「家庭に無関心な父親」と「過干渉な母親」
ホーム > 「家庭に無関心な父親」と「過干渉な母親」

「家庭に無関心な父親」と「過干渉な母親」

2019年10月16日(水)7:52 PM





「不登校」や「ひきこもり」は誰もがなる可能性がありますが、「不登校」、「ひきこもり」を生みやすいという家庭はあるといわれています。それがいわゆる「家庭に無関心な父親」と「過干渉な母親」という構図です。





実のところ、この過干渉の母親と無関心の父親というのは、日本人の家庭では特に珍しいものではありません。お父さんは、仕事一筋で、子どものことはお母さんにまかせっぱなしというのが、日本の家庭の典型だからです。





それなのに昔の日本には、「ひきこもり」のようなケースがごく少数であったのは、現代社会が「ひきこもっていても生きていける時代」であるからです。





このように述べると、「ぜいたく病」、「甘えている」などと言われるかもしれませんが、そういっている大人のみなさんも、貧しかった時代には考えられなかった「ダイエット」で贅肉を落とそうとやっきになり、本物の「贅沢病」である成人病に悩んだりしています。





「不登校」や「ひきこもり」は、現代社会のような、かつてない豊かさと少子化の時代、ご両親は子育てに一生懸命になります。特に母親は子どもを自分のブランド商品にしようとしてしまいがちです。





そして親は子どもの人生を私物化し、自分のなしえなかった夢を子どもに押し付けたり、子どもを自分の分身、自分の身代わりに「使用」しようとする場合さえあります。





子どもの親離れ以上に、親が子離れできなくなってしまったりします。しかし、言うまでもなく親と子どもは別人格であり、違う人物なのです。いかに自分の親とはいえ、他人の人生を押し付けられるというのは、つらいものがあると思います。





「不登校・ひきこもり」は一家の恥ですか?





子どもを家族の恥と思う前に、親の意識を変える必要があります。田舎は特にそうですけど、都市部でもお子さんが「不登校」や「ひきこもり」になったとき、世間にそのことを隠そうとする傾向があります。





扱いが大昔の障害者と同じなのです。いわゆる「一家の恥」扱いです。こんな子が、我が家にいると世間さまにバレたら、他の兄弟に嫁がこなくなってしまう、または嫁にいけなくなる、だからなるべく人に知られないようにして隠しておこう、暴れるようなら精神病院に入院させてしまえ・・・・。





冗談かと思うかもしれませんが、中にはこのような感情を持つ親御さんもいるのです。ご両親はそう思わないかもしれませんが、おじいちゃんおばあちゃんや、親戚の人からそんな心ないことを言われてしまうこともあります。




偏見が強く、噂好きの近所のおばさんが、「あそこの子は・・・・」と、大げさに言い回ることもないではありません。そんな噂をたてられてはたまらないと、親御さんは思ってしまうかもしれません。





でも、ちょっと待ってください。「不登校」、「ひきこもり」になったお子さんは、本当に家族の恥なのでしょうか?学校に行かないことや、子どもさんが外に出て行けないことは、そんなにいけないことなのでしょうか?





親戚の人がなんと言おうと、ご近所の人がどんな噂をたてようと、そんなことは大したことではないのではないですか。所詮、家族じゃない人が言っているだけじゃないですか。





子どもが「不登校」や「ひきこもり」になった親御さんは、口には出さないものの、心の中で「あんたさえ普通でいてくれたら、何もこんなに苦しまなくてもいいのに・・・・」と思っている親御さんもいます。





もしそうであれば、子どもさんを変えようとする前に・・・・・、子どもさんを家族の恥と思う前に・・・・・、まず親御さんの意識から変えていく必要があります。





「不登校」も「ひきこもり」もけっして「恥」ではありません。





何らかの事情で、学校へ行きたくても行けない、外へ出たくても出られなくなった状態であるというだけのことです。苦しんでいるのは、親以上に本人であるということを、もう一度、再確認する必要があると思います。





学校でのいじめから、やがて社会に出てから「ひきこもり」になることもあります。一人ひとりがうまく他人とコミュニケーションを取れるように成長していきたい





これはわたしの知り合いの話なのですが、大変まじめでスポーツも勉強もできてハンサム、性格も明るい感じの誰が見ても好青年と思われる人がいます。ここでは仮にAさんとしておきましょう。しかし、そのAさんと話していると、どうしても話がうまく伝わりません。





微妙に空気を外してしまうとでもいうのでしょうか。周囲が笑っているとき、の会話についていけず、周りの人が真剣に話をしているときに、まったく違う解釈をして大笑いをしてしまい、ひんしゅくをかうような人でした。





そのため、なんとなくですが仲間はずれになってしまうという人でもありました。Aさんに話を聞いてみると、やはり中学。高校のときに「いじめ」にあい、仲間はずれにされていて、友達も少なかったということです。Aさんの場合、大学時代は良かったのですが、卒業し、就職してから先輩や同僚とうまくいかず、新人であるため仕事の失敗も多かったようです。





Aさんはたいへんなナルシストで、自分少し失敗したり叱られたりすると、全人格を否定されたしまったような気分になり、やがて会社勤めができなくなってしまいました。





現在Aさんは、病院から「自立神経失調症」という病名をもらい、小さなアパートの一室にひきこもり、親からの仕送りで細々と暮らしています。





Aさんの場合、いったい悪いのは誰なのでしょうか?周りの空気を外してしまうAさんが悪いのでしょうか?それとも、Aさんを優しく見守ってやれなかった会社や、周囲の友人や同僚でしょうか?





それとも、Aさんの親?それとも社会全体?確かにAさんは大人であり、社会に出て会社についていけなかったというのですから、Aさんにも責任の一端はあるのかもしれません。





「いじめ問題」について考えていくと、誰が悪いとか、原因はどこにあるということよりも、難しいですが、もっと人間一人ひとりが生きやすいような人間関係を作っていく、一人ひとりがうまくコミュニケーションを取れるように成長し続けていく必要があるように思えてなりません。



メニュー

過去の記事

団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
杉下真理
住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援