PTSD(心的外傷後ストレス障害)とEMDR
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PTSD(心的外傷後ストレス障害)とEMDR

2019年10月08日(火)12:03 AM







虐待にせよ、いじめられた体験にせよ、逃れがたい攻撃や理不尽な暴力にさらされた体験は、心理的に大きなダメージを与えます。





そのため、心理的な問題は、ストレスに遭遇している最中だけではなく、その後もさまざまな心理的な問題が起きやすくなります。





人によっては、相当の年月が経過した後でも、心理的な問題が残る場合もあります。





強いストレスを体験した後で、後々に心理的な問題が起きる症状を総称して外傷性精神障害と呼びます。





外傷性精神障害の代表に、PTSD(心的外傷後ストレス障害)があります。





PTSDはトラウマに伴って、それに関連する特徴的な症状が見られる場合です。





ですが、トラウマが引きおこす問題は、PTSD以外にもさまざまにあります。





たとえば、うつ状態、パニック障害、解離性障害、行動障害、身体化障害、転換性障害、適応障害、摂食障害、自傷行為、境界性パーソナリティ障害、アルコール・薬物乱用をはじめとする嗜癖性疾患などです。





このように、いじめられ問題に遭遇した人や虐待体験者は、その体験後にもPTSDをはじめ、さまざまな心理的な問題を抱える可能性が高いのです。





トラウマによる問題の中で、虐待問題やいじめられ問題が罪深いのは、心理的なダメージが長期にわたる場合が少なくない点にあります。





そのため、子どもが示す心理的な問題は多岐にわたります。





虐待やいじめられが最盛期のときには、多くの場合、感情が失われ、抑うつ的になり、元気さや活動性が失われます。





繰り返し理不尽な暴力にさらされることが続くと、抑うつ的になり、無気力になります。





このことを、学習性無力感と呼びます。





しかし、その最盛期が過ぎた段階やその状態が継続し、しだいに子どもの成長に伴って、攻撃性の問題や情緒不安定などの問題が示されるようになります。





一般に、他者からの理不尽な暴力は、憎悪とともに、強い恐怖感が植えつけられます。





この憎悪や恐怖心が怒りや不安、緊張などの情緒不安定などの問題を作り出します。





たとえば、少しの刺激でも、自分に対する攻撃や侵害と受け取りやすくなります。





そのため、些細なことで、怒りや怖れや混乱を示しやすくなります。





また、子ども自身が心理的なダメージから回復するために、家庭外でカラ元気を出すことや、反対に一度に元気を失うようなことも起きます。





また、辛い体験を認めず、記憶を思い出さないような心理機制も働きやすいです。





この心理機制を「否認」と呼びます。





一般にトラウマを引きおこすような強いストレスがかかると、「否認」の心理機制は起きやすいです。





一方、自分がこのような攻撃にあうのは、「自分が至らないせいだ」「自分がダメだからだ」という意識も生じやすいです。





「自分が悪い子だから、相手が怒るのだ・・・・・・・」と考えやすいです。「自分がダメなので、周囲の人がこのように自分を扱うのは仕方ないのだ」という意識も植え付けられやすいです。





そのために、自尊心は低くなり、自己概念は極端に悪いものになります。





この心理状態は、いじめなどの被害者にもよく見られ、人権的な侵害を受けた人には世界的に共通に見られる現象です。





そして、一定期間を過ぎた段階では、適用を十分に見極めたうえで、EMDRなどの専門治療を行う必要も出てくるでしょう。





EMDRは、眼球運動と回想、情緒認識を組み合わせた技法で、眼球を左右にリズミカルに動かすことや、身体の左右にリズミカルな刺激を与えることで、感情や記憶の処理過程を促進し、外傷記憶に伴う苦痛な感情を脱感作するものです。





トラウマ体験に基づく、恐怖症、不安、フラッシュバック、解離性健忘などに有効とされています。





EMDRの技法は、その適用に関して相当の専門性が必要であるとされています。





精神科医や臨床心理士などの資格を持った上に、さらに特定の専門研修を一定程度受けない限り、EMDRを治療に用いてはならないとされています。



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