護者である親の高齢化という点から見ても、よりたいへんな問題であるといえるでしょう。





また「不登校・ひきこもり」は、当人や家族の心や体をボロボロにしてしまう場合が少なくありません。





本人の体に関していえば、1年のほとんどを自分の部屋で過ごすため、筋肉は衰え、運動能力は低くなってしまい、そのため、ますます外へ出るという気力が奪われてしまうことになります。





外に出ないことや、学校や社会に出ないことで、自分が落ちこぼれのように思い込み、劣等感や孤独感にさいなまれ、うつ状態になってしまうという悪循環を繰り返してしまうこともあります。





親御さんも、家族にそういった「ひきこもり」が出たことを恥じたり、なんとか外へ出そうと焦ってみたりして、消耗していきます。





まして、子どもからの家庭内暴力が起きた場合、文字通り精神的にも肉体的にも無事ではすまなくなり、毎日が修羅場と化してしまいます。





もし家族がひきこもりになった場合、その家族が心に傷をもっている場合が多いことを理解し(本人はその傷を人にいうことは少ないと思いますが)、焦らずにサポートを続けてほしいものです。





「不登校」にせよ、「ひきこもり」にせよ、短期間で学校や外で働くなど社会参加を望む気持ちがわからないわけではありませんが、あせらずに気持ちを長くもって対処していけたらいいと思います。





~べきである。~でなければならないと決めつけるのはやめましょう。





いざ何か問題が起こったときに、柔軟性、応用性、抵抗性をもって対処するには?





わたしたちは、なんとなく物事を決めつけて安心しているところがあります。





〇子どもは学校に行かなければならない。





〇大人になったら働かなければならない。





〇お父さんはいつも立派でいるべきである。





〇お母さんはいつも優しくしているべきである。





〇子どもは大きな夢をもたなければならない。





もう、無限の決めつけがあります。物事を決めつけるというのは、楽な判断なのです。





でも、決めつけている限り、それらからの発展はなくなります。





よく、ステレオタイプといいます。例えば関西人はガメツイとか、イタリア人は享楽的だとかいうふうに一つのイメージで全体を語るときに使います。





ステレオタイプがそうだからといって、すべてのイタリア人が享楽的であるというわけではありません。





関西人をガメツイ、イタリア人は享楽的と決めつけてそれ以上の人間観察をおこたると、個人と個人としてのもっと奥深い付き合いというものができなくなってしまいます。





またこれは人に対してだけではなく、自分自身も決めつけないようにする必要があります。





「わたしは~でなければならない」





「わたしは~という行動をするべきだ」





という考え方は、都合のいいときは順調に進みますが、いざ何か問題が起こったときに柔軟性、応用、適応性に欠いてしまいがちになってしまいます。





「本来ならば、~であるべきなのだが、いまは火急なときなのでこのように変更しよう」





「本来は、~べきなのだが、今の状況では他の方法が有効なのでそのように対応しよう」というように、変幻自在に対応できるように、普段から心の備えをしていれば、いざというときにもっとも良い決断がくだせるものです。



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