相談事例~大学卒業後、ニートに~
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相談事例~大学卒業後、ニートに~

2019年10月13日(日)10:54 AM







「自立ときっかけ」





一人息子(28歳)のことで心配しています。息子は二浪して私立大学に入学しましたが、欠席が多く2年で中退してしまいました。それから6年経ち、半年ぐらい会社勤めもしましたが、仕事が遅いので辞めさせられたようです。





現在は時々ハローワークへ行っていますが、なかなか就職も難しいようです。わたしの妻は「このままじゃ結婚もできないし、孫を抱くこともできないのよ。あなた父親なんだから就職の一つくらい世話しなさいよ」とわたしを責めたてます。わたし自身は就職を頼める友人・知人はいますが、親としていくらかわいい息子でも、本人の今までを思うと就職は頼めないと思うのです。





甘やかして育ててしまったからですが、わたしから言わせると、妻のほうが世話を焼きすぎで、やれ床屋へ行け、お風呂に入れ、今日はシャンプーしなさい、あのシャツ着ればいいのに・・・・・と絶えず何か言いまくっているのです。





現在息子はほとんど家にいて、妻とテレビを見たり話したり、たまにタバコや本などを買いに出かけるということです。わたしが家にいればそこそこ会話をしますし、たまに親子3人で外食したり親子関係はいいと思っています。





将来の生活も贅沢をしなければ親からもらった土地でアパート経営もしているし、息子にも家屋敷や多少の蓄えも残してやれそうで、仮に息子がこのまま無職でもなんとかやれるとは思っています。





ただ、同世代の友人がいないことや、親戚とは息子抜きで交流しているという実情があり、わたしたち親がいなくなったら息子はひとりぼっちになると思うと、そのことがとても気がかりです。





同世代の友達、特に異性とも付き合ったり、恋愛や結婚も体験し人並みの人生経験をさせてやりたいと思っています。本当に親ばかと笑われるでしょうが、わたしにとっては生きがいの息子で、息子の行く末を思うと不憫で死ぬに死ねない思いです。





回答





ありふれた表現かもしれませんが、目の中に入れても痛くないというような思いで、慈しみ育ててこられたのだろうと思いながらうかがいました。





そしてお父さんとしてもこんなにいい子がどうして人並みの人生を過ごせないのか、いつも心の中では自問しながらこられたのではと思います。本当に息子さんに対する愛情や将来についての思いが伝わってくるような気持ちがしています。






特に息子さんの将来を考えたときに、経済的にはあまり心配ないようですが、人間関係を考えるとどんな人生を送ることになるのか、その保証がないだけに不憫さや不安な思いが押し寄せてきたりしているのだろうと思います。





さて、息子さんのことですが、お父さんとしては現状を変えることは難しいことだとか、たぶんできないことだなどと思われているのでしょうか。もし、そんな思いがあるとしたら、その考えをちょっとはずしてみてください。わたしの推測では、息子さんはとてもやさしい心を持っている方のように思います。





争いごとも嫌いかもしれません。特に相手と意見が違うときや相手が強く主張したときなど、どうしていいかわからなくて困ることもあるかもしれません。いずれにしても、コミュニケーションの取り方がうまくいかないことで、一人が楽だなあと思うようになったのではないかと思います。





これが引きこもりの基本的な姿なのです。もしそうだとしたら、息子さんにコミュニケーションの取り方、つまり相手と考え方や意見が違うとき、どうやって自分の意見を伝えたらいいか、NOと言うにはどう言ったらいいのかなど、自分の気持ちの伝え方や相手の気持ちの受けとめ方を伝えられればいいと思います。





そのためには本人にカウンセリングをお勧めしたいところですが、すぐ息子さんに声をかける必要はありません。とりあえず、親御さんのカウンセリングをお勧めします。





子どものわがままですか?親のわがままですか?





子どもは、自分の心にウソをついてでも、親の意向に合わせようとする場合があります。「子どもがわがままで困ります。なんとかならないでしょうか」そういう親御さんはたくさんいます。実際、一度もそう思わない親御さんはいないでしょう。





「わがまま」というのは、その字のごとく、「自分の思うままにすること」です。そこで少し考えてみてほしいのです。親御さんは「子どもに対して『わがまま』を言っていませんか?」ときとして、子どもを自分の使用物として扱ったり子どもの意見や思いをまったく無視したりしてしまう親御さんも存在します。





子どもの意向をまったく聞かないで、親の思っている職や学校を強制しようとしてしまいがちになります。たとえば親御さんは稼業を継がせたいと熱望するかもしれません。熱望することは悪いことではありませんが、お子さんの気持ちをまったく考えていなかったり、口では強く言わないものの、「無言」のプレッシャーをお子さんに与えたりしてはいませんか?





意外かもしれませんが、反抗的なお子さんでもほとんどの場合、親御さんの期待に答えたいと思っています。口では親なんか死んでしまえとかいっていても、内心では親御さんからほめられたいと思っていることが多いのです。





そのため、子どもさんは自分の心にウソをついてでも親の意向に合わせようとする場合があります。知り合いの医師が浪人時代の話をしてくれたことがあるのですが、医学部専用の予備校というのがあって、そこには4年、5年の浪人生、中には浪人8年生もいたというのです。





その中には、本当に医者を目指してがんばっている人もいるのですが、ときどき「親がどうしても」っていうから仕方なく浪人生活をしているっていう人もいるそうなのです。「本当はもっと他にやりたいこともあるけど、親に言われて仕方なく・・・・」っていっているそうなのです。





親御さんの気持ちもわからないではありませんが、親のわがままも子どものわがままも同じようにあまりいいものではありません。子どもにわがままを言っているかな?と思ったら、お互いの言い分を聞き合って、ちょうどいい場所で折り合いをつけるようにするといいのではないでしょうか。



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