他人との関わりに不安を感じる不登校の子ども
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他人との関わりに不安を感じる不登校の子ども

2019年10月01日(火)12:37 PM







不登校経験者の多くが、成人になっても他人との関わりに不安を感じています。それでは、対人的な不安は、どのように軽減していけばよいのでしょうか。





多くの場合、良質な対人関係に恵まれ、ソーシャル・スキルが洗練されることで、対人不安は軽減していきます。以前にこのブログでも、対人関係上のストレスに関連するコーピング・スキルとして、ソーシャル・スキルを紹介しました。





そこでは、ソーシャル・スキルが不登校問題の発生を抑止する力を持つと述べました。ここで、より正確にソーシャル・スキルとは何かを述べますと、それは「対人関係を円滑に保つ技能」のことです。





社会性の中で、後天的に獲得したもので、対人関係の維持、改善に役立つ技能のことです。そして、生活空間と対人関係が広げる関わりが、不登校問題の解決と強く関連します。





これは、対人関係が広がるとさまざまな人たちと接する体験が得られ、そのことがソーシャル・スキルの向上に好影響を与えるからに他なりません。





というのも、多くの場合、ソーシャル・スキルは対人関係の中で、実際に相手をモデルとして見てどのように振る舞うのかを覚えるからです。そして、人との関係の中で、状況に合った形でソーシャル・スキルを実際に遂行して心地よい体験を得ます。





これを繰り返すことで、ソーシャル・スキルは洗練されていきます。ソーシャル・スキルが洗練されるにつれて、対人関係の中では快適な体験を得やすくなります。





この体験の積み重ねが、対人的な不安や緊張を軽減していくうえで、大きな役割を果たすのです。ソーシャル・スキルと一口に言ってもさまざまなものがあります。





どのような事例に、どのようなスキルが必要かはさまざまです。大枠を言えば、児童期に、同年齢の子ども大勢と関わることで、人とつき合う上で必要なソーシャル・スキルのほとんどを獲得します。




思春期以降になると、同年齢の人や少し年上の相手と親密な関係を形成し、親密な人間関係を作る中で自己像を作り上げていきます。したがって、児童期では、同年齢と親密でなくてもよいのですが、幅広い交流を持つほうがいいのです。





児童館、学習塾、フリースクール、子ども会など、大勢の同年齢の他者との関わりがあり、そこでさまざまな遊びが体験できることに意味があります。





一方、思春期以降では、幅広い人間関係でなくてもよく、親密な人間関係があることが望ましいです。つまり、親しい友人、親友のような存在がいるほうがいいのです。





また、家庭教師や教師が一対一で学習の対応を行い、それを媒介に親しい人間関係を形作っていくのでもよいでしょう。もちろん、児童期の子どもだからといって、大勢の子どもとの集団遊びに入ることができるとは限りません。





事例によっては、人間そのものに不安や緊張を覚えるような場合もあります。このような場合、不安や緊張の緩和のアクティブ・テクニックの導入も必要になるかもしれませんが、対人的な不安や緊張が過度である場合には、一対一の親密な関係の中で徹底的に安心感を与える関わりが基本です。





このような親密な関係がなければ、アクティブ・テクニックすら導入できないでしょう。また、いじめられた体験のある子どもの場合では、「いじめを受けたあなたは悪くない」と、「辛かったよね」「辛いことは辛いと感じていいんだよ」と子どもの感情を承認し、徹底的に子どもの味方になります。





いじめによるトラウマがあるならば、そのトラウマを処理します。そして、遊びの中で活動性を高めた上で、いじめのような理不尽な目にあった場合には、物事を大げさにする方法をソーシャル・スキルとして教えます。





一方、他者の評価を気にし、自分の欠点を出すことができず、表現を苦手としている場合は、援助者が自分自身の失敗談や挫折について自己開示します。そのことで、失敗はしてもいいし、失敗を次に生かすことができることのモデルを示します。





あるいは、本人自身が失敗体験と思うことや、他者の評価を意識していないところを取り上げ、そこを意識的にポジティブに意味づけて評価します。このようにして、ソーシャル・スキル面で自己開示性を高めていきます。



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