不登校~家族を子どもの支援者にする~
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不登校~家族を子どもの支援者にする~

2019年10月06日(日)8:27 PM






わたしの経験では、子ども本人と会わずに、家族との面接だけで問題を解決した事例は半数近くに上ります。





それだけ、不登校の問題で家族の果たす役割は大きいのです。





家族の役割の重要性を強調するのは、家族に問題があるためではありません。





多くの場合、子どもを支える上で、家族は必要不可欠であることを強調したいからです。





家族は生活の大部分を一緒に過ごします。それだけに、子どもに与える影響も大きいのです。





そして、家族にとっては不登校の問題は、その期間に「子どもとどのような日常生活を送るのか」という問題になります。





子どもの日常生活の中で、子どもをパワーアップさせていくために、家族は一番必要な伴走者なのです。





子どもにとって、最適な日常生活、家庭生活とは何か、その日常生活を共にする家族を援助します。





そして、その生活が学校や社会への復帰や、社会への適応、参加につながっていくように支えるのです。





子どもを支える家族、特に保護者と共に子どもの支え方を考え、その家族の支えを援助者が下支えします。





子どもを支える視点で言えば、家族関係、特に親子関係が良いほうが心理的な支えが強くなります。





その結果、子どもの立ち直りも早いです。





そこで、親子関係を中心に、家族関係の改善を行わなければならない事例もあります。





また、不登校の結果、さまざまな不利益が生じます。この不利益を最小限にし、子どもの教育的な支援策を具体的に考えなければなりません。





このときも、家族の教育や学校に対する考え方が、家族の関わり方と密接に関連します。





そこで、家族の教育的な価値観を確認し、それとの関連を考慮しながら支援策を考えるのです。





また、子どもが不登校になった結果、家族関係や日常生活には多かれ少なかれ変化が生じます。





その変化が、家族にとっては危機となる場合もあります。





その場合、保護者や家族を心理的に支えることは、家族の危機に介入することになります。





その家族への危機介入が、子どもを背後から支援することにつながるからです。





一方で、家族が生活共同体の中で、どのような位置にいるのかを確認します。





そして、家族と結びつく人々とのネットワークを広げ、その結びつきを強めることも意識します。





家族と結びつく人々とは、たとえば学校関係者をはじめ、地域の人々、知人、親戚などです。





子どもを巡る人間関係のみならず、家族を巡る人間関係を広く知り、その関係を調整して広げていくことも考えます。





生活空間と対人関係の拡大





ソーシャル・サポートを広げる上で、子どもの生活空間を広げ、子どもを巡る対人関係を広げることは重要です。





このとき、必ずしも学校につなげることや、再登校を意識する必要はありません。





生活空間や対人関係の拡大の延長線上に、学校や学級があってもよいのですが、再登校を意識すると、拡大しようとする空間や人間関係の範囲が狭まってしまいます。





ここで大事にしたいのは、生活空間の拡大や対人関係を広げて子どもの居場所を見い出すことです。





子どもにそこにいてよいという「座布団」を用意し、差し出すことです。





そして、その関わりの中で、人間関係を広げて子どもの理解者を増やします。





この生活空間の拡大と対人関係の拡大は、不登校の最初の段階から問題の解決の最終段階まで意識され続ける必要があります。





わたしの経験によれば、不登校問題の解決に一番関連する関わりは、生活空間を広げ、対人関係を拡大していく関わりです。





この関わりは、不登校の全部の期間を通して、問題の解決に関連性の見られた対応です。





当然のことですが、自宅に閉じこもっているだけでは、子どもの居場所は広がりません。





生活空間や対人関係の拡大とは、たとえば、近所の子どもと遊ぶ、級友と遊ぶ、学習塾に行く、児童館に出かける、適応指導教室に行ってみる、サポート校に出かけるなどといったことです。





生活空間が広がると、新たな人間関係が生じやすいです。そこで、さまざまな人間関係ができます。





家族以外に自己を認め、自分の居場所が用意されます。





ときには子どもの良き理解者が現れます。この機会が増えるほど、本人への支えは強いものになります。



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