人とのコミュニケーション~相手の心を読む~
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人とのコミュニケーション~相手の心を読む~

2019年10月02日(水)7:02 PM


会話はコミュニケーションの重要な役割を占めますが、人は感情をストレートに出すことはあまりしません。そこで、わたしたちは相手の顔色やしぐさなど、言葉以外のものから相手の考えや本心を読み取ろうとします。





たとえば、さっきまでゆったりと座って、穏やかな表情を浮かべていた人がしきりに足を組み替えたり、腕時計を見たり、両足を投げ出したりしたら、多くの人は会話に退屈しているのだなと思い、話題を変えるでしょう。





これはわかりやすい例ですが、手、足、姿勢などを動かす身体的な動きによって、相手の深層心理が何かのメッセージを発信していることは数多くあります。このように、言葉以外の手段で気持ちを伝える方法を、”非言語ノンバーバルコミュニケーション”といいます。





非言語コミュニケーションは、視覚・聴覚・触覚・嗅覚の四種類に分けられますが、もっとも重要なのは動作やしぐさ、顔の表情といった視覚によるもので、主に次のような働きをします。





(1) 感情を伝達する





好き・嫌いといった感情、親密度や信頼度などを言葉よりも的確に伝達できます。





(2) 本心を伝達する





言葉のうえではわからない本心を察知できます。





(3) 会話の調整を伝達する





相手の話を理解していることを示し、または話し手と聞き手の交替する時期を知らせるなど。





(4) 対人コントロールを伝達する





怒った表情を見せたり、睨むことで相手の行動を制止させるなど。





(5) 図解的に伝達する





伝えたいことを言葉だけでなく、手や身体を使って伝達できます。海外などでは言葉は通じなくてもジェスチャーを加えることで互いに理解するなど。





人は会う回数が増えれば増えるほど、相手の性格や考え方、癖などがわかってきます。さらに親しくなれば、言わなくても互いの気持ちを察することもできます。





しかし、初対面の時や、あまり知らない人と会っているときは、建前的な話し方をしがちです。親しげにふるまっていても、それが本心かどうかは言葉だけでは判断できません。





そんなとき、相手の心を知る手がかりとなるのが、相手が無意識に発進しているシグナルです。ノンバーバル行動は言葉を補う役割を担っていますが、言葉よりも正直な感情だといえます。





言葉の習慣と違って、わたしたちは非言語コミュニケーションについての特別なトレーニングを受けているわけではありません。見よう見まねで自然に身につけたもので表現することはできても、抑える方法は習得していません。





それだけに、油断しやすく、無意識のうちに本心が表れてしまうのです。人づきあいを上手くやっていくためには、自分の気持ちを正確に伝える能力、相手のノンバーバル行動を読み取る能力を高めることが必要になってきます。





「仕事はできるけど、人間関係がうまくいかない人」というのは、この二つの能力が不足していることに原因があるといっても過言ではありません。もちろん、会話による伝達能力や、ノンバーバル解読能力には個人差があります。





しかし、どちらの能力も高めることは可能です。非言語コミュニケーションの中で、人の感情がもっとも正直に表れてしまうのはどこなのでしょうか。アメリカの動物行動学者エドモンド・モリスは、動作やしぐさから解読する方法として次の順を挙げています。





(1) 自律神経シグナル





自律神経によって生じる身体の変化。緊張すると身体が固くなる、興奮して汗をかくなど。





(2) 下肢シグナル





主に足の動き。「頭隠して尻隠さず」といいますが、相手の目が届かないぶん、無意識のうちに感情が出やすい。





(3) 体幹シグナル




胴体の動きや姿勢。話に乗り気なら身を乗り出すなど。





(4) 手の微妙な動き





手に持ったペンを回すなど。





(5) 手によるジェスチャー





腕組みなど。





(6) 情





顔の表情もまた、自然なものと意図的なものに分かれる。





(7) 言語





「嘘」をつくとき、話し方や声のトーンに表れてしまうことも。つまり、これらのシグナルを読み取ることで、相手の心が読めるわけです。1の自律神経シグナルは生理的な変化で、本人でもコントロールできません。





2の足の動きは、相手の目が届かないぶん、正直に表れてしまうことが多いのです。足の動きと心理状態について、いくつか例を挙げてみましょう。





足を広げて座る





やや開いているのは、相手を受け入れる姿勢。大きく広げて両足を前に投げ出しているのは、話に乗り気でない証拠。会話中でない時もこの姿勢をよくとる人は、支配欲や所有欲が強い。





足を組む





基本的には楽な姿勢をとるポーズですが、組み方によって正反対の意味をもつ。膝頭のあたりで浅く組む程度なら、リラックスしている状態。深く組んでいるのは、拒絶を表します。さらに両手で組んでいる足を引き寄せて押さえているのは、強い拒絶を意味します。





しきりに足を組み替える





退屈している証拠。一人で座っている時にこの姿勢をとるのは、欲求不満度が強いか孤独を感じています。若い人がこのしぐさをする場合は、性的な欲求不満を示します。





両足を揃えて座る





女性なら身だしなみとしてこの座り方をしますが、男性の場合は拒絶を表します。





貧乏ゆすり





強く緊張し、「その場から逃げ出したい」という気持ちのあらわれ。日ごろ、ストレスで悩まされている人に多い。また、欲求不満に陥っている時も、このしぐさがよく見られます。





3の胴体の動きでは、次の二種類が挙げられます。





身を乗り出す





会話中であれば、話に乗り気である状態。





上体を相手から遠ざける





相手を拒絶している状態。





ところで会話中の姿勢には、自分に対する感情が表れていることがあります。例えば、上司と部下が向かい合っている姿を想像してください。おそらく、上司は椅子にそっくり返るように座り、部下はやや前屈みの姿勢で座っているはずです。





一般に、地位の低い人は、地位の高い人の前では緊張し、かしこまって座っているものです。そして、相手の言葉や表情、態度などに注意を向けます。





一方、地位の高い人は身体をそらせ、腕組みをしたり脚を組んだりと自由に身体を動かしていることが多いのです。相手に対して緊張感が低いことから、リラックスしているためです。このように、座り方をよく観察すると、心理状態から上下関係までわかってしまうのです。




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