ひきこもり当事者からの相談~病院に行きたい~
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ひきこもり当事者からの相談~病院に行きたい~

2019年10月11日(金)1:39 PM







相談事例  「精神病院に行きたい」





「ひきこもりは病気ではない」と聞きますが、長期化してくるとただ単に人間関係や見捨てられ感の問題ではないのです。もっと切実なのはこのまま不規則な生活をしていたら、「本当に病気になってしまうのではないか?」という不安がわいてくるんです。





母親はいろいろ本やネットで調べていますが、いまだに精神科には偏見があるようです。僕もどうしても行きたい場所ではありませんが、病院は怖いところなのでしょうか?





回答





日本の風土なのでしょうか。「精神科」、「精神医療」、「精神病院」と聞くと、「怖い」、「みっともない」、「恥ずかしい」という気持ちが起こりやすいようです。





昔から日本では、心の問題は自分の心にとっておくもので、家族にさえこぼせない、他人に相談するなんてとんでもないと、一人でこらえてきた風潮があります。





そこには、察したり気持ちを汲むことや、気を回すといった人たちの存在があって、あえてどこかに出かけて行き、「治療」を受けなくてもよい仕組みもあったわけです。しかし、「個人」を尊重し、甘えにくい世の中になると隣の誰かが抱えてくれるゆとりもなく、不安や怒りは増大していくようです。





まず、あなたが置かれている状況を次の三点から整理してみましょう。眠れていますか?食事(栄養)はしっかりとれていますか?自分や家族への暴力は存在しますか?この三点は暮らしに大きな生理的影響を及ぼしますので、医師への相談が大切になってきます。





すでに医療を視野に入れていらっしゃると思いますので、受診はお勧めしたいと思います。次に「病院は怖いところか?」についてです。これについては「NO」とは言い切れませんが、精神科は安らぎを目標に努力していると思います。





「心のクリニック」には「精神科」、「心療科」、「心療内科」などの仲間があります。心療内科は「ストレス外来」と言われるほど、ストレスによって体調不良を訴えるサラリーマンでごったがえしています。





形態は個人開業、専門病院、総合病院などいくつかの種類に分かれます。また、費用については自由診療による自費負担か保険診療に分かれます。





自由診療による個人開業では、よりていねいに相談を受けてくれる場もあるでしょう。また「癒し」を求めるのなら、医師との「相性」は大きなテーマになるでしょう。





ひきこもりを病気として考えない以上、「ひきこもり専門医」、「ひきこもり診療科」の登場はまだ期待できません。しかし、ひきこもりを深く理解しようとしてくれる医師が増えてきているのも事実です。





相談事例 「アルバイトがしたい」  





少し働いてみようとアルバイトの面接に行きました。コンビ二の店長は気さくな人で受け入れてくれました。でも不安なのです。つまり両親ともろくに挨拶できないのに、「いらっしゃいませ」では引きつってしまいそうなのです。実際にお金はないし、親には「金がないなら働け」と言われるのですが、バイトは落ちてしまいました。働いていないことに関しては、ずっとすまないと感じています。





回答





お金がないのは困りますね。あなたが抱いている「申し訳なさ」は「親のすねをかじる罪悪感」ではないでしょうか?この罪悪感の発生には、あなた自身が働けるのかどうか?という問題と雇い主の問題もありますので、ていねいに現実を整理していく必要もあります。





やみくもに働き出すことが「ひきこもりからの旅立ち」とは言えないのです。ひきこもると金銭的問題は「旅立ち」への強迫的課題に変化しやすいものです。またある程度のゆとりがなければ、旅に出られないのも事実です。





お父さんもお母さんも、できれば自分の手で稼ぎ、収入を得ることで社会に旅立つことを望んでいるのでしょう。しかし経済的な状況がひきこもりからの旅立ちを阻んでいるのも事実なのです。





つまり社会(職場)自体が、社会的(経済的)自立(旅立ち)を促し、新たな居場所を提供することが困難になってきていることも、あなたのひきこもる罪悪感に追い打ちをかけていると想像します。





「これじゃあここで働くか?」と言うゆとりが、喫茶店のマスターにもスーパーの店長にも言えない実情は、目をかけてくれる時代の喪失であり、「働けない!」、「具体的になれない!」、「現実を変えられない!」というすまなさをあおり、世間の目を冷たく感じさせることでしょう。「働かざるもの食うべからず」という価値観は、ひきこもる状況を冷静に整理しないと意味を失ってしまいます。





過去の戒めが家族自身のひきこもる罪悪感を、いつの間にかあおっていることに気づかない限り、家族関係・家庭環境は見捨てられ感を助長してしまいます。





そこで次の点から整理してみましょう。「不安」、「いら立ち」、「罪悪感」にあおられていませんか?「旅立ち」について追い込まれていませんか?「働きにくさ」を語れる余裕はまだ残されていますか?



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